« 2008年10月 | トップページ | 2008年12月 »

2008年11月

2008年11月29日 (土)

今月の日本酒「鶴齢」

Cimg3102Cimg3103  前回、赴任先用として購入の「獺祭」は何故か自宅用に。従って、またしても小山で物色。

またまた、しばらく振りのお相手で「鶴齢(かくれい)」を入手。

新潟県南魚沼市塩沢の「青木酒造」HPによると創業1717年(享保2年)で何と300年!近い歴史のある蔵元。

http://www.kakurei.co.jp/index.shtml 

実は、私は新潟県のものは購入することが少ない。新潟と言えば米どころだし日本酒で有名な県で、久保田、八海山、越乃寒梅・・・等々一般的には有名銘柄が多いのにと思われるが、酒好きは新潟、秋田、兵庫(灘)あたりの酒を買うのはまれだと思う。

私は新潟だと「鶴齢」と「村祐」ぐらいしか買うことがない。小山商店でもこれらの銘柄以外はあまり置いてない。

これは戦後の日本酒蔵元の一部が成長期に大量生産・桶買い・宣伝に走り、質を落としてしまったせいだ、また、その後の反動で一時の日本酒ブームに乗った蔵元(マスコミ、評論のせいだが)が辿った悲しい結末なのだ。

 今回購入は「鶴齢」純米吟醸無濾過生原酒、五百万石を50%まで磨いたもの。

最初の一杯は香りが高く、かなりすっきりした飲み口ながら、麹の味わいがやや強く口中で速い印象。比較的しっかりした味わいだが、あと味もすっきりしている。

たまたま前々回購入の「而今」が残っていたので飲み比べてみると、やはり立ち上がりの香り・味が速く、「而今」がやや重く感じられるほど。 

新潟の酒は端麗辛口だと言われているらしいが、これは端麗さを感じさせるものの、日本酒本来の旨み・味わいがしっかりしている。人によっては香り付けが強すぎると感じるかもしれないが、味わいもあり端麗の速さで上品な酒だと思う。米・水の新潟魚沼恐るべし。

前回の「獺祭」と共に旧友のすごさを再確認したこの頃。 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「i-Touch」買っちゃった

Cimg3101 10月始めにi-Pod旧モデルがご臨終を迎え、しばらく様子見を決め込んでいたものの、車移動時に音楽の無い状況はやはりつらい。

先日、ついに我慢の限界を超え「i-Touch」新規購入と相成った!!(本音は現行i-Touchはモデルチェンジ後の第二世代で、値下げしたばかり!と確認のせいも)

我家第8台め?のi-Pod、今や現代家庭の必需品だ。

APPLE STOREで刻印入りのネット注文、1週間で到着。

しかし、到着したものの第4世代のHDD機とは大違い、操作感が全く別物。更に操作マニュアルなんて最初から付いてない!APSTOREWEBで確認しろとのことらしい。

今の若者には当然なのだろうが、ユーザーにはおじさん・おばさんもいるのだからモチットと思うことしきり。

ようやく操作確認してi-Tuneから「おやじ音楽ファイル」をロード。

画面のタップ操作は軽いタッチなので飛び過ぎたり、他の画面に飛んでしまったりちょっと慣れを要する。さっそくColtraneの「My Favorite Things」を聴きまくり。

機能は豊富なのだが、基本的にはWi-Hiで無線LANスポットに接続しないと使えないものが多い。無線LAN会員に加入せざるを得ないか?

でも、当面音楽アルバムのジャケット画像の登録でもするか、せっかくの画面タップで画像をぶっ飛ばしながら見られるんだから。        

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今月のJAZZ

4988005524577149436740770521  最近タワレコに行く度にJAZZのわくわくする新作が少ないのに落胆する。 

今回もあまりの寂しい状況に再発盤もサーチ。

片や再発盤は花盛りで、昔興奮しながら聴いた名盤や、買いそびれていたものなどが大量に廉価盤として並んでいる。レコード盤で購入しているものがかなりあるのだが、CDで再購入することも多い。

更に、最近ではCDも売れないらしくタワレコ等各店が再発盤を独自に値下げしたり、元々値段の安い輸入盤がさらに安くなっていたりする。再発盤1,500円が20%OFF1,200円、輸入盤1,5001,900円が1,0001,400円ぐらいなど超お買い得。  

それでも売上げは厳しそう、しかし今は逆にジャズ名盤コレクションの絶好のタイミングかも。

今月の1作目は先月発売の新作「Nicola Conte」の「RITUALS」ちょっと買いそびれていた。イタリアのジャズメン「Nicola Conte」を中心としたグループの演奏で、各曲に1名ずつボーカルが入る。全体で6名ぐらいの男女のボーカリストが入っていて、これがなかなかグー!

ヨーロッパのジャズの歴史は古いが、既に‘50年代ぐらいからはヨーロッパジャズシーンと言えるほど成熟していた。フリージャズ系の「アルバートマンゲルスドルフ」なんて人もいたり、ボーカルではオランダの「アンバートン」スウェーデンの「モニカ・ゼタールンド」なんかはファンも多い。近年では「ヤンガルバレク」「ヨアヒムキューン」「ダニエルユメール」「エンリコラヴァ」・・・

まあ、日本でもこれだけジャズミュージシャンがいるわけだから当然だが。

このアルバムを聴くと、昔からのジャズらしいジャズに2000年代のリズミック、且つ透明感ありの軽快な印象、メインストリームジャズファンならしっくり来るかも。各ボーカルもChet Baker風だったり、Stacey Kent風だったりで爽快感のある快適な聴き応え。 

 もう1枚は超名盤「John Coltrane」の「My Favorite Things」の再発輸入盤。 

散々聴いているもののCDで購入(お買得価格だし)

数ある名盤の1枚、My Favorite Thingsは映画「Sound of Music」の中の1曲で、リチャードロジャース作曲だが、今ではこの Coltrane他多数の音楽家によって演奏されている。

Coltraneは基本フレーズを使いながらスピード・パワーで演奏を拡大し、14分弱の力の入った演奏になっている。1960年録音でマッコイタイナー(p)、エルビンジョーンズ(ds)らを擁してソプラノサックスの吹きまくり。このソプラノの響きは、何度聞いてもやはりJAZZはいいと思わせる。リズム、パワー、音楽の広がりとも圧倒的で、今でも全く古さを感じさせない、名盤恐るべし。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月22日 (土)

シャッター通り(その5)

0071300pxe4b8b8e4ba80e794bae59586e5ba971321                          「先進的成功事例」

香川県高松市は愛媛県松山市と並ぶ四国の行政・商業の中心地であるが、近年は松山が「松山城」「道後温泉」の観光名所を武器に優位を保っている。高松市も「玉藻公園」「栗林公園」「さぬきうどん」等があるが押されぎみ。

1988年高松市丸亀町商店街は生誕400年祭を開催したものの、その後お決まりの郊外型スーパーの出店等で来客の減少傾向が見られた。

しかし、ここで衰退の道を辿る他の商店街との違いが出る。

地元青年会が中心となって再開発委員会を発足させ、他の商店街の視察・調査等を行い議論のすえ課題をまとめ、その結果、再開発は商店の一軒一軒が自らの問題と認識し、共同で実行するしかないとの結論に至る。そこに行政側も市の中心部の衰退は市全体の衰退に繋がるとの認識で、個々の権利調整するため都市再開発法に基づく市街地再開発事業を決定する。

約20年をかけて再開発を進め、2006年商店街の入口に位置している三越百貨店付近を「壱番街」として第一期の街づくりを完成させ、順次「弐番街」「参番街」として開発していく長期計画である。

http://www.kame3.jp/ 

http://www.kame3.jp/redevelopment/ 

http://www.machinakasaisei.jp/project/casestudies/kagawa01.html 

ここで注目するのは官主導ではなく、あくまで地元商店街の若手を中心とした活動であり

衰退の傾向をいち早く感じ取って視察・調査する行動力である。ほとんどのシャッター通り商店街はうすうす衰退傾向に気付いていながら行動しない結果、手遅れになってしまう。

行政側も再開発事業となると個人の権利調整が極めて面倒なので手を出そうとしない。

この事業は地元商店街のメンバーが中心だが、背景には再開発のプロがいるのだろう。

定期借地、権利調整、容積率移転・・・等従来の問題点を解決する専門的手法が取り入れられている。都市開発には専門的技術が必要なので、事業者主体で支援してくれる民間の健全な専門会社の選択もポイントだ。

商店街の繁栄と共に、住宅、病院等そこに住む人達の利便性、住みやすい町づくりの計画が今後のシャッター通りの再生には必須だろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Le Mans講演聞いてきた

Cimg3066Le_mans0011 先日、地元沼津で「産学連絡協議会」IULAIndustry-University Liaison Association)企画の「ル・マン24時間レース挑戦と新しい工学教育」の講演を聴いてきた。

「ルマン」と言えば車に興味のない人でも知っているし、映画ファンならスティーブマクィーン主演、Porsche917KFerrari512S登場の「栄光のルマン」でも有名。

車ファンなら、ご存知世界三大レースの一つで24時間耐久レースとしてお馴染みだ。

http://www.u-tokai.ac.jp/lemans/index.html

http://www.lemans.org/24heuresdumans/2008/pages/accueil_gb.html 

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%97%E7%BE%A9%E6%AD%A3

 

レース、エンジン

世界のビッグメーカーでも勝利するのは至難のこのレースに、大学チームで出場するという驚きの挑戦。一発で出場を決め、且つ18時間を走り切ったというのだからすごい!

現代のモータースポーツはF1を頂点に多額の資金が必要なことは常識で、F1トップチームの予算は年450~460億円、下位でも100億円近い資金が必要と言われている。残念ながらチームアグリが撤退したのも資金の限界からだ。

カテゴリーが違い、単独レースであるものの総額1億円ぐらいでルマン参戦したとのこと!!

講演の「林 義正」教授は日産自動車で長年レーシングエンジンを開発してきた有名エンジニア。日産時代のVRH35Zエンジンは常勝の最強エンジンと言われ、R92CP、R390等のレーシングマシンに搭載された。 

今回この参戦のために山形「YGK」社で開発された「YR40」エンジンの基本設計・監修を林先生が行い、VRH35の1/3程度のコストで開発されたらしい。     

 エンジン、シャシー等の開発プロセス、技術の説明がCADも使って説明され、現地ルマンでのレース前、レース中の様子もビデオで紹介された。

この大レースに実際に参加している学生の姿を見ると感動的だ。18時間弱のリタイアする時にオフィシャルの書類にサインする林先生の姿と、ピットで涙を流す学生の映像には見ている側にもうっ!と来た。

ところで、最近の技術の説明の際、前後左右上下の加速度計のデータを2回積分するとコースの絵がまったく綺麗に描けるというのは目から鱗だった。 

    

人材育成 

今回のプロジェクトは研究・技術開発が基礎にあるが、人材育成を行うのは大学も企業も同じ。

産学共同という言葉は日本各地で語られるものの、実際は実っているのは極く少数だろう。

そもそも企業側と学校側の狙いは違う、そこにはお互いの利害を開示しないと形だけのものに終わり、きれいごとは限界があると思う。企業側は新技術開発の果実が欲しいし、優秀な学生の確保もしたい。学校側は先端市場の動向、プロの世界で通用するような学生を育て、企業に多くを送り込みたい。

このお互いのギャップを埋めるための、今回のプロジャクトは学生を一気にプロの最難関計画に放り込んだわけだ、やたらに時間をかけることはお互い限界があるし、なんといっても「ルマン」は世界中で知られているから、学校、企業双方に絶好の宣伝場所だ。

うまくいけば1億どころの効果ではない。まあ、参加しただけで脅威の効果だろう。

林先生は企業での大きな難しいプロジェクトの推進者だったから、しっかり計算ずくのはず。今の若い人達はなかなか行動に移らないが、一旦興味を示すと意外な力を発揮するもの。極端に難しいプロの世界を見せ、高い目標設定をして意識変革を図り、モチベーションを高めるという実体験に基づく人材育成策だと思う。

こんなことも自分達は出来るという成功体験の効果は非常に大きく、また受け継がれていくだろう。4年で卒業してしまう大学生に技術を伝承してレベルアップし続けるのは大変難しいものだが、先生は体験とマニュアル化を進めたと説明されていた。

優れた技術と製品というのは無駄なく美しいもの。古い日本建築、刀剣、家具、車・・・皆同じだ。 

 また、感性・センスが重要だと言っておられた。これに経験を積み、成功体験が加われば自ら行動できるようになるのだろう。先生のチームの生徒は来客があればすぐ案内し、仲間が困っていれば無駄なく助けるようになってきているとのこと。

もう一つ、先生ならではのユニークなお話。時々エロも・・と仰っていた。

女性(異性)とつきあうことは重要で、一生かかっても理解できえない相手は女性で、これは異文化・自分と違う異質なものを取り入れることに繋がるとのこと。

なるほど確かにそうだ。

ついでに企業人の時代の経験からだと思うが、「0.9理論」?を説明されていた。

異質な考え、意見を述べると排除されるというのはサラリーマン世界ではしばしば見られる現象。1の能力の人が自分を凌駕しない0.9の能力の人しか受け入れず、1×0.9×0.9・・・はゼロになって衰退していくというお話。これまたしかり、異質を受け入れる、相手の話をよく聞くというのはやはり大事なことだ。

 こうした育成の結果、当初の学生の就職状況は惨憺たる実績だったらしいが、今では単一学科での自動車会社就職率NO1で、日産、ホンダ等への就職がどんどん決まっていて、採用先でも即戦力として活躍しているらしい。

まったく同感と思わせられるお話で、大変面白かった。 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

シャッター通り(その4)

「注目される事例」

1970年代、1980年代の日本の都市開発は多くの課題を残した。

その後の市街地活性化策には大規模商業施設の開発が推進されたが、手法の迷走が続き逆に市街地の衰退に繋がることとなった。

当初、市街地でのスーパー等大規模店舗の規制のため「大規模小売店舗立地法(大店法)」が施行され、郊外型大規模店舗が全国に相次ぎ、旧市街地の衰退に繋がったとされている。これに対し、今度は街づくり三法「大規模小売店舗立地法、改正都市計画法、中心市街地活性化法」の改正で郊外型の大規模店舗を規制し、再度市街地の活性化を図るとするものだが、既にこうした規制策では活性化に結びつかないことは明らかで、官頼みではなく地元企業・住民の努力が必要だ。

 活性化のもう一つは「観光」だが、これには「景観、お城、温泉、文化、お祭り、名産品・・・」といった目玉が必要だ。しかし、目玉があっても生かされていない場合も多く、目玉が無くても新たな視点・工夫で実現している例もある。今回は個人的に訪れたいくつかの都市の例を中心に挙げてみる。

 

注目される試み

・伊勢の「おかげ横丁」

伝統の「お伊勢様」内宮前の参道横に古い建物を移築した人工の町「おかげ横丁」が賑わっている。

http://www.iseokagenosato.jp/okageyokocho/ 

http://www.okageyokocho.co.jp/ 

・鎌倉の「由比ガ浜駐車場、パークアンドライド」

関東の小京都鎌倉の悩みを由比ガ浜海岸地下の大駐車場で解決。サーファー・中高年共に大好評。

http://guide.city.kamakura.kanagawa.jp/

http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/dorokanri/homepage/yuigahama/yuigahama.html

・北海道旭川「旭山動物園」

衰退する動物園を運営側のアイディアで盛り返し、大きな町おこしにもなっている。

http://www5.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/

・宮崎県「どげんかせんといかん!」の知事が自治体興し。 

http://www.pref.miyazaki.lg.jp/ 

http://www.kanko-miyazaki.jp/ 

・北海道ニセコ町「スキー」で海外顧客、町興し

http://www.niseko.ne.jp/

http://www.town.niseko.hokkaido.jp/

歴史と町並みで

・北海道小樽市「観光都市宣言」で全市が観光地?

http://www.city.otaru.hokkaido.jp/midasi/kankou.htm

・山形県鶴岡市「藤沢周平、映画ロケ地」で観光推進、世界の「おしん」を目指して?

http://www.tsuruokakanko.com/movie/index.html 

・埼玉県川越市「小江戸川越」歴史の町並・喜多院・菓子屋横丁で小江戸再現。

http://www.city.kawagoe.saitama.jp/icity/browser?ActionCode=genlist&GenreID=1000000000102 

・栃木県栃木市「栃木蔵の街」昔の町並・水運・蔵でしっとりとした町へ。

http://www.kuranomachi.jp/spot/see/index.php 

・栃木県足利市「史跡足利学校」教科書でも知られる、お隣栃木市と連続。

http://www.ashikaga-kankou.jp/

・滋賀県長浜市「黒壁スクエア」小樽に負けない観光都市に。

http://www.nagahamashi.org/

・島根県松江市・出雲町「宍道湖、出雲大社」の歴史の町、NHK「だんだん」も。

http://www.kankou-matsue.jp/shinjiko_yuuhi/ 

http://www.izumooyashiro.or.jp/

http://www.kankou-matsue.jp/dandan/

・愛媛県松山市「松山城、道後温泉」伝統の四国観光代表選手。

http://info-matsuyama.lg.jp/kanko/kanko-001.html 

遊び心も

・東京都青梅市「昭和レトロの街」映画看板・赤塚富士夫会館で町興し。

http://www.omekanko.gr.jp/ 

http://www.omekanko.gr.jp/cgi-bin/area/area.php?area=ome_st 

・鳥取県境港市「鬼太郎・水木しげるロード」白砂青松・さかなの街に鬼太郎の助っ人。

http://www.sakaiminato.net/  

こうした地元の努力によって活性化した街、伝統を守り続ける街がある。

弱点を逆手にとったり、昔からの古さを大事にして成功。視点の置き方がポイントだ。

しかし、これら事例は行政と地元企業・住民との前向きな努力・危機感の共有によって可能となっている。

更に現代はリアルの施策+WEB上での紹介は必須。WEBデザイン、サーチエンジンの威力は世界の観光客にも繋がる。 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月15日 (土)

シャッター通り(その3) 

Eki1225pxkano_rever_and_onari_bridge1  現在の赴任先静岡県「沼津市」の商店街について考えてみた。

「沼津市」

静岡県東部の中心地で人口約20万、伊豆半島の入口でもあり、伊豆、箱根、富士山、駿河湾・・・有名な観光地に囲まれ温暖な気候に恵まれている。

沼津港があるため水産業が盛んで最近は観光地ともなっている。一方、リコー、東芝機械、矢崎電線、明電舎、富士通等の大企業の工場も進出している。

東西に長い静岡県の特徴か東部は名古屋中部圏ではなく、東京を中心とした関東圏との交流が多い。東名高速、東海道新幹線を使えば東京との交通は1~2時間の範囲、昔から東海道の主要地の一つで、恵まれた環境故に浜松等西部と違いのんびりとした気風と言われている。

しかし、大企業あり、有名観光地ありの都市で何故シャッター通りなのか。

観光客は沼津を素通り、大企業従業員は郊外型大規模ショッピングモールで買い物の実態。

今後、道州制で地元の人達が望んでいるように関東州に組入れられるとストロー現象で経済・文化等が東京に吸い取られる危険性もあり、既に相当その現象が進んでいて衰退の一因ともなっている。その割には沼津市隣接の三島市、長泉町、清水町等との合併構想は進んでいないようだ。

いずれにしても旧市街のシャッター通り化の可能性は否定できず、市内の南北方向の交通アクセス等より広域での東京圏とのマクロな視点で眺め、他の大規模支出等は抑制し長期的な都市衰退に歯止めをかける対策を検討すべきだろう。 

ただ、個人的な視点では沼津市のシャッター通りはまだ15年前の前橋市ぐらいか?

沼津、静岡県東部が持つ特徴、伊豆・箱根・富士等の有数の観光地、沼津港と漁業、東名高速・新幹線等の強力な交通アクセス・・・の優位性はあるが、外部からの人は通過するだけなのか。

周りの観光拠点をもっと積極的にアピールしていく必要があるが、これら拠点との連携した企画・アイディアが必要だ。また、沼津の街・旧市街地が東京圏とは異なる良さをアピールする必要がある。東京と同じものでは地元でも勝てない、沼津らしさ・沼津ならではのものが無ければ観光客も素通りだ。同時に旧市街地の人達にとって生活しやすい環境とは何かを真に考える必要がある。

沼津は全国的にはまれに見る恵まれた環境だ、但し、地元の良さが何かというのは地元の人には気付きにくいことが多いが。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

シャッター通り(その2)

S_00501S_00011  「地方都市の現状」

その1で紹介した我が故郷、群馬県「前橋市」の商店街について考えてみた。

「前橋市」 

広い関東平野の端、北関東北西群馬県の県庁所在地で人口32万人。

同県の商業・交通の要地にある高崎市に対し、「厩橋城(うまやばしじょう)」城下町として発展した市。

シャッター通り化が進んだのには群馬特有の背景もありそうだ。

群馬県は戦後4人の総理大臣を輩出している。福田赳夫、中曽根康弘、小渕恵三、福田康雄の4氏。それが幸いしたか、災いしたか群馬県は有数の自動車保有県。世帯あたり3台保有という家も珍しくなく、道路整備が必要以上?に進んでいて道路区画整理と舗装率に驚く。

従って、昔から郊外型の大規模店舗が多く、「ヤマダデンキ」(前橋)、「ビックカメラ」(高崎)、「ベイシア(ベイシア、カインズホーム、ワークマン)」(伊勢崎)らを生む。北関東で見ると「コジマ」(栃木県宇都宮)、「ケーズデンキ」(茨城県水戸)等も加わる。

こうした郊外型大型店の安売激戦地であり、旧市街の昔の商店街はひとたまりもない。

 群馬県全体での有名観光地は「草津、伊香保、水上、四万」等の温泉、「赤城、榛名、妙義」等があるがいずれも都市部ではなく山である。前橋市内の城址公園、広瀬川といっても県外から観光で訪れるほどのものではない。

もともと城下町で、隣の商業地高崎に比較して官まかせの伝統か、のんびりとした気風?で長期的な市街地対策は行われず、且つ民間による開発は点の開発でいずれもうまくいっ ていない。夜、市内主要国道に面したホテルから県庁付近まで歩くと、全く暗くて怖いほど。昼でも人通りが少ないため旧市街南北の「中央通り」から東西の「立川町通り」が見通せ、その先の「弁天通り」あたりまでが深刻なシャッター通りとなっている。  

http://www.maebashi-cvb.com/tourism/view/course/005.pdf 

悲しいことに、つい最近自動車会社の跡地にできた大型ショッピングモールが完成するまで、しばらくの間全国県庁所在地で唯一映画館が無かった都市でもあった! 

 こうした中で全く手をこまねいていたわけではなく、市内を流れる広瀬川と周辺を整備したり、詩人「萩原朔太郎」記念館の建設、弁天町では古い町並みを逆手にとって「弁天わっせ」なるお祭りイベントを開催したりしている。

しかし、歴史、観光で人を呼ぶには市内に名所が限られることから中心部の停滞は深刻で、シャッター通りどころか旧市街での生活に支障が出かねない状態で、抜本的な対策が必須と思われる。

では、どうすべきか?

市内に観光で人を呼ぶことは不可能だとすると、現に旧市街に居住する人達の利便性、地元前橋地区の住人が魅力ある街を目指すしかないだろう。

ストロー現象で東京に吸い取られる典型的な北関東の一都市としては、東京とは違う地元ならではの住み易さ、衰退傾向の地方都市でも暮らしやすい町づくりが生き残りの道だろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今月の日本酒「獺祭」

Cimg3034Cimg3035  前回、自宅用にたまたま「而今」を入手したが、赴任先用として小山商店へ。

最近購入銘柄が固定ぎみなので以前購入していたものから探す。

奥の間?のショーケースを見ると「獺祭(だっさい)」のいくつかの商品が、この中で「純米大吟醸 槽場汲み」が比較的お手軽な価格なので購入。

1~2年前は何度か購入していたが旨いという印象はあるものの、その後個性の強い酒に傾いたせいか記憶が薄れご無沙汰していた。

会計の時、おかみさんが「お買い得ですよ」とのこと、やはり!

  

http://asahishuzo.ne.jp/ 

「獺祭」は山口県岩国市周東町獺越にある蔵元「旭酒造」、遠心分離機で23%まで磨いたもの等で知られている。

難しい名前なので調べてみると地名「獺越」に由来し、昔川獺がいたことかららしい。 

http://asahishuzo.ne.jp/flame/yurai.html 

「純米大吟醸 槽場汲み」は50%まで米を磨いたもの、23%のものもあるがこのぐらいが丁度よい中心の商品だと思う。

香り、コク、甘みがバランス良く、あと味もすっきりしていて上品に旨い。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月 9日 (日)

シャッター通り(その1)

最近「シャッター通り」という言葉は広く知られている。

主に地方都市の旧市街の商店・オフィス等の閉店が続き、シャッター閉鎖状態の町並みを言う。近年の地方の人口減少、郊外型大規模店舗の進出、車による買い物スタイルの定着・・・が原因と言われており、今や地方行政の大きな問題点の一つ。

北海道のいくつかの財政破綻の自治体ほどではないが、我が故郷でもある群馬県前橋市も全国でも有名なシャッター通り商店街を抱える。

以前、同窓会で訪れた際の驚きをブログに記載したが、深刻で悲しい現実。

http://hydro2-cycle.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/post_d571.html 

この時の同級生の言葉がずーっと気になっていたのだが、原因を探っていくと古くは1970年代からの日本の成長過程の施策が根底にありそうだ。

「行政による施策」

1956年の「もはや戦後ではない」の経済白書以降、58年の「東京タワー」竣工、64年の「東京オリンピック」開催と続き、日本は急激な経済成長を続けた。

そして1972年田中角栄内閣が発足し「列島改造論」を唱え、「新幹線」と「高速道路」によって地方と都市部を短時間で結び、過疎化の進む地方都市の活性化、都市部の過密化・公害問題等の解決を図るとしたものである。   

これには当時の通産省、建設省、厚生省等の各省が呼応し多くの施策が推進された。

全国の高速道路網の整備計画、東海道を始め新幹線整備計画、本州四国連絡橋(神戸淡路鳴門自動車道、瀬戸大橋、瀬戸内しまなみ海道)等。

更に、通産省による「テクノポリス構想」が発表され、1983年「高度技術工業集積地域開発促進法」(テクノポリス法)が成立、先端技術を中心とした産・学・住一体の街づくりが推進された。各種都市構想、民活法、地方拠点法等が次々に策定され、オフィスアルカディア、リサーチパーク等が実現に向けて推進された。

現在の「筑波研究学園都市」「京阪奈学術研究都市」「みなとみらい21」「東京臨海副都心建設」「千葉新産業三角構想」・・・・に繋がっている。

 厚生省ではグリーンピア構想(大規模年金保養基地)が発表され、年金資金の運用先として「グリーンピア」、社会保険庁では「厚生年金休暇センター(ウェルサンピア)」等。

こうした構想・開発行為は不動産・建設関係を中心とした「はこもの」政策であるため田中内閣は「土建屋内閣」と言われ、後の土地の高騰・狂乱物価を招き土地神話論・土地本位制等が謳われ90年代の不動産バブル崩壊に繋がるわけである。

日本国内の道路、鉄道整備は進んだものの所謂「ストロー現象」により、繋がった地方経済・文化等が都市側に吸取られる問題が発生し、東京一極集中或いは大都市圏中心の経済構造へと変化した。

行政側は企業の成長性を頼み、グローバル競争下に於けるコスト競争等企業活動の実態・変化を読みきれず、企業側もバブル期は永遠に続くかのごとく、多量の製造・研究開発拠点を手当てしたのである。 

しかし、テクノポリス構想等による地方拠点作りは想定通りにはならず、都市郊外に大規模研究学園都市等のインフラ投資が成されたが、多くは企業未進出のままとなり、企業サイドはバブル崩壊後こうした多くの資産の圧縮を行わざるを得なかったのである。

この結果、各都市の旧市街は人々の生活様式が変化する中、何等対策を取られることなく取り残されていった。   

これに対して、今後は当初ビジョンに囚われない柔軟な施策が必要となっているが、既に構想が崩壊したテクノポリス等の条件・用途等を抜本的に見直し、所謂「コンパクトシティー」等も念頭に新たな都市計画策定を行うべきだろう。

但し、官主導のはこものではない、地域の住人が生活に必要なインフラとは何か、住み易さとは何かを民主導で行うべきだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

年末の風情

Cimg3039Cimg3038Cimg3036                          

11月に入ると一気に年末の風情が。

ハロウィーンが終わるとあっという間にクリスマスにチェンジ。

自宅のある京王線聖蹟桜ケ丘駅前には恒例の「ゆきだるま」イルミネーションが登場。

同じく京王デパート1階の吹き抜け空間に大きなクリスマスツリーが、今年は大きなクマのぬいぐるみも。親子連れが記念撮影をしていて微笑ましい。

そろそろクリスマスプレゼントを考えなきゃいけないか?

年末商戦は例年より早いような気もするが、この景気動向だから当然か。

定額給付金が話題となっているが、早や我家では息子共の「分け前よこせ」の声。

総額2兆円の効果は疑問という声が多いが、年末商戦に合わせたタイミングを逃すと効果のほどは疑問だろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月 2日 (日)

学園祭シーズン

10月、11月は高校・大学等の学園祭シーズン。

先日は我が家も高校生、大学生の学園祭に行ってきた。

高校生の息子はゲームキャラの仮装、大学生の息子はエプロン姿でクレープ作りをしていて普段見られない姿。意外だが各々友人関係を築いているんだなあとチョッピリ安心?

東京都の多摩地区は都心から移転してきた大学が多く、都心のキャンパスに加えて拡張してきているところも多い。

http://www.gakuseiannai.com/e04/index.html 

多摩市と隣接する稲城市、日野市、町田市、府中市、八王子市あたりとその先ぐらいで思いつく大学を列挙するだけで20大学ぐらいある。実際は40ぐらい?

近くでは「中央大学、明星大学、帝京大学、恵泉女学園大学、多摩大学、国士舘大学」

少し外側では「実践女子大学、一橋大学、桜美林大学、国立音楽大学、東京農工大学、東京経済大学、電気通信大学、大妻女子大学」

更に外側では「法政大学、東京純心女子大学、東京都立大学、日本文化大学、東京工科大学、多摩美術大学」等

我家の駅付近から通学の学生がいるところで中央大学、明星大学、帝京大学等があり、駅前で学生が学園祭の案内パンフレットを配っていた。

この週末11月1~3日あたりで多摩地区では中央大学の「白門祭」、国立音大の「芸術祭2008」、東京都立大の「みやこ祭」、一橋大学の「一橋祭」等が開催予定。

http://hakumonsai.web.infoseek.co.jp/ 

http://artfes.ehoh.net/ 

http://miyakomatsuri.com/ 

http://www.ikkyosai.com/ 

まあ、行ってみると模擬店とお笑い芸人等のオンパレードかもしれないが、じっくり探していけば研究室・ゼミ等の発表もあり、中には注目できるものもあったりする。

全体はお祭りで若い人達の熱気とトレンドを感じるのには良いが、ちょっと未来に不安も感じる? でも我々の学生時代も似たようなもんだったが。  

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年10月 | トップページ | 2008年12月 »