« 2009年1月 | トップページ | 2009年3月 »

2009年2月

2009年2月28日 (土)

和食のこころ(1)

200pxonigiri_at_an_onigiri_restaura180pxseiro_soba_at_takasho_in_nezu2  そば、おにぎり、味噌汁、お茶漬け、漬物、海苔、豆腐、味噌、醤油、塩、酢、日本酒、わさび、昆布、焼魚、煮魚、干物・・これらの食とその素材は日本人には日頃馴染みのものだ。

近年、日本食(和食)は健康志向で世界的な関心が高まっているが、単に健康志向というだけではなく、そのこころ・文化への関心も高いようだ。

○清貧の美学

先日、日経新聞の夕刊にフランス文学者の「鹿島茂」氏が「ソバかラーメンか」という文を寄稿していた。ソバ的ベクトルとラーメン的ベクトルがあり、ソバは「制限的、禁欲的」であるのに対し、ラーメンは「外延的」で無限の変容が可能で、「歌舞伎、日光東照宮、マンガ、アニメ」等がその例としていた。ふ~~むなるほどと妙に納得した次第。

ラーメンの無限の可能性は多彩なラーメン店合戦のとおりだし、そばの「制限的、禁欲的」の表現は「ソバ職人」に見られるように日本文化の特徴、背景をよく表している。

「そばとラーメン」「わさびと胡椒」「日本刀と青龍刀」「銀閣と故宮」「白黒写真とカラー写真」というのは安易な対比だが、「そば、日本刀、銀閣」は素材を突き詰め、無駄を廃し、職人芸によって昇華させた「禁欲的」日本文化そのものだ。

日本の文化と食は中国から仏教の伝来と共にもたらされたものが多いが、その後、禅宗、武士道、茶道等の持つ厳格で禁欲的な精神が食にも一体となり及んでいる。 

銀閣の黒い屋根と白い壁なんて「おにぎりと海苔」か?因みに中国文化の喜怒哀楽と多彩な色合いの世界観は「エビチリの赤」?

○発酵と吸収

和の食材は人手により農作物を丹精込めて育て、素材そのものを味わう「米、漬物、豆腐、海苔」等と、素材に発酵技術を使った「味噌、醤油、日本酒、酢」等の調味食品がある。

微生物の活動である発酵は糖分・タンパク質・アミノ酸等の分解であり、腐敗と同様なプロセスだが、人間にとって有益か毒かを長年の経験で選り分けてきたものだ。

最近歳のせいかステーキとかハンバーグなんかを食べた後はどうも胃が重い。その点、和食は体に良いというのは感覚的にも実感できる。

米、海苔、味噌、塩、豆、菜、魚、酒等の和の素材は、その素の栄養素・エネルギーが原始的な体の欲求を呼び起こす気がする。菜食の比率が高く、蛋白質は魚、油は植物油か魚油を使い、複雑で脂質の多い食材でないため、体への抵抗が少なく負荷が掛からず吸収できるように思う。

日本文化の素の追求、厳格で禁欲的な職人技は凛とした和食作品を作り上げ、結果、脂肪を削ぎ落とした痩躯の日本人の体を作るのだろう。

魚沼産こしひかりを大森の海苔で巻いたほかほかのおにぎり、諏訪辺りの赤味噌の少し濃い目の味噌汁、たまり漬か千枚漬け、沼津のふっくらさば一夜干しか厚手のあじの開き、これに冷やした大月の「さ々一」か諏訪の「翠露」の生酒一合なんてのは最高だ。

 

まあ、そう言いながらも熱いラーメンをすすりながら、焼きおにぎりを頬ばるのも悪くないが。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月21日 (土)

今月の日本酒「梅錦 究極の酒」

Img104323776811 自宅用の日本酒が終了し、ついに高級酒「梅錦 究極の酒」の封を切る。

桐の箱と内側の紫の敷き布が「心して飲めよ!」と言っているかのようだ。

但馬杜氏「山根福平」が山田錦を30%まで磨いた大吟醸酒で「やや甘口」の表示あり。

“究極の酒”という大胆な名付けは自信の表れか?

http://www.umenishiki.com/jp/ 

さて、ご賞味開始。

開封すると程よい香りが。口当たりは柔らかめでちょっととろり、日本酒らしい軽い甘味でしっかりしている。雑味・刺激等一切なく、口中で柔らかく丸みを感じさせる。後味は比較的すっきりしているが、辛口の酒のような通り抜ける速さはない。

前回の「きりんざん」「久保田 萬寿」等に比較すると、いずれも生酒では無いものの遥かに日本酒らしい香り、甘味がしっかりあり、端麗・辛口の銘柄とは確実に一線を引く。

生でなくてもここまで味わい、香りを出せるところは「究極の日本酒」に恥じない出来上がり、さすが「梅錦」

端麗系銘柄の上品さも判るが、しっかり重みも感じさせ、日本酒らしい甘みを好む酒好きには、酒そのものの味わいを楽しめて絶好。

当分、他銘柄と比較しながらゆっくり大事に味わいたい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

伊豆に行ってきた

20090211125618200902111217352009021113530320090211145224    先週11日は「建国記念の日」で休日。1日だけの休みなので、家事?の後伊豆方面にお出かけ。

前回は伊豆の尾瀬崎~戸田~修善寺行だったので、今回は少し距離を伸ばして新しい?有料道路「伊豆中央道」から「修善寺道路」を経由して土肥へ。

(ところで、この2つの有料道路は時間短縮になるが、各200円也の現金投入が面倒。最近は全くETC任せなのであわてて100円玉を探しまくる)

136号線を土肥の町に真っ直ぐ下って北側の展望台へ、ここからの駿河湾の眺めも素晴らしい。但し風が強いので長居は禁物。136号の途中、暑いので窓を開けていたら忘れていた「花粉」がガツーンと目と鼻に。しまったー!!以降窓閉めエアコン投入でしのぐ。

漁港付近はだいぶ整備され、巨大な「花時計」の他、駐車場脇の桜が満開。今頃咲くのは「河津桜」だろう。地魚料理の店を覗いたらほぼ満席、諦めて次の松崎を目指す。昔もこの店に入ろうとして一杯だった記憶がある。

「恋人岬」を横目に宇久須の町を過ぎる。昔ここの「宇久須キャンプ場」に来た記憶がある、当時は今の「ホテルニュー岡部」の場所は単なる斜面の空き地だった。

町を過ぎると「黄金崎」の表示が見えたので横道へ。夕日が照り返し黄金のように輝く場所。展望場所は整備され、ここも絶景で断崖と松、その先に広がる駿河湾の対比が美しい。

堂ヶ島のホテルが並ぶ136号を進み松崎の街へ。川沿いの細い道を行くと名所「なまこ壁」の建物・蔵等が並ぶ。以前は漆喰絵師「入江長八」の作品が展示される「伊豆長八美術館」「岩科学校」あたりに何度か行ったものだ。いずれも一見の価値あり、今回はパスしたが日本の職人芸のすごさを実感させられる。

http://freeport.at.webry.info/200703/article_5.html 

http://www.izu-matsuzaki.com/iwashina/iwashina-school.html 

久々なので街中で道に迷ってしまい、丁度目の前の「観光案内所」で市内の観光地図をいただき港へ、昔来た「民芸茶房」を探す。ここは当時とんぼ眼鏡のおばちゃん(おばあちゃん?)がやっていて、TVでも取上げられ有名になっていた。 

http://www.toyosaki-hotel.jp/sabou/ 

変らず港のすぐ前に、隣には干物等土産物の建物もでき大きくなっていた。あのおばちゃんの姿は見かけなかったが、中に入ると広い土間風で座敷の部分もある。さしみ定食を注文、値段は2,100円とちょっとお高いが、新鮮な各種さしみの他、いかの塩辛、きびなごの炙った串等々色々品数が多い。

満腹となって、松崎の川沿い15号線脇の桜を見に行ったが、河津桜と違い、途中の4~5本(河津桜?)以外は全く咲いていない。下田方面へ山を登り途中115号線に入るが、天城の辺りまでは道は狭く、すれ違いに気を使うようなカーブの連続。やっと414号に入り、懐かしい「河津七滝(ななだる)」ループ橋を回り、天城越えから湯ヶ島、「淨蓮の滝」(駐車場と土産物屋で賑わっている、石川さゆり様々?)を過ぎ帰途に。

久し振りの西伊豆、天城方面だったが、やはり観光化のための道路・名所の整備が進み移動が楽になった。伊豆は道路整備が長年の課題で、地域格差の元凶とも言われていた。

しかし、現在はだいぶ交通の便は改善され、且つ美しい海・山の景観が保たれている。

ただ、伊豆中央道等は有料・無料も混在し、出入りが複雑で判り難い。ETC化を進めて欲しいものだ。

さて、次回はどこにしようか? 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月14日 (土)

デジカメご臨終(またまた)

Main00_300x110083082302_s1Pht_def_19731              先週某所で愛用のデジカメが突然停止。フラッシュ撮影後にレンズが途中で収納されずぱったり。バッテリー切れか?

帰宅後充電し、操作したが変わらず。バッテリーが死んだか?ゲーッ!

待てよ?カミサンの去年買ったデジカメも同じCASIOだ。ひょっとして、おおっ!同じバッテリーじゃ、入替えてみればすぐ判るわ、ふんふ~ん・・   

週末にさっそく入替えてみる、これで良し。

あれ~っ 動かないっ!! BUTカミサンのデジカメは私のバッテリーでも動く!ということは、カメラ昇天? サイアク! 

またか!去年からプリンター、マウス、TV、冷蔵庫、IPODそれにデジカメお前もか、ご臨終6連発、何かタタリでもあるんか~~!   

ただ、この「CASIO EXILIM EX-Z500」は2~3年前にカメラのキタムラで買った中古品、確か@13,000円?ぐらいで購入。修理も無駄?しょうがねーか。

というわけで急遽後釜探しに、こういう時の切替は早い、というか新しいのが欲しいというか。最近「猫ブログランキング」掲載の写真を見るとデジ一(デジタル一眼レフ)が多いらしく解像度が高い。実は心のどこかで次のレベルをチラッと・・・・

http://blog.with2.net/rank1348-0.html 

しかし、一眼の常時携帯も無理だし、元々「LEITZ MINOLTA CL」のようなコンパクトなレンジファインダー型への志向もあるので高性能コンデジ(コンパクトデジタル)に関心。 

先日、TV番組で竹中直人がビューファインダー付の「RICOH GX200」を使っているのを見て、おっ!これか!と刺激され、さっそくデジカメ調査員に。

該当機種は「SIGMA DP1」「RICOH GX200」「PANASONIC LX3」の3機種あたり。しかし「SIGMA」は高過ぎ、現実的には「RICOH GX200」「PANASONIC LX3」か? 

このクラスはCCD1,210万画素、1/1.7RICOH)、1,010万画素、1/1.63PANA)とサイズが大きく解像度が高い。レンズは2472mmF2.84.4R)、2460㎜、F2.02.8P)でかなりの広角系。マクロ撮影が1cmから可能、ワイド/テレ(R)のコンバージョンレンズ、外付ビューファインダー(Rは液晶、Pは光学)がある他、各種マニュアル操作が可能でマニア向き。コンデジというより一眼レフ入門機並みの機能。

ただ、スペック面で若干気になるのは「テレコンバージョンレンズ」と「ビューファインダー」、いずれも広角系レンズで長手は72mm60mmだからワイドよりテレコンバージョンの必要性が高いがPANAはテレが無い。ビューファインダーの液晶~光学の違いも大きい。液晶はローアングルが可能で、一眼のようにズーミングしても実際の画像が見られるが光学は通常アングルのみ。ただ、光学は見た目の美しさがあるのだが。 

RICOH GX」シリーズは落着いた画像・色合いの記事があり、昔からのRICOH技術は健在のようだ。広角のディストーション補正が出来るマニア向けのスペックもある。価格.COMで最安@37,800円(本体)  

PANA LX3」のレンズはかなり明るい。売りはLEICA SUMMICRONレンズ、性能的にはRICOHが劣るということはないだろうが、LEICAファンには魅力だろう(私は関心が薄いが)。同じものでLEICA版がある(かなり高い)。やや派手めの色合いでくっきりとした描写との記事。こちらはアスペクト比を縦横3:4、9:16等ワンタッチ変更できるスペックあり。ネットワーク対応は家電メーカーならでは。価格.COMで最安@40,000円(本体) 

両者スペックは似ているが、印象はかなり違う。外観のデザインでRICOHはレンズが右に寄っていて、左のグリップ部が大きく横に胴長の印象だが、このグリップ感と軽さ、液晶ビューファインダーの使い勝手の良さを感じさせる。レンズ上のプレート部分に「RICOH」の文字が大きく入っているのはNIKONの一眼のよう。全体に光物が少なく黒くてマニア好み。PANAはレンズが中央寄りのためスクエアで全体的にLEICAっぽく、ビューファインダーを付けた姿はスタイリッシュ。

それと重さ、ボディーの質感の違いがある。一般のコンデジが120150gぐらいのところ、この両者は230270gぐらいで重い。RICOHは一般のコンデジ並みに感じるが、PANARICOHに+30g?ぐらいなのにそれ以上の重みを感じる。RICOHはアルミっぽいが、PANAは昔の真鍮製ボディーのフィルムカメラを思わせる。この適度な重みが写真撮るぞーっという感じにさせる。さて、どうしたもんか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月 8日 (日)

今月の日本酒

前回ご紹介の「きりんざん」「久保田 萬寿」と「佐久の花」の比較。

まず比較のため、前回いまいちだった「佐久の花 純米吟醸無濾過生酒」をいただく。

最初の印象は発泡が強いせいか舌への刺激が強く酸味も感じたが、しばらく時間が経つと炭酸が抜けて?酸味も感じなくなる。香りはやや薄くなった分、日本酒の甘味・こくも感じられて定番の「佐久の花」らしい落ち着きが出てきた。生酒特有の微発泡に騙されたようだ。こんなことに気付かないとは、まだまだ修行が足らんなあ。

・きりんざん「ブラウンボトル」新潟県「麒麟山酒造」の純米吟醸特別シリーズ。

「佐久の花」の生酒らしいこくを味わった後に飲むと軽くてすっきり、ほんのり吟醸香があり後に軽い甘味が来る。新潟の酒は端麗なものが多いと言われるが、上品ですっきり、刺身等の淡白な料理に会いそう。端麗もこのぐらいまでか?

・久保田「萬寿」

やはり「佐久の花」の後に飲むと一瞬“味が無い!”と感じられるほど。

35%まで磨くとここまで端麗になるのか!雑味等は一切感じないが、あまりにすっきりしているため日本酒を飲んでいるという実感が少ない。ほのかな果物の香りがあると言う人もいるようだが、私にはあまり感じられなかった。口に含んだ感じは「きりんざん」より柔らかく、舌にとろり感があるが、後はさらりとした咽ごし。しかし、甘味・香りのいずれも極めて淡白、過ぎ?

この三銘柄を比較しての違いは、まず生酒と火入れしたものの差異が著しく大きいということ。吟醸の生・無濾過の場合、香り、麹の味わい、甘味等がはっきり出て銘柄の特徴が明確だが、火入れしたものはこの香り、甘味等が少なく味わいが全く違う。

特に、今回いただいた「きりんざん」、久保田「萬寿」等の芯まで磨いたような高級品は雑味が無くすっきりしているので、この差が更に大きく感じる。

普段上記の「佐久の花」等の無濾過の生のような酒ばかり飲んでいる者には、超高級ではなくてもリーズナブルな価格の生原酒が味わい・香りも判りやすい。輸送・保存が大変かもしれないが、生の酒を是非とも一般の方々に賞味して如何に違うかを感じてもらいたい。これが判ると日本酒ファンは一気に増えると思うのだが。

とりあえず、二晩の賞味比較合戦の結果であるが、やはり2晩目の印象がけっこう違う。人間の味覚とは鋭いようで、いい加減なようで不思議なものだ。

まだ、「梅錦 究極の酒」をいただいていないので、飲み較べ合戦はまだ続く。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年1月 | トップページ | 2009年3月 »