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2009年6月

2009年6月20日 (土)

日本酒の知識と誤解(4)

20090602_4a2530f0944ec1_2 ●『銘柄の誤解』

全国津々浦々の蔵元は、当然ながら各々自社の銘柄を持つ。大手の「月桂冠」「松竹梅」のように統一ブランドで沢山の種類を出す例もあるが、小さな蔵元はオリジナル+αの複数銘柄を敷いている場合が多い。

長野県諏訪の舞姫酒造は「舞姫」「翠露」、青森県八戸の八戸酒造は「陸奥男山」「陸奥田心」「陸奥八仙」、山梨県大月の笹一酒造は「笹一」「さ々一」なんて例もある。

では何故大手と違って複数ブランドを立てるのか?

それは蔵元が良い酒造りに転換して現状を打破しようとしているからである。

伝統的な昔の銘柄はそれが長年の顧客に定着している面はあるのだが、このままではジリ貧で、顧客の日本酒離れと経営の打開のため、「旨い酒造り」を売りに市場拡大しようという一大決心の施策である。従って、こうした第二、第三ブランドは本当に良い酒であるケースが多く、飲み比べると良く判る。

 例)http://www.mutsu8000.com/ (八戸酒造㈱)

逆に「男山」のように日本全国に20以上の「○○男山」が存在する銘柄もあるが。

各蔵元はこれら複数ブランド毎に純米吟醸、吟醸、本醸造、特別純米・・それに生酒、原酒・・等と多くの種別の商品を出しており、蔵元1社で数十の種類があったりする。従って酒を購入する時は単に有名ブランドではなく、蔵元を調べ、本当に旨い酒を見極める必要がある。やれやれ大変だぁ・・・

では、一般の人が日本酒を選ぶ時何をポイントに選んでいるだろうか?

大手の「月桂冠」「松竹梅」地酒の「久保田」「八海山」「越の寒梅」或いは「加茂鶴」「田酒」「十四代」・・・? まあ、「仙禽」「而今」「獺祭」なんてことはないと思うが。

酒飲みでなくてもその時代毎の有名商品はある程度知られている。例えば「久保田」「八海山」等は一時の地酒ブームで有名になりよく知られている。(各蔵元はかえって迷惑しているかもしれないが)大概は居酒屋等で置いてある「地酒」銘柄あたりを目安にしたりしていると思うが、銘柄だけだと外れのケースも多いので要注意。

Cimg1598_edited1_4Cimg25071_2  ●『日本酒の選び方(簡易版)』 

では、小生の少ない知識と実際に飲んだ経験からの日本酒の選び方。

(但し、かなり偏向していて誤解を与えかねない表現もあるのをご了承願います)

 -基本の足切り- 

①紙パック・コップの酒は買わない。

②大手酒造メーカー※1の酒は買わない。

③有名地酒ブランド※2高い酒は買わない。

④一升瓶で2,500円以上の酒を買う、但し、3,500円以上は買わない。

(高くて旨いのは当たり前、妥当なレンジで旨い酒を買いたい)

-やや難関-

⑤できれば純米吟醸、特別純米等を買う。生、原酒は更に良し。

⑥地域の有名酒販店で冷蔵ショーケースに一升瓶を入れてあるのを買う。

⑦地方の小さな蔵元の別ブランドのものを買う。(かなり難関!) 

 -特別編-

⑧「小山商店」のページで確認する。(はぁ~?)

で、良さそうなブランドのWEB検索をお薦めするが、難しいので我がご愛用の

多摩市

の「小山商店」のページをご覧いただくのが簡単。http://www.sake180.cc/ 

1 TVで宣伝しているような会社(菊正宗、日本盛、白鶴、黄桜、松竹梅等の大手) 

   大手ブランド品は種類が豊富で、各社とも有数の杜氏、設備等を抱え鑑評会金賞品も作っているが特別な高級品で、販売の多くは普通酒。

http://www.nrib.go.jp/kan/h20by/h20bymoku_top.htm (H20鑑評会入賞酒) 

2 「久保田」「八海山」「越の寒梅」・・・みたいなしばらく前にブームとなった銘酒で、プレミアが付いて売買されたりしたもの。

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沼津の旨い店(1)

ここ沼津ではまだ1年ほどだが、この間地元の人に紹介されたり、ネット検索で見つけた「龍さんのプログ」(何故かプログ)で紹介されている店に行ってみたりした。

沼津の“さかな”の良さは格別、ありふれたチェーンの居酒屋さんでも関東地区に比較するとかなりレベルが高い。まだほんの一部だが現時点の私が思う「沼津の旨い店」

●「西庵(せいあん)」 http://www.numazu-seian.jp/ 

来た最初の頃行った店。沼津駅北口のビジネスホテル「WEST」の1階(から入る)というか2階にある和食とそばの店。道路向かいの「ホテルMIWA」も「WEST」と同じ経営らしい。いずれもこじんまりとした綺麗でモダンなビジネスホテル。

「西庵」は「WEST」「MIWA」と共に会社お勧めなので行ってみたのだが、意外(失礼)な発見で時折出かける。出張で訪れた人達にも好評。

コンクリート打ちっ放しの入口から入ると、そこは突然地下から2階までの吹き抜け空間で鉄階段で2階に上がると寿司カウンターと8畳ぐらいの座敷がある。通常の和食店の内装とは思いっきり違うのが売り?

しかし、料理は1級。ねたの新鮮さと板さんの繊細な料理はお勧め。コース料理は時のものを取り入れて季節を実感できる。更に日本酒の品揃えもなかなかで、我が小山商店の定番ものが飲めるというのも結構。地元の「初亀」「喜久酔」等の他、「醸し人九平次」「うきたむ」「琵琶のさざ波」「夜明け前」・・・なかなか凝った品揃えで、温度管理も良い。 

お値段は沼津ではちょっと高め?でも旨い。

●「山正(やましょう)」

 http://www.yamasyo-japan.com/  http://haruajisan.exblog.jp/7887716/  

沼津駅南口から三枚橋町交差点を更に東へ、しばらく先にある和食の店。

表からは目立たない干物屋さんだが、実は干物屋の脇を奥に入ると何と白木のカウンターの小奇麗な寿司屋というか和食店がある。

まるでわざと判らないようにしているみたい。地元の常連だけで経営をしようという戦略か?知らないと見つけるのも難しい、そういう私も地元で営業する人からの紹介。

ここは東京の高級な寿司屋に決して引けを取らない。というかネタの良さは沼津ならでは、且つ干物屋さんの経営でもあり悪いわけが無い。

奥の店は息子さんの経営のようだが、どこか東京あたりで修行してきたようだ。店の内装、清潔さ、板さんの手際、掛け声は相当修行が入っている。

さしみ他さかなは絶品。夜はややお値段は高め、常連客の予約が多いらしく予約しないと入るのが難しい。開店は18:00だが、干物屋の前のベンチで開店待ちの人がいたりする。

ランチの丼もすごいらしい。

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日本酒の知識と誤解(3)

よほどの酒好きでないと日本酒の種別は判り難い。これは元々日本酒造りが各地域のローカル、且つ、近代化していない産業?であったため広告・情報流通があまり進んでおらず、酒税法の改定により酒造りも変わったりして、一般の人には更に判り難い。

日本酒の銘柄、種別は沢山あるが、スーパー、量販店で販売される紙パック等の「普通酒」と原料、製造方法の違いで分類される「特定名称酒」とに分かれる。

P10002791_2 ●「特定名称酒」

次の3つに分類されていて、出荷量は①~③で日本酒の27%程度、これ以外は「普通酒(一般酒)」で73%程度。

この判り難い分類は賛否両論だが、要は「酒税法」上の規定で税金を取る必要からの分類と言っても良い。

使用原料と精米歩合で分かれる。

      使用原料        精米歩合   

①吟醸酒  米、米麹、醸造アルコール  60%以下(40%廃棄)

②純米酒、 米、米麹        ―

③本醸造酒 米、米麹、醸造アルコール  70%以下 

  

これを組み合わせ更に細分化した分類が定められている。   

・純米大吟醸  米、米麹       50%以下

・大吟醸    米、米麹、醸造アルコール 50%以下

・純米吟醸   米、米麹       60%以下

・特別純米酒  米、米麹       60%以下

・特別本醸造酒 米、米麹、醸造アルコール 60%以下

「酒造側の自主基準」

上記「特定名称酒」と併用され表示されている酒造側の自主基準。

・原酒   製造後、水を加えていないもの。

・生酒   製造後、一切加熱処理(火入れ)をしていないもの。

・生貯蔵酒 製造後、加熱処理せず貯蔵し、出荷の際に加熱処理したもの。

吟醸酒の“吟醸”とは吟味して醸造しているの意味で、香り、色沢が良いとされ、精米歩合も高い。②の純米酒は原料に米、米麹だけを使うもので、「醸造アルコール(蒸留酒)」を添加(アル添)したものと区別されている。 

但し、適度のアル添により香りが高く、華やかでスッキリした味わいになる場合もあり、アル添した「大吟醸」「特別本醸造酒」等に細分化されている。

最近の旨い酒は「純米吟醸」「純米大吟醸」等のアル添しないものが普通になりつつある。

一部大手酒造メーカーはアル添酒、普通酒等の生産量が多いため、純米酒への移行にあまり肯定的ではない。まあ、増量のためにアル添するなんてのは論外だが。

で、実際どれが旨いのか?

結論は・・・どれも旨いし、旨くないかもしれない。えぇ~~っ?!

まあ蔵元の考えと、杜氏の技術等によるが、一般的には①の吟醸酒のほうが③本醸造酒より旨いだろう、「純米吟醸」の「生原酒」なんてのは外れは少ないと思われる。

あとは好みの問題があるので、いろいろ飲み比べて自分の味覚に聴くしかないのだ。人間の味覚はけっこう鋭いもので、飲み比べるとわかるものだ。 

Pro2000p1_2 ●「普通酒」

「普通酒」とは「吟醸、純米酒、本醸造酒」らの酒税法上の「特定名称酒」以外の酒だが、精米歩合が70%未満(削るのは30%以下)で米・米麹・醸造アルコール以外のいろんな原料を使っていて、特に税法上は定められていないのである。

従ってその中身はメーカーによって様々で、物によっては醸造アルコールで添加どころではなく大量に増量して作っているものもありうるのだ。「特撰、上撰、佳撰」と呼ばれる商品は本醸造酒もあれば普通酒のものもある。

この明確に定義されていない酒は、古くは戦後の合成酒(三増酒)や、平成4年の酒税法改定以前の「特級酒、一級酒、二級酒」の区分の影響が残っているらしい。

問題はこれら「普通酒」は日本酒全体の75%も占めており、且つ、生産の主力が先の大手酒造メーカーなのである。弱小蔵元と大手酒造メーカーの問題、戦後のどさくさを未だに引きずっているような近代化が遅れた日本酒業界の問題がなかなか解決しないのは、この辺の構造にもありそうだ。

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2009年6月14日 (日)

日本酒の知識と誤解(2) 

●「産地」  

日本酒というと一般的によく知られている産地は「新潟県」だろう。米どころだからだが古くは違っていた。江戸時代は上方からの下り物として「灘」あたりの酒が珍重されていたが、現代ではむしろ関西地区は日本酒不毛地帯(失礼)と言う意見もある。

新潟、山形、秋田、福島あたりの東北地区、それに最近の有名銘柄のせいか福井、石川、静岡あたりも知名度が高い。

一方、酒飲み側からの認識は若干異なる。山形、福島、石川、福井、静岡あたりは同様だが、新潟は突出している訳ではなく、長野、島根、青森、高知、三重、群馬、山口あたりも知名度が高いのは酒飲みに馴染みの銘柄は全国分布だからだろう。

00128_011 ●「杜氏」

一般的には「酒は米・水次第」のイメージがある。確かに米と水が基本だが酒は造る「杜氏(とうじ)」の技術に負うところも大きい。外国酒のウィスキー、ワイン等は原料と環境による比重が高いのに比較して、日本酒は杜氏の技術の比重が高い。

「杜氏」は酒と共にあるので歴史は古いが、元々は酒造り専門の技術者集団であった。古くは灘、丹波あたりから全国に広がり、各地に杜氏集団がいる。しかし、戦後は農家の副業として行われている場合が多く、丹波杜氏、但馬杜氏等の他、東北各県、新潟あたりでの津軽杜氏、南部杜氏、会津杜氏、越後杜氏等が良く知られている。

杜氏の仕事は酒造米の見極め、精米、洗米、蒸し、麹造り、もと造り、仕込み、搾り、貯蔵等多くの日本酒造りのプロセスを統御するマイスターだ。工業化したプロセスもあれば、麹菌という微生物の活動までコントロールする芸術家、技術者であり、仕込みの期間、一部は秒単位で作業を管理し、蔵人を統制する集団の長でもある。

ただ、近年はこれら杜氏の高齢化が進み技術伝承が問題となっているが、最近は少しずつ若手の参入も見られるようになってきた。  

従って、一般的な米どころ、水の良いところだけが酒どころとは限らないのである。

00159_011 ●「酒造米(酒造好適米)」

米どころ≠酒どころであるのは、食用の米と酒造米は違うからでもある。

日本酒造りには「ササニシキ」「コシヒカリ」等の食用米ではなく「山田錦」「五百万石」「美山錦」「八反錦」「雄町」「華吹雪」「出羽燦燦」・・・等の酒造米を使う。

これらの酒造米は米の粒も大きく、日本酒造りには外側のたんぱく質等を含む部分を削ってしまい中心部のみで酒造りをするのが一般的。特に大吟醸酒等は全体の50%以上を削り、極端なものは20%台まで削ってしまうものさえある。元々価格が高い酒造米を更に削ってしまうのだから吟醸酒等は値段が高い訳である。

また、これら酒造米の産地は兵庫県、岡山県、広島県等西が産地のものが多く、食用米の産地新潟、福島、山形・・・とは必ずしも一致しない。これらの酒造米を買い付けて各蔵元は酒造りをする。

酒造りには良い酒造米、良い水、優れた杜氏、良い酒を作ろうとする蔵元等があって初めて成り立つもの。そのため所謂米どころが良い酒の産地とは限らず、全国各地に分散しているのである。

静岡県など農業試験場での麹の研究が進んでいたため良い酒が多い、というような例もある。

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今月のJAZZ「Sophie Milman」

P10006131 いつものタワレコチェックに行くと、Sophie Milmanの新作「Take Love Easy」がリリースされている。

前作までのジャケットのイメージと違い、なんか可愛くちょっとセクスィー(部長じゃない)な雰囲気。路線変更か?と思ってしまった。

知らなかったのだが、Sophieはロシアのウラル地方の生まれで、イスラエル、カナダへと移住しながら歌ってきたというなかなか大変な人生を過ごしてきたらしい。ロシア語、ヘブライ語、英語を操れるというあたりに表れている。

まあ、そうしたことを抜きにして彼女の歌は達者で、英語は完璧だ。

前2作「Sophie Milman」「Make Someone Happy」に比較して確実にJAZZシンガーとして進歩している。もともとJAZZ心のあるシンガーで、テクニックも優れていたが、ややポピュラーミュージックっぽい雰囲気もあった。

しかし今回はジャケットの写真とは逆にJAZZだ。大物歌手の歌い方をよく研究しているし、JAZZYな雰囲気が増している。低音部の男声?への変換にも工夫が見られるが、少し不自然さも残るあたりはまだ若手だから無理も無いが、大きな可能性を期待させる。少しずつ自分らしさが何か?を掴むことができれば更に進歩しそうだ。

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2009年6月12日 (金)

日本酒の知識と誤解(1)

日本酒とは名前の通り日本古来の酒、一般的には米と水で造られる。

日本古来の酒“日本酒”は酒そのもの旨さで根強い日本酒ファンがいる。

また、全国津々浦々のお祭り或いは神事には欠かせない所謂“お神酒”として日本人の伝統的行事に必須である。

にも係わらず日本酒造りは長年衰退の道を辿り、蔵元はピーク時の半分程度、1,800ぐらいまで減少している。

日本酒は誰もが知っているにも係わらず、一般的に日本酒に関する知識は乏しく、誤解されていることも多い。そこで、一日本酒ファンとして乏しい知識の中から誤解を解くため、次のとおりご紹介。

目 次 (1)日本酒は悪酔いする?

       塩、枡の誤解

(2)産地

        杜氏

        酒造米(酒造好適米)

     (3)特定名称酒

        普通酒

     (4)銘柄の誤解

        日本酒の選び方

     (5)大手酒造メーカーと弱小蔵元

        桶買い

     (6)日本酒じゃない酒「合成酒」

        三増酒(三倍増醸酒)

     (7)おまけ「ライバルの台頭」

おまけ「ビール業界」

おまけ「一合の嘘」

     (8)個性蔵の活躍

     (9)崖っぷちの日本酒  

     

『日本酒に関する誤解、?の習慣』

   

●『日本酒は悪酔いする?』

日本酒は悪酔いする、後に残るから苦手だという人が結構多い。が、本当だろうか?

一部本当、一部誤解だ。えぇ~~?

日本酒は発酵酒で蒸留酒ではない。同種はワイン、紹興酒等があり、蒸留酒はウィスキー、ウォッカ、焼酎等である。悪酔いしがちだとするとワイン等も同じだ。

蒸留酒は発酵した酒を蒸留してアルコール度数を高め、日本酒、ワイン等の13~17度ぐらいに対して25~45度ぐらいにし、極端なものは70度ぐらいのものもある。この過程でいろいろな成分は除去されアルコール分が高められる。

蒸留酒を飲む場合、水割り、ストレート、ロック等様々な飲み方があるが、度数が高いため短時間でアルコールが体に回り易い。従って酔いを実感でき、自ずと飲み方をセルフコントロールできる。

また、焼酎のお湯割り、ウィスキーの水割り等では、アルコールと同時に水分を多量に摂取する。従って、全体のアルコール摂取量はさほど多くならなかったり、水分を多めに摂取するので体内でアルコール分解も進みやすい。

これに比較して日本酒(ワインも)をロックで飲む人は若干いるものの、水で割る人はいない。従って、比較的低アルコール度(15度程度)と言えど味わいを楽しむため盃が進み、水分補給をしないと意外にアルコールの総摂取量は多くなる。

また、アルコール度数も低いため体に回る時間も遅く、気付いた時は飲みすぎになり易い。結果、悪酔い(というより深酔い)することもある、というのが回答。

要は飲む全体量が多いか少ないか、言い換えれば摂取アルコール量次第ということなのだ。

ついでに、「チャンポンする(いろんな酒を飲む)」と悪酔いする、というのも同じようなこと。ビール~日本酒~焼酎~ウィスキーなんていろいろ飲むのは、調子に乗って沢山飲み過ぎアルコールの総摂取量が多いためだ。

Saadb220131Study031  ●『塩、枡の誤解』

祝い事等で日本酒を飲む時「枡」を使うことが多いが、枡に塩を乗せ、塩をさかなに飲むと旨い!という話は良く聞かれる。

これはあくまでも好みの問題だから否定しようという訳ではない。でも薦めない。 

昔、江戸時代の酒は甘く、味醂のようだったらしい。現代の透き通った、すっきりした日本酒になったのはかなり後で、“灘”の良質の下りものが江戸に入ってくるようになってきてからだろう。味醂のような甘い酒は想像しただけでNOだが、この時代は甘さを抑える(舌を騙す?)ためには必要だったのかもしれない。

それと、塩は神事の行い、今でも見られる店先の盛り塩のようなものでもあったろう。祝い事で枡を使うので盛り塩があっても不思議じゃない。

しかし、良い日本酒を味わう時には塩は邪魔だ。旨い日本酒、「純米吟醸生原酒」なんてのは、吟醸香、繊細な甘味・・・を楽しむものだが、塩は舌を麻痺させてしまう。人間の舌はかなり敏感なもので、特に舌先は甘味を感じる場所だが、塩を舐めるとせっかくの繊細な味も判らなくなる。 

それと塩分の多量摂取は体に悪いし、塩をさかなにというのも寂しい限り。西瓜のように甘味を強調するためというのも逆効果でお薦めできない。

まあ、塩は祭りの景気付けで普通酒を冷やで飲む時とか、テキーラのような強い酒を飲む時ぐらいか? 

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2009年6月 6日 (土)

今月の日本酒「一白水成」

P10006061P10006071  前回の小山商店「多摩独酌会」に関するmixiでの「SOJA」さん情報を確認すべく小山商店へ。

高得点の「一白水成」がいくつかあったが、「純米吟醸生原酒 袋しぼり」を選択。美山錦を50%まで磨いたもの。 

蔵元は秋田県南秋田郡五城目町の「福禄寿酒造㈱」で、300百年以上の老舗蔵。「一白水成」は基の銘柄「福禄寿」の別ブランド。

http://www.fukurokuju.jp/ (福禄寿酒造㈱)

前回の「仙禽」が残っていたので飲み比べ。「仙禽」も旨い酒だが、甘みの後に酸味が来る独特な味わいだ。

「仙禽」の後、「一白水成」を開封しいただくと、まず“甘味”に驚く。但し、日本酒の所謂甘口の味ではなく、今まで経験したことの無い不思議な“甘味”の感覚。

通常、甘いと言っても日本酒では酒としての範疇の味覚だが、やや和菓子の砂糖類に似たような甘味が舌先にふわっと広がる。

これは苦味、酸味等の雑味が極めて少ないため、甘味自体が際立ち、よりストレートに感じられるのかもしれない。

しかし、甘くて飲みにくいわけではなく、いきなりの純粋な甘味?そのものに驚くのだ。

荒々しさが全くなく、優しい清純な日本酒、繊細な和菓子の佇まいを思わせるような味わい。

「多摩独酌会」でのメンバーの印象が何となく判った気がする。

日数が経つと開封直後の印象から少し落ち着いてくるが、あの繊細な“甘味”は変わらず。

不思議だが繊細で、酒そのもので楽しめる旨い酒だ。しかし、こういう酒もあるとはやはり日本酒は奥が深い。

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今月のJAZZ

P10006041 Diana KrallLive In Rio」 

前回のRTFReturn To Forever)のDVDReturns:Live At Montreux2008」と同時に注文した「Diana KrallLive in Rio」がAMAZONより到着。(こちらも@1,500円也、超お買い得) 

      

メンバーはDiana(pvo)Anthony Wilsong)、Jeff Hamiltonds)、John Claytonb)のカルテット編成だが、バックに“The Rio De Janeiro Orchestra”が配置され、それにBrazilパーカッション界の大御所Paulinho DeCosta(ポウリーニョ・ダコスタ)(perc)が加わる。  

1. I Love Being Here With You
2. Let's Fall in Love

3. Where or When
4. Too Marvellous for Words
5. I've Grown Accustomed to His Face

6. Walk on By
7. Frim Fram Sauce
8. Cheek to Cheek
9. You're My Thrill
   

10. Let's Face the Music and Dance
 
11. Every Time We Say Goodbye
12. So Nice
 Summer Samba
13. Quiet Nights
 Corcovado
14. Este Seu Olhar
15. Boy from Ipanema
  
16. I Don't Know Enough About You
17. S'wonderful
18. Exactly Like You
 
  

最後にはRooftop Sessionとあり、各メンバーとTommy LiPumaによるDiana Musicの解説と賛辞が語られ、DVDのハイライトでもある“The Boy From Ipanema”等4曲の演奏も収録されている。   

http://ja-jp.facebook.com/video/video.php?v=1123582484929 Jeff Hamilton投稿) 

前半はDianaの各アルバムで収録のお得意のナンバー、曲によって若干ヴォーカルが不安定なところもあるがピアノは万全。「You’re My Thrill」「Let’s Face the Music and Dance」あたりからのスローな曲で本領発揮。「So NiceSummer Samba)」でBossa Nova曲に入ると観客から拍手が沸き起こる。Diana自身も感極まって詰まりそうになるが、巧みな話術で回避。CDタイトル曲「Quiet NightsCorcovado)」で加速、「Este Seu Olhar」では慣れないながらもポルトガル語で歌うと、またもや観客から拍手と共に静かに歌声が沸き起こる。そして、ついに「Boy from Ipanema」に至って観客の歌声が静かに客席全体に溢れ、これにDianaがアドリブを絡ませるという客席~ステージ一体の演奏となる。

見ている側も“So Nice”のDianaにつられちょっとウルッとくるが、“Este Seu Olhar”では観客の反応が感性にグサリ、“Boy from Ipanema”ではついに感動の涙がド~~ッ(2回目聴いても)

このグループは各プレイヤーがDianaのピアノ、ボーカルの良さを本当に愛していて、Dianaを中心として良い作品・音楽を作っていこうとする気持ちが溢れている。これはJeff Hamilton(ds)John Claytonb)のベテランプレイヤー達の優しく繊細で粋なサポートに現れているし、若手?のAnthony Wilsong)のテクニックも素晴らしいが、Dianaの力を引き出そうとする雰囲気が溢れている。

    

ここで前言のCD評撤回「キータッチ多過ぎ、Elianeと比較して・・・」私の負けです。

やはりDianaは当代女性JAZZ VocalistNo1であるが、ピアニストとしての技量も高く、JAZZ心に溢れている。トラッドなJAZZピアノのスタイルと歌心に円熟味も加わり、当分彼女を凌駕するJAZZ PianistVocalistは出てこないかもしれない。              

やはり映像の力は偉大、Dianaのピアノタッチと客席の掛け合いが微笑ましい。Boy from Ipanemaを歌う客席を俯瞰・移動するシーンは、各テーブルのランタンの灯と観客の姿を幻想的に浮かび上がらせる。

また、演奏の合間に流れるRIOの景色も感動的だ。

上空からのグアナバラ湾の入組んだ島々が美しい。「Corcovadの丘」に立つキリスト像は大空を飛ぶかのようにRIOを象徴する。そして何といっても黄色く霧に霞むIpanema海岸(Copacabana海岸?)に遊ぶ人々の姿は、映画の1シーンと思えるほど幻想的且つ絵画的。

この映像は貧富の格差、泥臭さと洗練、エネルギーと静謐の両面を持つBrasil社会の混沌に吹く一時の爽やかな風だ。   

Jazz好き、Bossa Nova好き、Brasil好きのDianaファンにはおすすめ。

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