シャッター通り(その5)
香川県高松市は愛媛県松山市と並ぶ四国の行政・商業の中心地であるが、近年は松山が「松山城」「道後温泉」の観光名所を武器に優位を保っている。高松市も「玉藻公園」「栗林公園」「さぬきうどん」等があるが押されぎみ。
1988年高松市丸亀町商店街は生誕400年祭を開催したものの、その後お決まりの郊外型スーパーの出店等で来客の減少傾向が見られた。
しかし、ここで衰退の道を辿る他の商店街との違いが出る。
地元青年会が中心となって再開発委員会を発足させ、他の商店街の視察・調査等を行い議論のすえ課題をまとめ、その結果、再開発は商店の一軒一軒が自らの問題と認識し、共同で実行するしかないとの結論に至る。そこに行政側も市の中心部の衰退は市全体の衰退に繋がるとの認識で、個々の権利調整するため都市再開発法に基づく市街地再開発事業を決定する。
約20年をかけて再開発を進め、2006年商店街の入口に位置している三越百貨店付近を「壱番街」として第一期の街づくりを完成させ、順次「弐番街」「参番街」として開発していく長期計画である。
http://www.kame3.jp/redevelopment/
http://www.machinakasaisei.jp/project/casestudies/kagawa01.html
ここで注目するのは官主導ではなく、あくまで地元商店街の若手を中心とした活動であり
衰退の傾向をいち早く感じ取って視察・調査する行動力である。ほとんどのシャッター通り商店街はうすうす衰退傾向に気付いていながら行動しない結果、手遅れになってしまう。
行政側も再開発事業となると個人の権利調整が極めて面倒なので手を出そうとしない。
この事業は地元商店街のメンバーが中心だが、背景には再開発のプロがいるのだろう。
定期借地、権利調整、容積率移転・・・等従来の問題点を解決する専門的手法が取り入れられている。都市開発には専門的技術が必要なので、事業者主体で支援してくれる民間の健全な専門会社の選択もポイントだ。
商店街の繁栄と共に、住宅、病院等そこに住む人達の利便性、住みやすい町づくりの計画が今後のシャッター通りの再生には必須だろう。
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