グルメ・クッキング

2009年10月31日 (土)

今月の日本酒「陸奥八仙」

P10107341P10107361  自宅用の「一白水成 秋あがり」が終了のため小山商店へ。前回の「鳳凰美田」がやはり正解だったこともあり、定番商品に回帰してみる。

選択は「陸奥八仙 いさりび 特別純米無濾過生詰」、酒造米「華吹雪」を60%まで磨いたもの、日本酒度+5.5、酸度2.2でやや辛目か。

自宅に帰って写真をとろうとすると、何やらラベル上部に白いラインと点々が?

濃紺のラベルの上部が水平に所々白くなっている。ん?こりゃ何だ?・・・そうか、これが銘柄の「いさりび」!・・夜の海面に浮かぶイカ釣りの漁火でした(遅すぎ)

陸奥八仙は私の定番銘柄だが「いさりび」は今回初。普段は「純米吟醸 中汲み 無濾過生原酒(日本酒度+01.0)」の選択が多い。

最初の一口は? 香り、口当たり等全体のバランスも良く、いつもの陸奥八仙らしいやや濃い目の味わいだが、香りも含めて「無濾過生原酒等」に比べるとやや軽めか?

魚に合う酒で「いさりび」とのことらしく、確かにくどさがない

最近濃い目の味わいに慣れ過ぎているきらいもあり、これぐらいの抑え目の酒が飲むのに楽な気がする。さすが陸奥八仙、「旨し」

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2009年10月24日 (土)

今月の日本酒「鳳凰美田」

P1010718P1010712  社宅用を調達に小山商店へ、依然ひやおろしが充実だが前回の「一白水成」の秋あがりが期待ほどではなかったので、こだわりなく選択肢を広げて物色。

そこで、しばらくご無沙汰の「鳳凰美田 雄町 生酒 しずく絞り 純米吟醸 無濾過 生酒」を選択。雄町を50%まで磨いたもの。

手元には「さ々一」純米大吟醸 無濾過 美山錦 秋あがりが残っているので比較。

「鳳凰美田」は「さ々一」よりやや香りは高く、口あたりはとろりと柔らかい。甘味はくどさ、雑味のない和菓子系のストレートな軽い甘さ。全体的に柔らかな味わいで、酸味は感じられず上品な味わい。やはり当りだ。

一方、「さ々一」は少し酸味が感じられ、きれもありやや特徴がある。但し、さすが純米大吟醸無濾過、バランスの良さに熟成感も加わり奥が深い。

まったり柔らか優しい甘味の「鳳凰美田」、好バランス熟成の「さ々一」は好勝負、あとは好みの問題? 

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2009年10月11日 (日)

「静岡県地酒祭り」に行ってきた

http://www.shizuoka-sake.jp/topics/zizakematsuri2009_s.html (静岡県地酒祭り)

http://www.sakuyahime.co.jp/ (酒屋せりざわ)

しばらく前に沼津の「酒屋せりざわ」の女将さんから「第22回静岡県地酒まつりin沼津」

の案内をいただき、飲み仲間と共に参加してみた。

地元「沼津東急ホテル」で開催、参加費は一人2,000円と安い。昨年の着席方式、料理込一人7,000円から立食形式、料理は屋台別売り一品500円の方式に変更されたらしい。

これは手軽に参加できるので良さそう。県酒造組合加盟の31銘柄のほとんどが参加しているようだが、この内飲んだことのあるのは1/3ぐらいか。

静岡県は日本酒飲みには良く知られ、「磯自慢」「臥龍梅」「杉錦」「開運」「初亀」等鑑評会での受賞蔵も多い。一般的には新潟県のような米処の酒がよく知られていて旨い酒が多いが、個人的には最近の静岡の酒のほうが好みだ。私自身は生まれは新潟県なのだが・・・

開始15分後ぐらいに会場に到着したら人で溢れている。主催者側の発表では募集600名?のところ入場者850名!混んでるわけだ。

且つ、既にできあがったような顔色の人もちらほら。日本酒フリークより単なる酒飲み?みたいなおじさん達もいる。中年の女性も多いのはイベントをサポートするお店の「お姉さま?」達だろうか。

各蔵元のコーナーはいずれも人だかりで、人気蔵の前は一段と多い。何か食べながらと思うが屋台のコーナーはかなりの列であきらめる。とりあえずグラス片手でお目当ての蔵元コーナーへ。会場中央では蔵元さんの講演等をやっているが聴いてる人は・・・

知り合いに会ったり、会社関係で名刺交換したり結構忙しい。

まずは最近人気の「磯自慢」へ、焼津出身で会社同僚のお父さんはここの主人と同級生で、「昔は焼津の漁師が飲む安い酒だった」とのことだが、近年は洞爺湖サミットでもご採用で大人気。さすがに香り、甘さ、のどごし等バランスのとれた上品な味わい。

その他、味覚が麻痺しないよう少量を各コーナーで連続試飲。「白隠正宗」「富士錦」「臥龍梅」「杉錦」「開運」「志太泉」「高砂」「初亀」「喜久酔」「正雪」・・・

ようやく目当ての蔵元のほとんどを回ったので一休み、屋台のコーナーも人だかりが解消しているので行ってみると主なメニューは売切れ?数点いただくが、これで一品500円はちょっとなあ。

今回、試飲銘柄は比較のため「吟醸」「大吟醸」を中心にいただいたが、印象に残ったのは「磯自慢」「臥龍梅」「白隠正宗」「杉錦」「初亀」あたり。結果、鑑評会受賞蔵が多かったが「磯自慢」と「臥龍梅」は特に上品さ、味わい、甘味、のどごしのスムーズさ等で際立つ。 

人いきれと空腹もあり、そこそこに仲間と会場をあとにし、市内の馴染みの店で漸く食にありつく。やれやれ・・

今回の試飲会は一気に多くの酒を試せたが、いかんせん人が多過ぎてじっくり試飲できる状態とは言えない。イベント開催の難しさはあろうが、じっくり比較・確認したい日本酒ファン向け試飲会と、お店とタイアップした大勢で楽しむイベントみたいなものと分けるのも手かと思う。

本当の比較にはやはり地元「小山商店」主催の「多摩独酌会」への参加か?

http://www.sake180.cc/ (小山商店)          

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2009年10月 3日 (土)

今月の日本酒「一白水成 ひやおろし」

  前回、社宅用の「さ々一 純米大吟醸無ろ過 美山錦 ひやおろし」は定番「さ々一」のひやおろしらしい熟成感が感じられた。

今度は自宅用を仕入れに「小山商店」に出かけると、前回気になっていた「一白水成」のひやおろしが目に入った。さっそく探究心を旺盛にしてご購入。

「一白水成 純米 亀の尾 ひやおろし」酒造米亀の尾を60%まで磨いたもの。日本酒度+3、酸度1.6・・・辛さを予想させる。

以前の「一白水成 純米吟醸 無濾過原酒 一回火入れ」での独特の甘味、かろやかさに感動したので純米ながらひやおろしでの味わいやいかに?

結果は?残念ながら普通の味。純米酒のひやおろしらしい旨さはあるものの独特な甘味スタイルは全く無く、やや古典的な味わい。冷静に考えれば純米酒なのだから「吟醸無濾過原酒」とは違って当然。

前回の「一白水成 純米吟醸 無濾過原酒 一回火入れ」(美山錦50%精米、日本酒度2.0、酸度1.3)の劇的な感動が呼び込んだ異常な期待だったか・・・

ところで「純米ひやおろし」が「純米吟醸無濾過原酒」より高いのは何故?

次回の選択は冷静に行かねば・・・

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2009年9月26日 (土)

今月の日本酒「さ々一」

P1010457_4P10104601_4 今月は社宅用の日本酒を仕入れに「小山商店」へ。この時期はひやおろし(秋あがり)のシーズンで、例年小山商店には大挙入荷する。

女将さん作成の「今月はこれ!」にも「秋上り酒特集」だ。

店内には新入荷のコーナーから冷蔵ショーケースの中もひやおろし満載。

前回に続き、従来の定番商品(私の)で甘味系との違いを確認するため、「さ々一」の秋あがりを選択。「一白水成」にも惹かれたが。

冬仕込んだ酒が夏を越し、熟成されたものが秋の外気が冷たい時期に出荷されてくる訳だが、中庸?なバランスの良い「さ々一」がひやおろしでどんな味わいとなっているかを確認することに。

「さ々一 純米大吟醸無ろ過 美山錦 秋あがり 粒おり絡み」長い!・・を購入。

美山を48%まで磨いたもので、日本酒度-1.0、酸度1.8、アミノ酸度1.05

日本酒度-1.0でそうとう甘そうな値だが、ひやおろしの熟成も加わって興味深い。

さっそくいただいた結果は?

最初の一口はかなり甘く、重い。甘さの度合いは甘味系並。それに熟成の重みと濃厚さが加わっている。試しに息子とカミサンに飲ませたら・・「甘い!」やや不評。その後、前回購入の「翠露」を飲ませると、「こっちの方が飲みやすい」の声。

だが、「さ々一」は私の好みだ。ひやおろしなので若干濃厚で重い感じはあるが、甘味は素直で「翠露」には少し残るアルコールっぽさが無い。「翠露」を端麗と感じるようになったのは甘味・濃厚系のせいかもしれないが、翌日、単独で「さ々一」をいただくと最初ほど重くは感じられず、やはりバランスが取れ、ベースの良さを感じる。

最近の嗜好の変化を若干確認できたが、「さ々一」の良さも再確認。 

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2009年9月20日 (日)

沼津の旨い店「山正」第二弾

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やはり、夜外側から見るとこんな店があるとは気付かない。地元の人達も恐る恐る入ったらしい。ただ、「干物屋」さんの引き戸を開け、脇を進むと奥に立派な「すし屋」があるというギャップと隠れ家的風情が売りにもなっているようだ。

相変わらずお店のおねえさん「女将さん?」の手馴れた応対と、板さん「ご主人?」のてきぱきとした手捌きが心地よい。

前回の報告の訂正が一点。少しお高いと書いたが、今回改めてお品書きを見ると結構安い。チェーンの居酒屋は別として、市内のそこそこのお店よりむしろ安いくらいだ。且つ、ネタは抜群。

刺身の良さは感動的!〆鯖、赤いかの刺し他、旬のさんまの刺しは脂の乗りに加え、甘味のある味わいは過去最高ランク!みる貝の酢味噌あえ、太刀魚炙り刺し等も絶品。寿司は300~800ぐらいだが、ほとんどは300~600円、それも2貫でって驚き。

これじゃあ「隠れ?」ファンが増えるわけだ。

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2009年9月12日 (土)

今月の日本酒「羽根屋」

P1010422P10104231 なかなか旨かった「くどき上手」が完飲となり沼津「酒屋せりざわ」へ。

若女将に聞くと、「陸奥八仙」の他、富山の「羽根屋」を薦めてくれる。お薦めに従い「羽根屋 純米吟醸生原酒 富の香仕込み」を購入。

蔵元は富山県富山市百塚の「富美菊酒造㈱」、創業は大正5年で今年93年になるが、それでも蔵元としてはまだ若いほうか。http://www.fumigiku.co.jp/# (富美菊酒造)

酒造米「富の香」を55%まで磨いたもので、酸度1.5、日本酒度3.0.。香りも良く、柔らかく甘味が広がる。

雑味等は一切なく、いつもの和菓子様のほのかな甘味。最近いただいた一連の甘味系「一白水成」「さか松」「くどき上手」と同様な味わい。他との違いは最初の一口から一瞬間を置いてふわりと口中に広がる。  

ここ数ヶ月「一白水成」での衝撃以来この系統の味に遭遇することが多かったのだが、これは酒飲みの間では全国的なトレンドなのだろうか?

先週は「小山商店」で従来からの馴染みの銘柄で違いを確認すべく、久しぶりに「翆露」を試してみたのだが、甘味系に慣れてしまったせいか端麗に感じ驚く。

「翆露」「さ々一」「佐久の花」危うし?

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2009年9月 5日 (土)

今月の日本酒「翆露」

P10101981P10102001_2 自宅用の「さか松」を美味しくいただいた後「小山商店」へ。

ここ最近和菓子風?甘味の酒が続いたので、従前から馴染みの銘柄で飲み比べることにし、久し振りに諏訪「舞姫酒造」の「翆露」を購入。

「純米吟醸 中取り 袋しずく 生酒」美山錦を49%まで磨いたもの。日本酒度2.0、酸度1.1

従来の「翠露」のイメージはほのかな吟醸香に日本酒らしい軽い甘味と酸度がバランスしている上品な酒という記憶だ。今回はしばらく離れていて、「陸奥八仙」のやや濃厚な味わい。「一白水成」「さか松」「くどき上手」等独特で上品な甘味のある酒に馴染んだ後では大分印象が違う。

久し振りの印象は柔らかい甘味と吟醸香はあるが、ややあっさりしていて、むしろ辛口と感じるほどだ。恐ろしい変化!変心? 

定番にしていた「翠露」「さ々一」「佐久の花」は甲信越地域ならではの酒だったのか?

冷静に考えると確かにやや端麗系か。

●旨い、中庸って何だろう?

この10年程の日本酒飲みとしての変遷の記憶は、辛口から端麗、中度のバランスと味わい、やや濃厚系から最近の甘味系へと考えると次のようになる。

「王碌」「獺祭」「墨廼江」「奥播磨」「明鏡止水」「鶴齢」「鳳凰美田」「まんさくの花」「山形正宗」「三十六人衆」「出羽桜」「陸奥八仙」「醸し人九平次」「山法師」「結人」「豊盃」「龍神」「仙禽」「一白水成」「さか松」「くどき上手」等が来るが、これらの中で「翠露」「さ々一」「佐久の花」らが中庸のバランスした酒として定番にしていた。 

が、人間の感覚は鋭いようで実はいいかげんなものかもしれない。 

対象が広がり、一度いろんな味を味わってしまうとけっこう印象は変わり、時間の経過と共に鈍る感覚は更に記憶を曖昧にする。というか過去の記憶喪失と新たな記憶の上書きの日々だ。

時間の流れと舌の感覚の衰えは酒飲みの永遠の課題!?

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2009年8月29日 (土)

沼津?の旨い店「丸亀製麺」

沼津の旅二日目の昼食はグルメ街道に面する「丸亀製麺」に行ってみた。元は沼津じゃないが・・・  http://www.toridoll.com/shop/marugame/index.html 

本場香川県風のセルフの讃岐うどん屋さんだ。以前行ったら本場と同じで旨かったので子供連れで行く。

ネットで見るといくつかの業態がある内の一つが讃岐うどんチェーンの「丸亀製麺」だが、この会社は神戸の会社で讃岐には関係ないらしい。店舗数がすごい。

開店11:00前に入口前に5~6人並んでいる、我々も続くと丁度開店。

私は好みの「おろし醤油うどん」+てんぷら、子供等は「かけうどん」+てんぷら等を選択。おろしはダシ醤油で本場と同じ、かけはダシ汁が旨いと子供等は感動。一人400500円程度で本場讃岐のうどんが満喫できる。早い、安い、旨い。

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沼津の旨い店「和助」

沼津旅初日の昼食を以前から気になっていた「和助」で。

沼津で創業140年の干物作りをする「奥和(おくわ)」のアンテナショップ。

http://www.wa-suke.co.jp/ 

沼津駅南口からまっすぐ南下、港湾の少し手前のカーブした辺りの道路西側。

広い敷地に大きな屋根の和風木造建築、内部は吹き抜け空間になっていて和風モダン内装。床・天井・家具とも木のシンプルなデザインで、大変気持ち良い空間。干物屋さんのイメージとは全く違うヨーロッパの大きな農家の建物のようだ。2階はギャラリーになっている。

昼食時は「ランチ定食:700円」「おにぎり定食:500円」+ショーケースの見本から選ぶ干物の値段。ここでは干物を購入できるのと、自分で選んだ干物で定食として食べられるというわけ。選んだ干物は備長炭で焼いてくれる、少し時間がかかるが焼きたてが食べられて美味しい。

お店と共にギャラリー、コンサート会場等の機能も持つので、港湾と違ってこの広い空間でゆったり静かに美味しい干物が食べられる。周りはこの環境を知った?中高年の夫婦、女性等が多かった。

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2009年8月15日 (土)

今月の日本酒「くどき上手」

P10100631P10100641  今回の仕入れはここ沼津の「酒屋せりざわ」へ。

冷蔵ショーケースをしばらく眺めるが、やはり地元静岡県ブランドが多い。

「正雪」「臥龍梅」「開運」「白隠正宗」は比較的馴染みだが「杉錦」は飲んだことが無い。群馬の「水芭蕉」「尾瀬の雪どけ」がある。群馬は第三の故郷とも言うべき地だが、米処でもないのだがなかなか良い酒がある。

http://www.yamagata-sake.or.jp/cgi-bin/view/kura/kura_desc.cgi?id=12 

その中でグリーンのラベルの「くどき上手」を選択。小山商店でも随分前から置いていたが、名前の「くどき上手」はなぁ~~なんて思って買ったことがなかった。

だいたい飲み慣れた銘柄に行きやすい性質なので、最近は敢えて未体験銘柄に舵を切っている。

山形は銘酒が多く、「出羽桜」「十四代」「山形正宗」「上喜元」・・・隣の酒田市の「三十六人衆」は馴染みの銘柄。 

山形県鶴岡市羽黒町の「亀の井酒造」ここも私にとって第二の故郷という地。山形市の他、隣の酒田市(思えば酒に田なる地名は酒飲み道の入口?)にも6年ほど住んでいて、鶴岡も度々訪れ、出羽三山の一角、羽黒山の長階段も何度か登っている。

「酒未来」なる羽州酒米、山田錦の交配種で50%まで磨いたもの。何とこの米は高木酒造の十四代、辰五郎氏が18年かけて開発した酒造米という因縁。

日本酒度1.0、酸度1.2

一口め、甘い。柔らかい和菓子様の甘さがふわりと口中に広がり溶ける。甘いがくどさがなく後味もさらりと残らない。んん~~っ?何かに似ている。そうだ!この甘さと柔らかさは「一白水成」にそっくりだ!米のせいか、秋田~山形の地域のせいかよく似た味わい。

こうした甘味の酒は最近の傾向なのだろうか?栃木の「仙禽」、前回の「浪速酒造」の「さか松」、秋田「福禄寿酒造」の「一白水成」、そして今回の「くどき上手」。

甘めの酒が昔のくどさから決別し、一様に和菓子様の上品な甘さをストレートに溶けるような味わいに。昔の日本酒味覚からは想像できない新たな味覚領域だ。

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2009年8月 1日 (土)

戦いの跡!

P1010121P1010122  沼津市内の宴会で「まぐろの兜焼」がド~~っン と各テーブルに一頭?ずつ。

飲み放題、刺身の舟盛りもお代わり自由という驚きの店。

その他、料理が出るわ出るわ。腹一杯で飲めない。

しかし、テーブル合戦、討たれし兜、哀れ・・・・・

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2009年7月19日 (日)

沼津の旨い店(7)

●「一輪(いちりん)」 http://www.ichirin.jp/  

  つい最近紹介してもらったばかりだが、なかなか風情のある店。

また、店造りも多様で女性、カップル、団体にもOK。

沼津駅南口「わたやす」の脇の道を南に下った「都まんじゅう」の向いの和食の店。3階建てのビルで、外観は石造りで粋な風情。1階はテーブル席で和モダンといった感じで若い人向き?1階の入口脇から3階までのちょっと急な直線の階段がある。足の悪い人とお年寄りにはきついかも。

階段の途中踊り場の脇から2階で、カウンターだけの10席。料理人と対面で着物姿の経営者?らしき“おねえさん”がいる。最初に来た時は3階だったが、ちらっとカウンターが見えたので次回はここと決め訪れた。ここは少人数で来る中高年向き。

3階は板張りの座敷が障子等で仕切れるようになっていて、開ければ多人数でも可。

魚介のネタが良く、板さんの調理もちょっと凝っていて粋。さしみ、焼物、揚げ物等何でもあり冬は牡蠣・ふぐ等の鍋もいただけるらしい。

ここは雰囲気と料理の良さと共に酒類の品揃えも豊富。焼酎40銘柄に加えて、日本酒も50銘柄というのが嬉しい。グループで来るのも良いが、小料理屋風を好む中高年にも向く。

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2009年7月17日 (金)

今月の日本酒「さか松」

P10008261P10008301  自宅用の「陸奥八仙」が終了し小山商店へ。19BYの熟成物等各種新作があったが、中に見慣れない青ラベルの「さか松」なる酒。見ると大阪「浪花酒造」金賞のラベルまで貼ってある。http://www.naniwamasamune.com/ 「浪花酒造」

以前、関西特に大阪は日本酒不毛地帯?と言ったのだが、この不毛地帯の銘柄を小山商店で敢えて置いているからには何かあるはず。また金賞のラベルにもちょっぴり惹かれて・・・(調べたら鑑評会金賞作品は「浪花正宗」で、山田を35%まで磨いたものらしい)

怪しさも感じつつお買い上げ。純米大吟醸で@3,150円也、安い!やはり大阪? 

「浪花酒造」は大阪府泉南尾崎町で250年続いた老舗蔵元らしい。基本ブランドは「浪花正宗」で「さか松」は新ブランド?

純米大吟醸で山田錦を40%まで磨いている。日本酒度1.0、酸度1.4.

鑑評会金賞受賞蔵を謳い文句にする辺りは浪花商人らしいガッツ。 

ホームページを見ると大阪色満載!これでもか!と情報びっしり。やはり関西ではこれでもか!の攻勢が重要らしい。

しかしだ、見ると飲むとは大違い。旨い!且つ、上品。香りもよく、甘味・酸味もバランスが良い。雑味がなく甘味が柔らかく口中に溶け込む。アルコールっぽい刺激も一切なく、引き際も柔らかくスーっと消える。「一白水成」を思い出させる。

驚きだ、日本酒不毛地帯の汚名返上か?やるな「浪花酒造」大阪侮れず。

しっかしHPとの落差が大きい、最近はHPの作り方はいずこも洗練されてきているが・・・でもこれも大阪らしさか。ヒット作だった。 

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2009年7月16日 (木)

日本酒の知識と誤解(9)

●崖っぷちの日本酒

これまで日本酒について採り上げてきた。問題発言もあろうが次の統計を見て欲しい。

酒類の生産量(課税数量:千kl

         ①平成9年   ②平成19年 比率(②/①)

日本酒      1,161,827         676,053          58.2

合成清酒         53,972    55,475     102.8

連続式蒸留焼酎  420,449    465,448          110.7

単式蒸留焼酎   324,172    569,374          175.6

ビール         6,686,299     3,466,420            51.8

発泡酒                 497,039          1,535,194           308.9

リキュール    278,894           1,066,313           382.3

その他醸造酒等       10,632           857,835         8,068.4

 

日本酒とビールの減少が際立つ。簡単に言うと本物が衰退し、偽者が大躍進。

平成9年の日本酒の数量は焼酎の約1.5倍だったのが、平成19年には逆転して焼酎が日本酒の1.5倍となっている。

ビール系は第3、第4のビールの伸びが著しい。全てではないが「リキュール」「その他醸造酒等」に含まれ、麦芽を使ったビールの衰退は日本酒並みだが、「発泡酒」「リキュール」は300%台の伸びで「その他醸造酒等」は何と8,000%!だ。

日本酒は合成清酒を合わせてもビール類の1/10に過ぎない。このまま衰退するとあと40年ぐらいで消滅!ということになる。  

もはや崖っぷち、一日も早く業界全体で旨い日本酒を消費者へアピールすべきだ。

規模の大小の問題を議論している内に、日本酒への誤解が解けないまま消滅してしまう。

消費者に「普通酒」「三増酒」が本当の日本酒だと思われたままは悲しい!!

この流れを食い止めないと、お祭りで第三のビール・焼酎だけの事態、お神酒も飲めなくなる。

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沼津の旨い店(6)

●「山参(やまさん)鶏肉店」 http://www.at-s.com/html/gourmet/jizake/vol98.html 

沼津市北口沼北町の「のぼりみち通り」誠恵高校の少し北、ビルの1階にある鶏料理が売りの和食の店。

名前の「山参鶏肉店」とあるようにご主人の実家が創業100年の老舗鶏肉店とのこと。ここから仕入れる新鮮な鶏肉で各種料理が作られる。鶏のレバー刺しが食えるところなんてめったにない。

鶏料理なら何でもあり!で、やきとり、から揚げ、鶏もも揚げ(Xmas型)、鶏刺し・・・

から揚げはジューシーで絶品。その他、野菜もトマトの浅漬け、甘い○○トマト、ソルトリーフ・・・新鮮で珍しいものもある。どの料理も力が入っていて手抜きが無いのが立派。 

鶏だけでなく、刺身、煮物等各種の料理があるが、酒の品揃えも充実。焼酎、日本酒共にかなりの銘柄を揃えている。「白隠正宗」「初亀」「喜久酔」「開運」「志太泉」・・・地元静岡県の他、「醸し人九平次」「陸奥八仙」等各地の酒が多数取り揃え。

ここは家族連れ、女性、酒飲み・・・いずれにもOK。常連客が食事でも訪れ、すぐ満席になる人気店なので予約したほうが無難。 

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2009年7月10日 (金)

沼津の旨い店(5)

●「たか嶋」

P1000776P1000778  沼津港湾に行ったからにはやはり寿司をいただかねば!

港湾では「双葉」「すし文」、チェーン化した「魚がし鮨」他多数寿司屋があるが、「たか嶋」へ。「双葉」の姉妹店だが行ったことが無かった。

市場向かいの店舗街を歩き回ると、やや中心を逸れた食堂街の路地っぽい一角にある。まだシャッターが下りていて開店前、11:30からとある。止むを得ず最近できた「新鮮館」とやらへ、何か元気なテーマソングが流れていて、ちょっとお買い物をして再度「たか嶋」へ。

開店2分前、店の前には既に5~6人が待っている。おばちゃんの「お待たせしました」で店内へ。

てんぷらの定食等もあるが、定番の「上ずし」を注文。よく見ると「大上ずし」もあり失敗か?・・・でも、出来上がった寿司をいただくと中年にはこれで充分かも。

まず巻物にいくが海苔の香りが高くGOOD。にぎりは六貫ほどだが、ねたの良さは勿論、身の厚みに充実感がある。厚みと共に脂の乗ったねたの旨さが口中で広がる。見ると醤油の表面にねたの脂が広がっている。若い人には大が良いかもしれないが、中年には充分に味が楽しめた。隣のご夫婦はてんぷらの定食で、こちらも目の前で揚げていて美味しそう。

夜はここまで来ることはないのだが、昼はお値段も安め「上ずし」@1,575円也。

店内は入口右側にはぐるっとカウンターがあり、左側はてんぷらのカウンター、座敷が。

やはり人気のほどが確認できた。会計に立ったら満席だった。

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2009年7月 9日 (木)

日本酒の知識と誤解(8)

●個性蔵の活躍

P100057811P100060612P10002791Kuheusu1 日本酒の蔵元が次第に減少するなか、小規模ながら老舗の蔵元が生き残りをかけて新たな再生策を打って出ている。

若手の次世代が元気に活躍するところが増えてきているのだ。

名門東京農業大学の醸造科卒の若手などが多いのだが、卒業後他の仕事をしていたが蔵元の危機を見て実家を継ぐというようなケースが多い。

また、高齢化した杜氏が多い中、蔵元の跡継ぎと同時に蔵人の若返りも進行しつつあり、20代、30代の蔵人が一緒に新しい酒造りに励んでいる。

こうした蔵が大分増えてきた結果、本当に旨い日本酒を色々と味わえるようになってきた。これらの一端をご紹介。

・「陸奥八仙」(八戸酒造)

青森県八戸市

の創業230年になる老舗蔵元。http://www.mutsu8000.com/ 

「田酒」「豊盃」等と並び青森を代表する酒になっている。 

跡を継ぐのは「駒井秀介」氏と親子三代、そして若手杜氏「伊藤賢一」氏らが共同で酒造りを行っている。 

「陸奥男山」「陸奥田心」「陸奥八仙」という複数ブランド戦略を進めていて、袋吊り、斗瓶囲い等の伝統的手法を復活させている。

酒造米も「華吹雪」「むつほまれ」等の植え付けを行ったり、醸造までの一貫した作業を目指している。

・「一白水成」(福禄寿酒造)

秋田県南秋田郡五城目町の創業320年の老舗蔵元。http://www.fukurokuju.jp/  

ご先祖様が一向一揆のため加賀から移住したとのこと。建物は「全国登録有形文化財」

に指定されている。

従来からの「福禄寿」に加えて「一白水成」の新規ブランドを立ち上げている。

常務「渡邉康衛」氏は東京農業大学醸造科卒の若手で十六代目。若手杜氏、「一関 仁」氏と常務の二人三脚で瓶燗火入れ 袋しぼり等の手法を使って新たな酒造りを進めている。

 

・仙禽(㈱せんきん)

栃木県さくら市

の創業200年ほどの蔵元。 http://www.senkin.co.jp/index.htm 

2008年に新たに会社を起こして事業譲渡した形で再出発した。

長男薄井一樹を先頭に「うすい兄弟」が新しい試みを行っている。斗瓶囲い、袋しぼり、木桶仕込み等の伝統手法の活用と酒造米「亀の尾」造りも行っている。

・醸し人九平次(萬乗醸造)

愛知県名古屋市緑区にある老舗蔵元。歴代「九平次」を名乗るが、15代目の「久野九平次」氏が杜氏「佐藤彰洋」氏と共に始めたブランド。

久野氏の父と杜氏が倒れ、二人とも他の仕事から転換し急遽実家に。斗瓶囲い、袋取り等の手法を取り入れている。

近年ではパリ等海外へも販売するようになり、ワインを始めグローバルな競走相手との戦いに突入している。ただ、私の価格レンジからは離れつつある。

・十四代(高木酒造)

山形県村山市の400年近い老舗蔵元。

基本ブランドは「朝日鷹」で、現頭首が14代、15代の「高木顕統」氏が新たに立ち上げた。東京農大醸造科卒後伊勢丹に勤務していたが、実家に入り「十四代」ブランドを起こす。

当時の衝撃的なデビューは世の愛好家を驚かせた。その後、酒を知らない人にまで知られ伝説化してしまっている。

登場時はその味、コストパフォーマンスに驚く。依然旨い酒の上位ランクにあるが入手困難で最近はとんとご無沙汰。我が「小山商店」でも抽選だが、他に旨い酒もあり参加せず。

販売政策は賛否あり、「朝日鷹」との生産比率は?このままでは酒好きは離れてしまう。

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2009年7月 7日 (火)

日本酒の知識と誤解(7)

●ライバルの台頭

1800_img1 日本酒販売戦略で伝統としての日本酒を全面に押し出す方法もあるが、一般的には「日本酒=古いおやじ世代の酒」のイメージからまだ脱却できていない。

古くは、戦後の混乱期に悪質な酒が造られたり、また平成4年の級別廃止を始め酒税法の改定が成されたりで一般の人にはあまり理解されていない。

こうした中、ビール、ウィスキーの台頭、ワインブーム、焼酎ブームと続く一方、日本酒はどんどん取り残されていったのである。

他のアルコール類はウィスキーのサントリー、ビールのキリン、アサヒ等大手酒造メーカーの他、海外からワインを輸入する商社等の大企業の攻勢が続き、規模の小さな日本酒蔵元には太刀打ちできない相手であった。

但し、焼酎は蔵元の規模が小さいことは日本酒と同じながら2003年頃からブームとなり、ついに日本酒を抜き去った。これはやはり元々焼酎が低価格だということもあるが、酒税法の改定も睨みながら一部大手・準大手酒造メーカーが努力した結果でもあろう。

それに蒸留酒である焼酎が、日本酒(生)のような流通時の難しい温度管理を必要としないというのも一因だろう。また、焼酎はお湯、水等で割って飲むことが多いため、一部の愛飲家を除き一般の消費者には明確な味の違いが判り難く、チェーンの居酒屋等で販売するのに好都合というのもありそうだ。

これに対し日本酒業界は新たな方向性を示せなかった。経営規模の問題はあるにしても歴史が足枷となった古い体質のままではなかったのか。

  

●ビール業界

Tky2007050803141 ビール業界はビールじゃない偽者?が大流行。「発泡酒」で足りなくて「第3のビール」が現れ、最近はリキュール類の「第4?」も出ている。第4の原料は「えんどう豆」「大豆」「とうもろこし」等で、麦芽で作るビールどころか、もう何でもありの状態。これも酒税法とのいたちごっこの結果だが、ここまで来るともう酒税法、国税庁の罪と言うべきだろうか? 丁度日本酒に於ける「純米~アル添~合成酒」みたいな関係だ。

今やこれらの販売比率は「ビール50%、発泡酒20%、第3・第4が30%」で半分が“偽者”という実態。アルコール度数、原料の違いぐらいへっちゃら、値段が安ければ何でもいいという消費者側の割り切りも凄い。というか違いを知らない? 

(ところで “キリン・フリー”ってルートビア? ゼロカロリーとかプリン体ゼロ・・・とかもあるがこれって病人用? 病人は酒飲んじゃいけないと思うが。)

ビール業界の苦悩も大きいが、消費者に違いを理解されていない実態は日本酒と同じだ。

更に悪いのは「低価格化」の他、需要が「夏」中心というビール特有の問題もある。ビールは暑い季節にグ~~っと最初の一杯が決め手だが、この一瞬のため日本酒ほど味のこだわりが出にくい。「とりあえずビール」で、次は焼酎、日本酒みたいな?

ビール業界全体は女性客の掘り起こしが進んでいるようだが、最近の「草食系男子」は苦いビールは嫌いらしい。むしろ甘めの日本酒の方が好きという意見もあり、ビールは前途多難?一方、日本酒はけっこう期待できるかも。

個人的な感覚ではサントリーの「プレミアムモルツ」の後に発泡、第3を飲むと水みたい、どうせ飲むなら旨いのがいい、量を減らしても。と思うのはおやじの発想だろうか?

一度ベルギービールもお試しになることをお薦めしたい。

●一合の嘘

152001_21 居酒屋とか日本酒を飲ませる店に行くと、いろんな入れ物を使っている。枡もあればグラスもあり、徳利もある。

日本酒を注文するとお店のおねえさんが“一合ですか二合ですか?”と聞かれる。

そこで皆さんに質問。一合は一升の1/10180mℓだというのは知っていると思うが、その中身が本当に一合か知っていますか?

実はかなりいいかげんである。そうとう有名な店、良心的そうな店でも一合以下のケースが結構多い。特にメニューに“日本酒”だけの表示で、細身の徳利で出すところ。

料理にはうるさい店でも、悪意ではなく徳利等の器には目が届かず量が少ないケースもある。

悪い店は一合徳利でも中身を少なくして出す。中身がちゃんと入っているか確認する客はめったにいないからだ。 

 枡の場合も同様。地酒のグラス売りなんかでは、塗りの枡に小振りのグラスを入れ目一杯グラスに注ぎ外にこぼすというのが多いが、これもちょっと曲者。

実は枡の大きさはかなりいいかげんでばらばらだ。これは昔からで、江戸時代にはこの枡の大きさを細工してぼろ儲けなんて話は事欠かない。

ではこの対策は?・・・一升瓶のボトルキープだ。但し、旨い日本酒を置いている信頼のお

ける店で、且つ、長い間置きっぱなしはだめ、酒が劣化します。

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2009年7月 3日 (金)

今月の日本酒「陸奥八仙」(酒屋せりざわ)

P1000779P1000780  沼津での日本酒調達先を探していたら、ネット上で良さそうな匂い(どんな?)のする店を発見。御成橋を渡り南下、吉田町の「酒屋せりざわ」。http://www.sakuyahime.co.jp/ 

こじんまりとした店だが、冷蔵ショーケースにかなりの銘柄が入っている。多摩の我が「小山商店」ほどではないがなかなかの品揃え。

若女将?らしき人がいて、「陸奥八仙」を置いているのでと話をしたら熱心な説明をいただく。翌日東京の試飲会に出かけ、「陸奥八仙」の駒井氏も参加とのこと。私が言うのは失礼だが、大変熱心でよくご存知だ、行動力もありそう。こういう人のいる販売店は期待できるし酒飲みも集う。

で、予定通り「陸奥八仙」の「特別純米 中汲み 無濾過生原酒」を購入。米は地元「華吹雪」と「むつほまれ」を使ったもので、甘味、酸味ともバランスのとれた定番の商品。

飲み会のための購入なのだが、いつもの冷蔵保温で持参。

他に地元富士郡芝川町の「富士錦」の差し入れがあり比較。初めての銘柄、四号瓶の2種類があり銘柄は忘れたが生詰めで味はよく似ている。一口目で濃い!「豊盃」「屋守」「仙禽」あたりより濃い。静岡県では珍しい味わいかも、ただ全体にやや重く、後味に酸味を引くので少し荒さも感じる。旨いが飲み続けるにはやや疲れるか。今回は「陸奥八仙」の勝利。

ところで前回紹介の「陸奥八仙、えんぶり(木偏に八を書く)」は小山商店特注品。

「えんぶり」は八戸のお祭りだが、木に八=喜八(小山の主人の名)だから?

それと「志太泉」の酢エチ臭は開封時間と共に減少しているが、今回は以前に比較して大分気になるレベルだ。 

P1000611 昔、愛媛県松山の隣、焼物で有名な「砥部」に行った時工房で買ったグラス。

日本酒用に使うのだが、その形と微かな黄色味を帯びた素材に手作り感があって気に入っている。

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沼津の旨い店(4)

●「ぎんなん」

P1000712_2P1000713_2P1000714_2P1000715   沼津駅南口5分ぐらいの添地の交差点脇の和食の店。

地元ではよく知られていて、女性、若者も多く多人数の宴会が入っていることも多い。

平屋の建物で外観はちょっと小料理屋っぽい。入口が二つあるのだが中は調理場部分で繋がっている。調理場がある左側が最初の店スペースで、右側が増設した場所か。右側は少し小さく、元々の住まいを改装した?

室内は大きな板張の空間に長テーブルが繋げてセッティングされていて、グループ向き。

少人数はカウンターがベター、調理場の人に注文がし易い。

売りとしては「串揚げ旬菜料理」とあるが、実はあまり串揚げを食べた記憶がない。メニューは豊富で沼津らしい魚料理から、サラダ類、各種創作料理等バラエティーに富んでいる。

一品一品に力が入っていて手抜きが見られず何でも美味しいし、お値段も高くない。

この辺りが若者に人気がある所以か。

酒類が充実していて、焼酎も多いが日本酒が各種取り揃えてある。地元静岡県の「磯自慢」「初亀」「正雪」「喜久酔」等の他、山形の「くどき上手」、岐阜の「小左衛門」等各地の旨い酒がある。

酒、料理ともお薦めだが予約したほうが確実。

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2009年7月 2日 (木)

今月の日本酒「志太泉」

P1000705P1000706  今日は小山商店の定休日、こうした時の第二ルート「京王デパート」へ。

冷蔵ショーケースの中に「志太泉」があるので購入。

藤枝の志太泉酒造、同じ藤枝に「喜久酔」「初亀」、近隣には焼津「磯自慢」や掛川「開運」島田「おんななかせ」等有名銘柄の多い激戦地。個人的には志太泉は好きな銘柄。

調べると毎回購入も京王デパートで同じ商品だったようだ。

純米吟醸の「エコ・ファーマー」とある。静岡県認定のエコ・ファーマー11名の酒造米栽培家による「焼津酒米研究会」の山田錦と、静岡県酵母NEW―5を使用しているとの表示、精米度55%。

今回は「一白水成」が残っていたので飲み比べ、強敵!

まず「一白水成」を一口、やはり甘い、が、口中への広がりはスムーズ。

そして「志太泉」、開栓直後の一杯目、残念ながらセメダイン様の酢酸エチル臭がある。含み香、甘味は「一白水成」と比較すると弱く感じる。

ただ、前回20077月の時は日本酒度2.0、酸度1.3で、今回の酸度は同一ながら、日本酒度は1.5だからやや辛口程度か。

飲み較べながら30分ぐらいすると、酢エチ臭がだいぶ少なくなってきた。甘味、ふくらみは強すぎず、後味は良く比較的さっぱりした印象。舌への広がりは生酒らしい滑らかさがある。「一白水成」は濃い目で甘味が強いので、よりその差が感じられる。

近年の日本酒道精進?で賞味銘柄が増加、濃い目の味に慣れ過ぎ?前回の印象とはやや異なり、さっぱりした印象。でもバランスは良く上品で旨い酒だ。

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日本酒の知識と誤解(6)

『業界事情と闇?』

●日本酒じゃない酒「合成酒」

Img106146247851_200106_03100106_011_2                             「合成酒(合成清酒)」なんて言葉を知っている人はほとんどいないか、知っていても戦後すぐの時代だろうと思っている。

辞書を引くと「アルコールに葡萄糖、琥珀(こはく)酸、グルタミン酸ナトリウム、香料などを加え、清酒に似たような風味を持つように作った酒」とある。

要は「・・・清酒に似たような風味を持つように作った酒」だから清酒(日本酒)ではない偽者なのだ。

ところが、これは昔の話じゃなく、今でも安売りの酒量販店あたりに行けば直ぐにも買えるのだ!!知ってます?

紙パックの酒売り場で、パックの表示部の目立たない場所(底の方とか、裏の下の方とか)

にちゃんと「合成清酒」「合成酒」とかの表示がされている。

回りに、安いだけの日本酒を買おうと思って量販店に行く親父とか兄弟とかがいる方はよ~~く教えてあげてください。これは日本酒じゃありません。

●「三増酒(三倍増醸酒)」

ところで「三増酒」(三倍増醸酒)というのをご存知だろうか?

またまた聞いたことも無い、なんか怪しげな名前だなぁ~なんて思っているあなた!

これまた無視できないもんなんですよ!

 辞書等によると「戦後の米不足の時期に作られた増醸酒。米と米麹で作った清酒に同程度の濃度に水で希釈した醸造アルコールを入れ、これに糖類(葡萄糖、みず飴)、酸味料(乳酸、こはく酸等)、グルタミン酸ソーダなどを添加して味を調える。こうした増醸酒は3倍程度に増量されるため三倍増醸酒と呼ばれる。三倍増醸酒はそのままの状態で出荷されることはなく、アルコール添加した清酒などとブレンドされて製品化される」とある。

アンダーラインの部分はどっか聞いたような表現だなぁ~とお思いでしょう。

そうです、「アル添」です。以前の文章で大量にアル添なんて論外と書いたのだが、実はこの論外が戦後ではなく現代でまだ堂々とまかり通っているのである。

2007年の酒造法改正により三増酒は清酒として販売できないことになったのだが、「米から作った酒を上回る量のアルコールを加えると清酒として認められない」ということであり、

酒と同量ならば良い?そこで「二増酒」登場、本当に裏をかく悪い人がいるもんだ!

普通酒は税法上定められておらず、上の「合成酒」は清酒ではないのだが、二倍増醸したアルコールと糖類、酸味料を加えたもの「二増酒」を加えた「普通酒」が沢山あるのだ。

紙パックの普通酒の表示に「糖類、酸味料」等が記載されていたら、それは「二増酒」。

紙パックの普通酒が1.8ℓで1,500円以下なんてのはまずアウトだ。こういう酒を飲んだらさすがに悪酔いするし、頭は痛くなるかも。

まあ、こうした酒類でも好きで飲んでるんだからいいじゃないか!高い吟醸酒ばかりを飲んでる奴らには分からん!というお叱りもありそうだ。しかし、知らずに飲んでる人もかなり多いのも事実。全て否定するわけではないが、敢えて言う。

「飲んではいけない“合成酒”、三増“普通酒”」

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2009年7月 1日 (水)

沼津の旨い店(3)

●「海老や」

P1000709_2P1000707P1000710                                   今回は一転して大衆的だが旨い店。

沼津駅北口新宿町の「東横イン沼津駅北口」から、リコー通りへ西に向って直ぐ左の木造の大衆的な店。

「漁師のおかず」を謳っていて、ちょっとお歳の主人が戸田出身の元漁師で、息子の獲った魚が来ているらしい。ネタが大変良く、且つ安い。

一見普通の安い大衆酒場の雰囲気だが、室内のあちこちに戸田のポスターが貼ってあり、漁港・漁師を感じさせる。

まぐろ、〆鯖、手長海老、虎海老?等の海老類、刺身等が新鮮で、ねたの良さは高級店並。干物、魚の煮付類・・・も絶品、漁師が飯を食いに来ても納得するだろう旨さ。〆鯖を頼むと注文を受けて鯖を〆る。しばらくして出てくる〆鯖は刺身でいけそうな鯖にほんのり酢が効いていて絶妙な旨さ。地元の人、サラリーマンらの常連夕飯組でカウンターが早々と埋まる。座敷も予約していないとなかなか入れない。

酒類は普通の焼酎類、日本酒類がほとんどで銘柄にうるさい酒飲みには不満かもしれない。

でも、ここの食い物をはそんな不満を吹き飛ばす旨さ。 

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日本酒の知識と誤解(5)

『業界事情と闇?』

 

00211Img_catalog_011C140d9d489de403144346d29a77f72fa1                                                               

●大手酒造メーカーと弱小蔵元

日本酒業界の苦悩は多くの蔵元が零細な規模で、経営の厳しいところが多いことである。これら蔵元の廃業が続き、今ではピーク時の半分程度の1,800蔵程度まで減少している。

一方、大手酒造メーカー※は10社程度で、歴史的な経緯もあり灘、伏見、西宮等に多い。戦後近代的な設備を導入したり、他の蔵元を合併したりして規模を拡大してきた。

日本酒だけでなく焼酎、チューハイ、梅酒、味醂、ビール、ウィスキーや化粧品や菓子、漬物を作っているところもあり、総合酒造・食品メーカーが多い。

ただ、こうした大手酒造メーカーの販売主力は大型製造設備で大量に作る「本醸造酒」や「普通酒」で「特撰、上撰、佳撰」等と呼ばれる瓶詰め、紙パック詰めの工業製品化した商品だ。

企業規模としては、片や零細な規模で登録有形文化財に指定されるような古い建物と人手で特徴ある酒を作り、片や近代設備の大型工場で生産する綜合酒造メーカーとなっている。

近年は海外に生産工場を持ったり、海外向けの生産・販売も強化している。

※菊正宗、月桂冠、日本盛、白鶴、黄桜、松竹梅、沢の鶴、大関、白鹿、白雪等 

 

●桶買い

零細な蔵元は第二ブランドで着実に新規顧客を開拓できれば良いが、原価も高くなかなか従来ブランドの本醸造酒、普通酒等を止められない。一方、大手メーカーは量的拡大と大量販売先のスーパー、量販店向け等での価格競争が激しく、一層の低価格化が必要である。

ここで登場する(昔からだが)『桶買い』という仕組みがある。

要は弱小蔵元が自社で作った酒を大手に販売し、大手は自社ブランドと混ぜて販売するのである。まあ所謂OEM(相手先ブランド)販売ですな。

これは大手、弱小蔵元共ほとんど言及しないが、大手は弱小蔵元の生き残りの支援と言っているところもあり、弱小蔵元も売り続けざるを得ない。ここが日本酒業界の悲しい現実である。 

話は逸れるが、最近サントリーがウィスキーの増産体制に入ったと報道されていた。

この不景気に?と思うが、ここ数年「ウィスキーがお好きでしょ?」と昔の石川さゆりの歌と小雪で「ハイボール」の宣伝を続けてきた、これが当って増産ということらしい。

やはり、大手のパワーは強大。

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2009年6月20日 (土)

日本酒の知識と誤解(4)

20090602_4a2530f0944ec1_2 ●『銘柄の誤解』

全国津々浦々の蔵元は、当然ながら各々自社の銘柄を持つ。大手の「月桂冠」「松竹梅」のように統一ブランドで沢山の種類を出す例もあるが、小さな蔵元はオリジナル+αの複数銘柄を敷いている場合が多い。

長野県諏訪の舞姫酒造は「舞姫」「翠露」、青森県八戸の八戸酒造は「陸奥男山」「陸奥田心」「陸奥八仙」、山梨県大月の笹一酒造は「笹一」「さ々一」なんて例もある。

では何故大手と違って複数ブランドを立てるのか?

それは蔵元が良い酒造りに転換して現状を打破しようとしているからである。

伝統的な昔の銘柄はそれが長年の顧客に定着している面はあるのだが、このままではジリ貧で、顧客の日本酒離れと経営の打開のため、「旨い酒造り」を売りに市場拡大しようという一大決心の施策である。従って、こうした第二、第三ブランドは本当に良い酒であるケースが多く、飲み比べると良く判る。

 例)http://www.mutsu8000.com/ (八戸酒造㈱)

逆に「男山」のように日本全国に20以上の「○○男山」が存在する銘柄もあるが。

各蔵元はこれら複数ブランド毎に純米吟醸、吟醸、本醸造、特別純米・・それに生酒、原酒・・等と多くの種別の商品を出しており、蔵元1社で数十の種類があったりする。従って酒を購入する時は単に有名ブランドではなく、蔵元を調べ、本当に旨い酒を見極める必要がある。やれやれ大変だぁ・・・

では、一般の人が日本酒を選ぶ時何をポイントに選んでいるだろうか?

大手の「月桂冠」「松竹梅」地酒の「久保田」「八海山」「越の寒梅」或いは「加茂鶴」「田酒」「十四代」・・・? まあ、「仙禽」「而今」「獺祭」なんてことはないと思うが。

酒飲みでなくてもその時代毎の有名商品はある程度知られている。例えば「久保田」「八海山」等は一時の地酒ブームで有名になりよく知られている。(各蔵元はかえって迷惑しているかもしれないが)大概は居酒屋等で置いてある「地酒」銘柄あたりを目安にしたりしていると思うが、銘柄だけだと外れのケースも多いので要注意。

Cimg1598_edited1_4Cimg25071_2  ●『日本酒の選び方(簡易版)』 

では、小生の少ない知識と実際に飲んだ経験からの日本酒の選び方。

(但し、かなり偏向していて誤解を与えかねない表現もあるのをご了承願います)

 -基本の足切り- 

①紙パック・コップの酒は買わない。

②大手酒造メーカー※1の酒は買わない。

③有名地酒ブランド※2高い酒は買わない。

④一升瓶で2,500円以上の酒を買う、但し、3,500円以上は買わない。

(高くて旨いのは当たり前、妥当なレンジで旨い酒を買いたい)

-やや難関-

⑤できれば純米吟醸、特別純米等を買う。生、原酒は更に良し。

⑥地域の有名酒販店で冷蔵ショーケースに一升瓶を入れてあるのを買う。

⑦地方の小さな蔵元の別ブランドのものを買う。(かなり難関!) 

 -特別編-

⑧「小山商店」のページで確認する。(はぁ~?)

で、良さそうなブランドのWEB検索をお薦めするが、難しいので我がご愛用の

多摩市

の「小山商店」のページをご覧いただくのが簡単。http://www.sake180.cc/ 

1 TVで宣伝しているような会社(菊正宗、日本盛、白鶴、黄桜、松竹梅等の大手) 

   大手ブランド品は種類が豊富で、各社とも有数の杜氏、設備等を抱え鑑評会金賞品も作っているが特別な高級品で、販売の多くは普通酒。

http://www.nrib.go.jp/kan/h20by/h20bymoku_top.htm (H20鑑評会入賞酒) 

2 「久保田」「八海山」「越の寒梅」・・・みたいなしばらく前にブームとなった銘酒で、プレミアが付いて売買されたりしたもの。

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沼津の旨い店(1)

ここ沼津ではまだ1年ほどだが、この間地元の人に紹介されたり、ネット検索で見つけた「龍さんのプログ」(何故かプログ)で紹介されている店に行ってみたりした。

沼津の“さかな”の良さは格別、ありふれたチェーンの居酒屋さんでも関東地区に比較するとかなりレベルが高い。まだほんの一部だが現時点の私が思う「沼津の旨い店」

●「西庵(せいあん)」 http://www.numazu-seian.jp/ 

来た最初の頃行った店。沼津駅北口のビジネスホテル「WEST」の1階(から入る)というか2階にある和食とそばの店。道路向かいの「ホテルMIWA」も「WEST」と同じ経営らしい。いずれもこじんまりとした綺麗でモダンなビジネスホテル。

「西庵」は「WEST」「MIWA」と共に会社お勧めなので行ってみたのだが、意外(失礼)な発見で時折出かける。出張で訪れた人達にも好評。

コンクリート打ちっ放しの入口から入ると、そこは突然地下から2階までの吹き抜け空間で鉄階段で2階に上がると寿司カウンターと8畳ぐらいの座敷がある。通常の和食店の内装とは思いっきり違うのが売り?

しかし、料理は1級。ねたの新鮮さと板さんの繊細な料理はお勧め。コース料理は時のものを取り入れて季節を実感できる。更に日本酒の品揃えもなかなかで、我が小山商店の定番ものが飲めるというのも結構。地元の「初亀」「喜久酔」等の他、「醸し人九平次」「うきたむ」「琵琶のさざ波」「夜明け前」・・・なかなか凝った品揃えで、温度管理も良い。 

お値段は沼津ではちょっと高め?でも旨い。

●「山正(やましょう)」

 http://www.yamasyo-japan.com/  http://haruajisan.exblog.jp/7887716/  

沼津駅南口から三枚橋町交差点を更に東へ、しばらく先にある和食の店。

表からは目立たない干物屋さんだが、実は干物屋の脇を奥に入ると何と白木のカウンターの小奇麗な寿司屋というか和食店がある。

まるでわざと判らないようにしているみたい。地元の常連だけで経営をしようという戦略か?知らないと見つけるのも難しい、そういう私も地元で営業する人からの紹介。

ここは東京の高級な寿司屋に決して引けを取らない。というかネタの良さは沼津ならでは、且つ干物屋さんの経営でもあり悪いわけが無い。

奥の店は息子さんの経営のようだが、どこか東京あたりで修行してきたようだ。店の内装、清潔さ、板さんの手際、掛け声は相当修行が入っている。

さしみ他さかなは絶品。夜はややお値段は高め、常連客の予約が多いらしく予約しないと入るのが難しい。開店は18:00だが、干物屋の前のベンチで開店待ちの人がいたりする。

ランチの丼もすごいらしい。

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日本酒の知識と誤解(3)

よほどの酒好きでないと日本酒の種別は判り難い。これは元々日本酒造りが各地域のローカル、且つ、近代化していない産業?であったため広告・情報流通があまり進んでおらず、酒税法の改定により酒造りも変わったりして、一般の人には更に判り難い。

日本酒の銘柄、種別は沢山あるが、スーパー、量販店で販売される紙パック等の「普通酒」と原料、製造方法の違いで分類される「特定名称酒」とに分かれる。

P10002791_2 ●「特定名称酒」

次の3つに分類されていて、出荷量は①~③で日本酒の27%程度、これ以外は「普通酒(一般酒)」で73%程度。

この判り難い分類は賛否両論だが、要は「酒税法」上の規定で税金を取る必要からの分類と言っても良い。

使用原料と精米歩合で分かれる。

      使用原料        精米歩合   

①吟醸酒  米、米麹、醸造アルコール  60%以下(40%廃棄)

②純米酒、 米、米麹        ―

③本醸造酒 米、米麹、醸造アルコール  70%以下 

  

これを組み合わせ更に細分化した分類が定められている。   

・純米大吟醸  米、米麹       50%以下

・大吟醸    米、米麹、醸造アルコール 50%以下

・純米吟醸   米、米麹       60%以下

・特別純米酒  米、米麹       60%以下

・特別本醸造酒 米、米麹、醸造アルコール 60%以下

「酒造側の自主基準」

上記「特定名称酒」と併用され表示されている酒造側の自主基準。

・原酒   製造後、水を加えていないもの。

・生酒   製造後、一切加熱処理(火入れ)をしていないもの。

・生貯蔵酒 製造後、加熱処理せず貯蔵し、出荷の際に加熱処理したもの。

吟醸酒の“吟醸”とは吟味して醸造しているの意味で、香り、色沢が良いとされ、精米歩合も高い。②の純米酒は原料に米、米麹だけを使うもので、「醸造アルコール(蒸留酒)」を添加(アル添)したものと区別されている。 

但し、適度のアル添により香りが高く、華やかでスッキリした味わいになる場合もあり、アル添した「大吟醸」「特別本醸造酒」等に細分化されている。

最近の旨い酒は「純米吟醸」「純米大吟醸」等のアル添しないものが普通になりつつある。

一部大手酒造メーカーはアル添酒、普通酒等の生産量が多いため、純米酒への移行にあまり肯定的ではない。まあ、増量のためにアル添するなんてのは論外だが。

で、実際どれが旨いのか?

結論は・・・どれも旨いし、旨くないかもしれない。えぇ~~っ?!

まあ蔵元の考えと、杜氏の技術等によるが、一般的には①の吟醸酒のほうが③本醸造酒より旨いだろう、「純米吟醸」の「生原酒」なんてのは外れは少ないと思われる。

あとは好みの問題があるので、いろいろ飲み比べて自分の味覚に聴くしかないのだ。人間の味覚はけっこう鋭いもので、飲み比べるとわかるものだ。 

Pro2000p1_2 ●「普通酒」

「普通酒」とは「吟醸、純米酒、本醸造酒」らの酒税法上の「特定名称酒」以外の酒だが、精米歩合が70%未満(削るのは30%以下)で米・米麹・醸造アルコール以外のいろんな原料を使っていて、特に税法上は定められていないのである。

従ってその中身はメーカーによって様々で、物によっては醸造アルコールで添加どころではなく大量に増量して作っているものもありうるのだ。「特撰、上撰、佳撰」と呼ばれる商品は本醸造酒もあれば普通酒のものもある。

この明確に定義されていない酒は、古くは戦後の合成酒(三増酒)や、平成4年の酒税法改定以前の「特級酒、一級酒、二級酒」の区分の影響が残っているらしい。

問題はこれら「普通酒」は日本酒全体の75%も占めており、且つ、生産の主力が先の大手酒造メーカーなのである。弱小蔵元と大手酒造メーカーの問題、戦後のどさくさを未だに引きずっているような近代化が遅れた日本酒業界の問題がなかなか解決しないのは、この辺の構造にもありそうだ。

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2009年6月14日 (日)

日本酒の知識と誤解(2) 

●「産地」  

日本酒というと一般的によく知られている産地は「新潟県」だろう。米どころだからだが古くは違っていた。江戸時代は上方からの下り物として「灘」あたりの酒が珍重されていたが、現代ではむしろ関西地区は日本酒不毛地帯(失礼)と言う意見もある。

新潟、山形、秋田、福島あたりの東北地区、それに最近の有名銘柄のせいか福井、石川、静岡あたりも知名度が高い。

一方、酒飲み側からの認識は若干異なる。山形、福島、石川、福井、静岡あたりは同様だが、新潟は突出している訳ではなく、長野、島根、青森、高知、三重、群馬、山口あたりも知名度が高いのは酒飲みに馴染みの銘柄は全国分布だからだろう。

00128_011 ●「杜氏」

一般的には「酒は米・水次第」のイメージがある。確かに米と水が基本だが酒は造る「杜氏(とうじ)」の技術に負うところも大きい。外国酒のウィスキー、ワイン等は原料と環境による比重が高いのに比較して、日本酒は杜氏の技術の比重が高い。

「杜氏」は酒と共にあるので歴史は古いが、元々は酒造り専門の技術者集団であった。古くは灘、丹波あたりから全国に広がり、各地に杜氏集団がいる。しかし、戦後は農家の副業として行われている場合が多く、丹波杜氏、但馬杜氏等の他、東北各県、新潟あたりでの津軽杜氏、南部杜氏、会津杜氏、越後杜氏等が良く知られている。

杜氏の仕事は酒造米の見極め、精米、洗米、蒸し、麹造り、もと造り、仕込み、搾り、貯蔵等多くの日本酒造りのプロセスを統御するマイスターだ。工業化したプロセスもあれば、麹菌という微生物の活動までコントロールする芸術家、技術者であり、仕込みの期間、一部は秒単位で作業を管理し、蔵人を統制する集団の長でもある。

ただ、近年はこれら杜氏の高齢化が進み技術伝承が問題となっているが、最近は少しずつ若手の参入も見られるようになってきた。  

従って、一般的な米どころ、水の良いところだけが酒どころとは限らないのである。

00159_011 ●「酒造米(酒造好適米)」

米どころ≠酒どころであるのは、食用の米と酒造米は違うからでもある。

日本酒造りには「ササニシキ」「コシヒカリ」等の食用米ではなく「山田錦」「五百万石」「美山錦」「八反錦」「雄町」「華吹雪」「出羽燦燦」・・・等の酒造米を使う。

これらの酒造米は米の粒も大きく、日本酒造りには外側のたんぱく質等を含む部分を削ってしまい中心部のみで酒造りをするのが一般的。特に大吟醸酒等は全体の50%以上を削り、極端なものは20%台まで削ってしまうものさえある。元々価格が高い酒造米を更に削ってしまうのだから吟醸酒等は値段が高い訳である。

また、これら酒造米の産地は兵庫県、岡山県、広島県等西が産地のものが多く、食用米の産地新潟、福島、山形・・・とは必ずしも一致しない。これらの酒造米を買い付けて各蔵元は酒造りをする。

酒造りには良い酒造米、良い水、優れた杜氏、良い酒を作ろうとする蔵元等があって初めて成り立つもの。そのため所謂米どころが良い酒の産地とは限らず、全国各地に分散しているのである。

静岡県など農業試験場での麹の研究が進んでいたため良い酒が多い、というような例もある。

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2009年6月12日 (金)

日本酒の知識と誤解(1)

日本酒とは名前の通り日本古来の酒、一般的には米と水で造られる。

日本古来の酒“日本酒”は酒そのもの旨さで根強い日本酒ファンがいる。

また、全国津々浦々のお祭り或いは神事には欠かせない所謂“お神酒”として日本人の伝統的行事に必須である。

にも係わらず日本酒造りは長年衰退の道を辿り、蔵元はピーク時の半分程度、1,800ぐらいまで減少している。

日本酒は誰もが知っているにも係わらず、一般的に日本酒に関する知識は乏しく、誤解されていることも多い。そこで、一日本酒ファンとして乏しい知識の中から誤解を解くため、次のとおりご紹介。

目 次 (1)日本酒は悪酔いする?

       塩、枡の誤解

(2)産地

        杜氏

        酒造米(酒造好適米)

     (3)特定名称酒

        普通酒

     (4)銘柄の誤解

        日本酒の選び方

     (5)大手酒造メーカーと弱小蔵元

        桶買い

     (6)日本酒じゃない酒「合成酒」

        三増酒(三倍増醸酒)

     (7)おまけ「ライバルの台頭」

おまけ「ビール業界」

おまけ「一合の嘘」

     (8)個性蔵の活躍

     (9)崖っぷちの日本酒  

     

『日本酒に関する誤解、?の習慣』

   

●『日本酒は悪酔いする?』

日本酒は悪酔いする、後に残るから苦手だという人が結構多い。が、本当だろうか?

一部本当、一部誤解だ。えぇ~~?

日本酒は発酵酒で蒸留酒ではない。同種はワイン、紹興酒等があり、蒸留酒はウィスキー、ウォッカ、焼酎等である。悪酔いしがちだとするとワイン等も同じだ。

蒸留酒は発酵した酒を蒸留してアルコール度数を高め、日本酒、ワイン等の13~17度ぐらいに対して25~45度ぐらいにし、極端なものは70度ぐらいのものもある。この過程でいろいろな成分は除去されアルコール分が高められる。

蒸留酒を飲む場合、水割り、ストレート、ロック等様々な飲み方があるが、度数が高いため短時間でアルコールが体に回り易い。従って酔いを実感でき、自ずと飲み方をセルフコントロールできる。

また、焼酎のお湯割り、ウィスキーの水割り等では、アルコールと同時に水分を多量に摂取する。従って、全体のアルコール摂取量はさほど多くならなかったり、水分を多めに摂取するので体内でアルコール分解も進みやすい。

これに比較して日本酒(ワインも)をロックで飲む人は若干いるものの、水で割る人はいない。従って、比較的低アルコール度(15度程度)と言えど味わいを楽しむため盃が進み、水分補給をしないと意外にアルコールの総摂取量は多くなる。

また、アルコール度数も低いため体に回る時間も遅く、気付いた時は飲みすぎになり易い。結果、悪酔い(というより深酔い)することもある、というのが回答。

要は飲む全体量が多いか少ないか、言い換えれば摂取アルコール量次第ということなのだ。

ついでに、「チャンポンする(いろんな酒を飲む)」と悪酔いする、というのも同じようなこと。ビール~日本酒~焼酎~ウィスキーなんていろいろ飲むのは、調子に乗って沢山飲み過ぎアルコールの総摂取量が多いためだ。

Saadb220131Study031  ●『塩、枡の誤解』

祝い事等で日本酒を飲む時「枡」を使うことが多いが、枡に塩を乗せ、塩をさかなに飲むと旨い!という話は良く聞かれる。

これはあくまでも好みの問題だから否定しようという訳ではない。でも薦めない。 

昔、江戸時代の酒は甘く、味醂のようだったらしい。現代の透き通った、すっきりした日本酒になったのはかなり後で、“灘”の良質の下りものが江戸に入ってくるようになってきてからだろう。味醂のような甘い酒は想像しただけでNOだが、この時代は甘さを抑える(舌を騙す?)ためには必要だったのかもしれない。

それと、塩は神事の行い、今でも見られる店先の盛り塩のようなものでもあったろう。祝い事で枡を使うので盛り塩があっても不思議じゃない。

しかし、良い日本酒を味わう時には塩は邪魔だ。旨い日本酒、「純米吟醸生原酒」なんてのは、吟醸香、繊細な甘味・・・を楽しむものだが、塩は舌を麻痺させてしまう。人間の舌はかなり敏感なもので、特に舌先は甘味を感じる場所だが、塩を舐めるとせっかくの繊細な味も判らなくなる。 

それと塩分の多量摂取は体に悪いし、塩をさかなにというのも寂しい限り。西瓜のように甘味を強調するためというのも逆効果でお薦めできない。

まあ、塩は祭りの景気付けで普通酒を冷やで飲む時とか、テキーラのような強い酒を飲む時ぐらいか? 

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2009年6月 6日 (土)

今月の日本酒「一白水成」

P10006061P10006071  前回の小山商店「多摩独酌会」に関するmixiでの「SOJA」さん情報を確認すべく小山商店へ。

高得点の「一白水成」がいくつかあったが、「純米吟醸生原酒 袋しぼり」を選択。美山錦を50%まで磨いたもの。 

蔵元は秋田県南秋田郡五城目町の「福禄寿酒造㈱」で、300百年以上の老舗蔵。「一白水成」は基の銘柄「福禄寿」の別ブランド。

http://www.fukurokuju.jp/ (福禄寿酒造㈱)

前回の「仙禽」が残っていたので飲み比べ。「仙禽」も旨い酒だが、甘みの後に酸味が来る独特な味わいだ。

「仙禽」の後、「一白水成」を開封しいただくと、まず“甘味”に驚く。但し、日本酒の所謂甘口の味ではなく、今まで経験したことの無い不思議な“甘味”の感覚。

通常、甘いと言っても日本酒では酒としての範疇の味覚だが、やや和菓子の砂糖類に似たような甘味が舌先にふわっと広がる。

これは苦味、酸味等の雑味が極めて少ないため、甘味自体が際立ち、よりストレートに感じられるのかもしれない。

しかし、甘くて飲みにくいわけではなく、いきなりの純粋な甘味?そのものに驚くのだ。

荒々しさが全くなく、優しい清純な日本酒、繊細な和菓子の佇まいを思わせるような味わい。

「多摩独酌会」でのメンバーの印象が何となく判った気がする。

日数が経つと開封直後の印象から少し落ち着いてくるが、あの繊細な“甘味”は変わらず。

不思議だが繊細で、酒そのもので楽しめる旨い酒だ。しかし、こういう酒もあるとはやはり日本酒は奥が深い。

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2009年5月30日 (土)

今月の日本酒「陸奥八仙」

先日小山商店に行ったのは定例の「多摩独酌会(小山商店主催の試飲会)」の後。

●「えんぶり」

P1000283P1000284  数ある中からの選択は青森県八戸の「陸奥八仙“えんぶり”」だ。

青森県八戸市

の「八戸酒造㈱」、小山での定番銘柄で人気蔵の一つだ。

http://www.mutsu8000.com/ 

一般的には青森と言うと「田酒(でんしゅ)」が知られているが、小山に来る酒飲み連中には「陸奥八仙」「豊盃」あたりが人気?

おかみさんによると先日の独酌会で人気NO2だったとのこと。(NO1を聞かなかった!)

「えんぶり」とは八戸の有名な民族芸能の舞で国の重要無形民俗文化財に指定されているらしい。http://www.city.hachinohe.aomori.jp/kanko/festival/enburi/ (八戸えんぶり)

「えんぶり」は陸奥八仙の小山の特注品らしいが、酒造米「華吹雪」を55%まで磨いた無濾過生原酒。

さっそくいただくと、これは旨い!!

陸奥八仙は元々フルーティな香りとコクで知られているが、確かに香りがあり濃いめで、甘み、酸味がバランス良く一体で旨みを形作る。

前回の「仙禽」も良かったが、あの甘みと酸味の二段階?の味ではなく、口中に含んだ途端に香り、甘みがストレートに広がり味覚を刺激する生原酒ならではの旨さ。

二重丸連発は慎まねばならないが、これは文句無く◎! 十四代、而今を初めて飲んだ時の感動を呼び起こす。

●「特別純米中汲み無濾過生原酒」 

P10005781P10005771  その後、つい「えんぶり」に盃が進み残り少ないので小山商店へ。

ショーケースは概ね前回通りなのだが、「当店お勧め」の表示もあり、陸奥八仙同士で比較をと思い、お勧めの「特別純米中汲み無濾過生原酒」を入手。これは「陸奥八仙」の売れ筋定番商品のようだ。

やはり華吹雪・むつほまれ(青森県産米)を55%まで磨いたもの。

一口めは“濃い”の印象。初めてじゃないけどこんなに?この濃い目の味わいが「陸奥八仙」の身上かもしれないが、「えんぶり」と比較するとこんなに違うか!という印象だ。しかし、香り、甘み等いずれもしっかりしていて旨い。  

ちょっと「醸し人 九平次」の一口めを思い出す。

それに比較して「えんぶり」は優しく、柔らかい。甘みが繊細且つ上品に口中に広がる。

「きんつば」の後に「漉し餡入りの羽二重餅」を食ったような違いか(はぁ?)

とまあ、改めて「陸奥八仙」の力を再認識した次第だが、「えんぶり」にはやられました。

脱帽!!と言いながらまた別のに感動するのだが・・酒飲みはこれだから・・・

●PS:「多摩独酌会」情報

先日NO1情報を聞き逃したと思っていたら、mixi「全国銘酒 小山商店」に「SOJA」さんによる情報がアップされているじゃああ~りませんか!(古)

NO1はやはり「而今」か!やはりこれが来るんですね。

ただ1位「而今」2位「陸奥八仙」は頷けるものだったが、3位の「九嶺」は意外。個人的にはあまり旨いという印象が無かった。

やはり「十四代」(最近はとんとご無沙汰)「而今」「陸奥八仙」らは造りに抜けがなく、緻密で充実感があり、味わいが素直に舌に広がる。ちょっと抜きん出た印象。

高得点の「一白水成」は未体験なので是非とも味わってみたい。再度「九嶺」も。

これから夏に向けて「翠露(喜)」「獺祭」なんかすっきりといいと思う。

今回は出ていないが、特徴的な紫の瓶の「山法師」、それと「志太泉」あたりもいいと思うが、ここ静岡県では意外に人気が無い、というかあまり知られていない?

  

嗜好が「佐久乃花」「さ々一」「翠露」あたりから「豊盃」「屋守」「豊香」等の濃いめのしっかりしたものにシフトしてきたが、新たなレベルへの探索・学習の必要性を実感。

まずはNO1が分かって納得でした。

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2009年4月25日 (土)

今月の日本酒

P1000279P1000278   小山商店で新銘柄「仙禽(せんきん)」を購入。

一月前ぐらいら入荷していたのだが、ラベルの文字が象形文字のようで銘柄不明。

今週、ついに小山の冷蔵ショーケースに新銘柄の表示がありチャレンジ。

蔵元は「㈱せんきん」創業1806年(文化3年)と古く、700石ぐらいの小さい蔵。

木桶仕込み、袋しぼり、斗瓶囲い等昔の製法を使っているという珍しい蔵。

栃木県さくら市、宇都宮の北にある市で旧地名は氏家町?宇都宮は知人の実家があるので度々出かけたものだが知らなかった。 

 http://www.senkin.co.jp/index.htm   

調達した日は小山商店恒例の「多摩独酌会」開催の前日で「㈱せんきん」も若手蔵元兄弟が「仙禽」を引っ提げて参加したようだ。

http://blog.livedoor.jp/senkin1806/ (参加の様子)

今回は「純米吟醸中取り無濾過生原酒 袋取り手詰め瓶囲い」八反錦を60%まで精米。麹は20BY

その他、雄町、亀の尾等使ったものや山廃などがある。

最初の一口、人によってはフルーツ香がするという意見もあるが、私はさほど感じなかった。

前回の「屋守」があるので比較する。「屋守」も日本酒の甘みとこくのある旨い酒だが、「仙禽」はグラスに注ぐ時から明らかに違っていて、とろりと流れ落ちる。

最初は香り、味の広がりが遅く、少し口中に含んでいると甘みと麹香が広がってくる。

口当たりのとろり感の割りには意外に濃過ぎず、甘過ぎることもない。これは、かなり強めの酸味があるためだろう、飲み進むとこの酸味が舌先にかなり感じられるのだが、決してきつくはなく、甘みと酸味がかなりバランス良く調和するので、濃い目の割りには後味がすっきりしているのだ。何とも不思議な酒だ。

「而今」を最初に飲んだときの濃厚なこくを思い出させるが、甘みと酸味の関係は独特。

端麗を売りにする酒と丁度反対のつくり?強さと強さを掛け合わせてバランスを取るというやり方か。個人的にはきらいではない、って言うか結構好きだ。

最近濃い目の酒から少し上品系に引っ張られつつあったが、これで古巣へ逆戻り。

若き蔵元兄弟が地元に戻り頑張っているらしい。頑張れ薄井兄弟!! 

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2009年4月17日 (金)

今月の日本酒 

P1000243P1000244  今回は自宅・社宅用に小山商店で2本調達。一時と言えど自宅冷蔵庫に一升瓶2本が寝転ぶのでカミサンに嫌がられる、が強行。

自宅用に「まんさくの花」社宅用に「屋守(おくのかみ)」を選択。

「まんさくの花」は純米吟醸生原酒。蔵元は秋田県横手市増田町の「日の丸醸造㈱」なんかストレートな蔵名だ。 http://www.hinomaru-sake.com/ 

何度か購入しているが、今回はラベルに「二十酒年度、四十一号仕込み、29/140」とあり、今年140本仕込んだ内の29本目?

美山錦を50%まで磨いたもので、酒度+1.5、酸度1.6.香りはやや少なめで、甘みは強すぎずやや控え目ぐらいだが日本酒ならではの程よいレベル。舌に乗せて飲み込むにつれて若干の麹香が現れ、その後来る酸味がやや強め。旨い。

自身の好みは香り軽く、やや甘味・こく有りの日本酒らしい銘柄なのだが、これは「豊香」あたりの濃さ・厚みほどはなく、後味は割合すっきりしている。もう少し厚みがあってもよいかなとも思うが、適度な上品さもあり飲み疲れせず、食事にも合い易いと思う。

P1000245P1000246  「屋守(おくのかみ)」

東京の武蔵村山の「豊島屋酒造」という小さな蔵元。元からの銘柄は「金婚」で「屋守」はここ5年ぐらいの別ブランド、手作業で搾っているらしい。小山商店でここ3年?ぐらい販売されていて4~5回目の購入、酒飲みにはなかなかの人気のようだ。

今回も純米吟醸無濾過生原酒で生酒らしい香り、甘味、コクがある。最初に飲んだ頃はかなり濃い目で旨いという記憶だが、何度か飲み進むにつれて決してしつこさがなく、生酒らしい旨さと引き際も良いなかなかバランスの取れた作だとわかる。

社宅用の「さ々一」純米吟醸無濾過生が四割ぐらい残っていたので、さっそく飲み比べ。

「屋守」の開封直後の一杯は、舌の上から喉越しにかけて若干の麹香が残るが、全体的な味・舌の上での形は「さ々一」純米吟醸無濾過生に似ている。こんなに似ているのも不思議な気がするが、2つを交互に飲み比べても明確な違いが判り難いほど。舌の上での甘味と丸みの違いで「さ々一」がやや厚みがあり、「屋守」は口中の広がりがややさらりとしているか?いずれも定番の一つだが、作りこんでレベルが上がってくると次第に似通ってくるのだろうか?

どっちも旨いのは結構、だが飲み比べてると量が倍になりそうで怖い!

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2009年3月28日 (土)

今月の日本酒

P1000087P1000088  梅錦「究極の酒」以降、しばらく日本酒情報掲載をご無沙汰していた。

梅錦終了後は小山商店で定番「さ々一」純米吟醸無濾過生をゲット。

但し、今回は純米吟醸無濾過生、美山錦52%と基本は同じながら、小山の特注品で「うすにごり」一見「にごり」はあまり見られないが。

飲んだ感じは?実はあまり違いが判らなかった。「さ々一」の旨さは相変わらずだが、普通の純米吟醸無濾過生に比べて香りがやや強いか?コク、甘味もいつもの良さで落着く。ただ、若干違うかな?というのは、後味にやや麹香があるかな?というところ。

ただ、梅錦「究極の酒」の後に飲むと違いがくっきり。梅錦は日本酒の甘味、コクが充分あり旨かったのだが、濃い目の口当たりで重く、甘みの回りをつるりと飴で包んだような舌触りでやや飲み疲れする。

その点、生酒は香りと甘みが口中にふわりと広がり溶け込む、後味もすっきりしているので飽きが来ず、純米吟醸無濾過生の威力噴出。

笹一酒造は以前は目立たない普通の酒蔵だったと思うが、「さ々一」銘柄で販売している酒はかなりレベルの高い作品。

我が定番「豊盃」「山法師」「三十六人衆」(「十四代」)「飛露喜」「鶴齢」「翠露」「佐久乃花」「豊賀」「鳳凰美田」「屋守」「醸し人九平次」「而今」「獺祭」等常連の一つ。 

ワイン中心、日本酒不毛と言われる山梨県でこれだけの酒を作る底力、「笹一酒造」侮れず。

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2009年3月14日 (土)

和食のこころ(5)

Image_ind_011 (1)で和食のこころに触れ、日本の伝統的食文化への回帰も期待されるところだが、一方ではファストフード、コンビニ弁当に何ら違和感のない世代が多くなっていて、30代ぐらいの年齢層まで定着している。近年、外食嗜好が大きく変るところに不況による低価格化も加わり、ファミレスは業態転換期だが、大手ハンバーガーチェーンは活況。

○当世若者気質

最近の若者気質は一見理解し難いところがあるが、良く見るとその理由も判らないではない。1970~80年代の高度経済成長、バブル期を過ごした世代は車・海外旅行・ファッション命だが、今の若者はあまり関心が無い。その代わりNPOによる支援活動、ボランティア活動、環境等には意外に関心があり、最近は農業に興味を示す若者も多いと言われる。

これは何だろう?ある意味至極健全な若者像か、健全過ぎ? 

高度経済成長期に煩悩丸出し、金欲・物欲にまみれ、90年代のバブル崩壊に至った現在のおじさん・おばさん世代のいやらしさをさんざん見せつけられたせいか? 

この失われた10年に青春期を過ごし、更にまた現在の大不況に飲み込まれつつある若者から見ると「ボランティア、環境、農業」は極く自然な生活スタイルなのかもしれない。

客観的に見るとここは次世代の若者に期待したいところであり、我々欲まみれ世代が真摯に反省すべき課題なのだ。 

011 021 

DASH村と未来 http://www.ntv.co.jp/dash/village/ 

日テレ、TOKIOの“DASH村”はよく見る番組なのだが、ここでの彼らの農業生活は実に新鮮だ。TV局の番組作りと割り引いても、現代の若者も農業をできるし、実行してみるとこんなに楽しく充実感のあることなのだと感じている姿が見える。

ベテラン農業事業者の「明雄さん、孝子さん」らが彼らを優しく指導する姿も頼もしい。この高齢?の農業事業世代はこんなに多くの技術・ノウハウを持つのかと驚かされる。

こうした指導者の多くが若者世代に技術を伝承し指導してくれれば、日本の農業の未来は必ずしも暗くはない。ここへの現代農業を実現するアイディアが重要だと思う。

そうすれば日本の食の安全は守れ、食糧自給率の向上にも繋がり、日本の食文化も充分守れるというもんだ。

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和食のこころ(4)

Yakisoba1P091P141                             ○B級グルメ

最近はB級グルメなる言葉を知らない人は少ない、「B-1グランプリ」なるイベントが2006年から開催され、「富士宮やきそば」が2連勝、昨年は「厚木シロコロ・ホルモン」が優勝。安くて美味しい大衆食品による町おこしでもあるが、なかなか馬鹿にはできない経済効果があるらしい。

 

http://www.city.kurume.fukuoka.jp/1500soshiki/9119kanko/3010oshirase/2008-0528-1806-241.html 

焼きそば、カレー、おでん、ぎょうざ等々の日本人にお馴染みのご当地バージョンが多いが、こういうB級グルメで有名な町?は全国数多い。宇都宮の餃子、富士宮の焼きそば、静岡のおでん、古くは札幌、博多、喜多方・・のラーメン、東京のもんじゃ、大阪のお好み焼き、たこ焼きもそうかもしれないし、ひょっとして岩手のわんこそば、冷麺、或いは牛丼、カツ丼あたりも元はB級グルメだったかもしれない。今や各土地の一大観光資源である。

 

さて、ここでの和食文化はどうだろう?「禁欲的」そばベクトルはほとんど見られず、圧倒的に「外延的」ラーメンベクトルだ。

B級のベースは中華麺、粉もん(お好み焼き、たこ焼き、もんじゃ焼き・・)、餃子、おでん、カレー等が定番だが和・洋・中混合。そもそも「おでん」は「田楽→煮込み田楽→お田」らしいが、カツカレーなんてインド+フレンチのカツレツだ。「八戸せんべい汁」「行田ゼリーフライ」あたりは大丈夫か?って感じだ。ちょっと興味あるのは「袋井宿たまごふわふわ」・・意外に繊細かも。

B級グルメは誰でも参加できて「おらが町」のエネルギーを呼び起こす。グランプリの参加者を見ると、完全に地域ぐるみで楽しんでいてほとんど“お祭り”だ、皆で元気を出して、ついでに観光に繋げ土地の活性化を目指す一石二鳥策。

 

まあ、人の食い物への欲望は果てしない、伝統的食文化に新たな作品を次々に生み出してきたのは、今も続くこうした大衆文化のしたたかさだ。

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2009年3月 7日 (土)

和食のこころ(3)

料理人の技術は職人芸から芸術というレベルに達するものがある。特に和食の料理技法はミシュランガイドに載る店でなくてもハイレベル。季節の趣向、繊細な味わい、店舗内装、食器、料理人の衣装に至るまで日本的美意識が感じられる。

さ(砂糖)、し(塩)、す(酢)、せ(醤油)、そ(味噌)の使い方は和食の調理の基本として良く知られているが、一方で「包丁式」のような儀式の世界まで発展?した例もあって面白い。http://hokuriku.yomiuri.co.jp/hoksub5/maturi/ho_s5_06010801.htm 

代表的食品メーカー「AJINOMOTO」のサイトは料理の歴史を分かり易く纏めてある。https://www.ajinomoto.co.jp/shokuiku/library/japanesefood/index.html 

これを見ると「精進料理」「本膳料理」「懐石料理」「会席料理」等の起源が分かり、しかも日本料理も意外と「外延的」だ。

鎌倉時代から江戸時代初期ぐらいまでに武家のしきたりに茶道の文化も加わり、厳格な日本的作法が形作られたが、その後江戸時代後期には、むしろ外延的な発展を遂げる。

「江戸東京博物館」で当時の祝い膳を見ると意外に手の込んだ料理が見られ、町人文化が花咲いたことが分かる。

 

一方、食事の作法は他人事ではないが相当危うい。和室での座の決め方、箸使い、会席料理・蕎麦・寿司の食べ方・・・。親の世代からの教育がキチンとなされず時を経るにつれて作法が崩れてきている。いろんな流儀もあり、日常あまり神経質になってもと思うが、あまりひどいと見苦しい。

http://www.bridal-inoue.com/ (食事マナー解説)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E9%A3%9F%E4%BA%8B%E4%BD%9C%E6%B3%95 (日本の食事作法)

ただ、現代の和食は次第に金のかかる食事になっていて、この不景気も加わり一部のハンバーガーチェーンが活況を呈するという悲しい現実がある。

これに対抗するには「内食」「手作り弁当」かもしれない、「メタボ」撃退にも。

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2009年3月 6日 (金)

和食のこころ(2)

229_11Book1_2 最近よく見るTV番組にNHKの「美の壺」、テレビ東京「和風総本家」がある。

日本文化を事例やクイズで分かり易く紹介していて結構人気らしい。

http://www.nhk.or.jp/tsubo/ (美の壺)

http://www.tv-osaka.co.jp/ip4/wafu/ (和風総本家)

こうした和風が人気なのは日本社会が高齢化したことだけでも無いだろう、戦後の急激な成長期を経て欧米型の経済的・物質的に充足した現代日本で、精神的な豊かさを求めようと日本文化への回帰が始まっているのではないだろうか。

そこに海外からの健康志向の和食ブームや、「おくりびと」のオスカー受賞に見られるように「繊細」で「やさしさ」を持つ日本文化が理解されるようになってきたのでは。

○食育の事情

突然固い話になるが、「食育基本法」なる法律をご存知だろうか?

平成17年に内閣府により推進され法制化されたものである。

http://www8.cao.go.jp/syokuiku/about/law/index.html 食育基本法(平成17年成立) 

http://www8.cao.go.jp/syokuiku/index.html 内閣府の食育推進

“国民が健全な心身を培い、豊かな人間性をはぐくむ食育を推進するため、施策を総合的かつ計画的に推進することを目的とする”“食育の推進について、国、地方公共団体、教育関係者、農林漁業関係者、食品関連事業者、国民等の責務を定める。”としている。

“食育は「生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきもの」”あたりはちょっと昭和前半のイメージだが。

この背景には近年「毒入り餃子事件」始め「産地偽装」「賞味期限改ざん」等食の安全に係わる問題が国内外で多発し、「船場吉兆」という老舗ですら例外ではない。また、日本の食料自給率が40%を切り農林水産省の農業政策が破綻してしまっている現実がある。

いずれにしても、食の問題は人間の根源的なものであり、日本の伝統的食文化が信頼されてきたにも係わらず、役所、食品業界共にかなりずさんな実態であり、個人としても防衛策を採らねばならない。

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2009年2月28日 (土)

和食のこころ(1)

200pxonigiri_at_an_onigiri_restaura180pxseiro_soba_at_takasho_in_nezu2  そば、おにぎり、味噌汁、お茶漬け、漬物、海苔、豆腐、味噌、醤油、塩、酢、日本酒、わさび、昆布、焼魚、煮魚、干物・・これらの食とその素材は日本人には日頃馴染みのものだ。

近年、日本食(和食)は健康志向で世界的な関心が高まっているが、単に健康志向というだけではなく、そのこころ・文化への関心も高いようだ。

○清貧の美学

先日、日経新聞の夕刊にフランス文学者の「鹿島茂」氏が「ソバかラーメンか」という文を寄稿していた。ソバ的ベクトルとラーメン的ベクトルがあり、ソバは「制限的、禁欲的」であるのに対し、ラーメンは「外延的」で無限の変容が可能で、「歌舞伎、日光東照宮、マンガ、アニメ」等がその例としていた。ふ~~むなるほどと妙に納得した次第。

ラーメンの無限の可能性は多彩なラーメン店合戦のとおりだし、そばの「制限的、禁欲的」の表現は「ソバ職人」に見られるように日本文化の特徴、背景をよく表している。

「そばとラーメン」「わさびと胡椒」「日本刀と青龍刀」「銀閣と故宮」「白黒写真とカラー写真」というのは安易な対比だが、「そば、日本刀、銀閣」は素材を突き詰め、無駄を廃し、職人芸によって昇華させた「禁欲的」日本文化そのものだ。

日本の文化と食は中国から仏教の伝来と共にもたらされたものが多いが、その後、禅宗、武士道、茶道等の持つ厳格で禁欲的な精神が食にも一体となり及んでいる。 

銀閣の黒い屋根と白い壁なんて「おにぎりと海苔」か?因みに中国文化の喜怒哀楽と多彩な色合いの世界観は「エビチリの赤」?

○発酵と吸収

和の食材は人手により農作物を丹精込めて育て、素材そのものを味わう「米、漬物、豆腐、海苔」等と、素材に発酵技術を使った「味噌、醤油、日本酒、酢」等の調味食品がある。

微生物の活動である発酵は糖分・タンパク質・アミノ酸等の分解であり、腐敗と同様なプロセスだが、人間にとって有益か毒かを長年の経験で選り分けてきたものだ。

最近歳のせいかステーキとかハンバーグなんかを食べた後はどうも胃が重い。その点、和食は体に良いというのは感覚的にも実感できる。

米、海苔、味噌、塩、豆、菜、魚、酒等の和の素材は、その素の栄養素・エネルギーが原始的な体の欲求を呼び起こす気がする。菜食の比率が高く、蛋白質は魚、油は植物油か魚油を使い、複雑で脂質の多い食材でないため、体への抵抗が少なく負荷が掛からず吸収できるように思う。

日本文化の素の追求、厳格で禁欲的な職人技は凛とした和食作品を作り上げ、結果、脂肪を削ぎ落とした痩躯の日本人の体を作るのだろう。

魚沼産こしひかりを大森の海苔で巻いたほかほかのおにぎり、諏訪辺りの赤味噌の少し濃い目の味噌汁、たまり漬か千枚漬け、沼津のふっくらさば一夜干しか厚手のあじの開き、これに冷やした大月の「さ々一」か諏訪の「翠露」の生酒一合なんてのは最高だ。

 

まあ、そう言いながらも熱いラーメンをすすりながら、焼きおにぎりを頬ばるのも悪くないが。

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2009年2月21日 (土)

今月の日本酒「梅錦 究極の酒」

Img104323776811 自宅用の日本酒が終了し、ついに高級酒「梅錦 究極の酒」の封を切る。

桐の箱と内側の紫の敷き布が「心して飲めよ!」と言っているかのようだ。

但馬杜氏「山根福平」が山田錦を30%まで磨いた大吟醸酒で「やや甘口」の表示あり。

“究極の酒”という大胆な名付けは自信の表れか?

http://www.umenishiki.com/jp/ 

さて、ご賞味開始。

開封すると程よい香りが。口当たりは柔らかめでちょっととろり、日本酒らしい軽い甘味でしっかりしている。雑味・刺激等一切なく、口中で柔らかく丸みを感じさせる。後味は比較的すっきりしているが、辛口の酒のような通り抜ける速さはない。

前回の「きりんざん」「久保田 萬寿」等に比較すると、いずれも生酒では無いものの遥かに日本酒らしい香り、甘味がしっかりあり、端麗・辛口の銘柄とは確実に一線を引く。

生でなくてもここまで味わい、香りを出せるところは「究極の日本酒」に恥じない出来上がり、さすが「梅錦」

端麗系銘柄の上品さも判るが、しっかり重みも感じさせ、日本酒らしい甘みを好む酒好きには、酒そのものの味わいを楽しめて絶好。

当分、他銘柄と比較しながらゆっくり大事に味わいたい。

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2009年2月 8日 (日)

今月の日本酒

前回ご紹介の「きりんざん」「久保田 萬寿」と「佐久の花」の比較。

まず比較のため、前回いまいちだった「佐久の花 純米吟醸無濾過生酒」をいただく。

最初の印象は発泡が強いせいか舌への刺激が強く酸味も感じたが、しばらく時間が経つと炭酸が抜けて?酸味も感じなくなる。香りはやや薄くなった分、日本酒の甘味・こくも感じられて定番の「佐久の花」らしい落ち着きが出てきた。生酒特有の微発泡に騙されたようだ。こんなことに気付かないとは、まだまだ修行が足らんなあ。

・きりんざん「ブラウンボトル」新潟県「麒麟山酒造」の純米吟醸特別シリーズ。

「佐久の花」の生酒らしいこくを味わった後に飲むと軽くてすっきり、ほんのり吟醸香があり後に軽い甘味が来る。新潟の酒は端麗なものが多いと言われるが、上品ですっきり、刺身等の淡白な料理に会いそう。端麗もこのぐらいまでか?

・久保田「萬寿」

やはり「佐久の花」の後に飲むと一瞬“味が無い!”と感じられるほど。

35%まで磨くとここまで端麗になるのか!雑味等は一切感じないが、あまりにすっきりしているため日本酒を飲んでいるという実感が少ない。ほのかな果物の香りがあると言う人もいるようだが、私にはあまり感じられなかった。口に含んだ感じは「きりんざん」より柔らかく、舌にとろり感があるが、後はさらりとした咽ごし。しかし、甘味・香りのいずれも極めて淡白、過ぎ?

この三銘柄を比較しての違いは、まず生酒と火入れしたものの差異が著しく大きいということ。吟醸の生・無濾過の場合、香り、麹の味わい、甘味等がはっきり出て銘柄の特徴が明確だが、火入れしたものはこの香り、甘味等が少なく味わいが全く違う。

特に、今回いただいた「きりんざん」、久保田「萬寿」等の芯まで磨いたような高級品は雑味が無くすっきりしているので、この差が更に大きく感じる。

普段上記の「佐久の花」等の無濾過の生のような酒ばかり飲んでいる者には、超高級ではなくてもリーズナブルな価格の生原酒が味わい・香りも判りやすい。輸送・保存が大変かもしれないが、生の酒を是非とも一般の方々に賞味して如何に違うかを感じてもらいたい。これが判ると日本酒ファンは一気に増えると思うのだが。

とりあえず、二晩の賞味比較合戦の結果であるが、やはり2晩目の印象がけっこう違う。人間の味覚とは鋭いようで、いい加減なようで不思議なものだ。

まだ、「梅錦 究極の酒」をいただいていないので、飲み較べ合戦はまだ続く。

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2009年1月17日 (土)

年末年始の日本酒

年末年始はいつもいろんな銘柄が溢れるのだが、今年は「九嶺(くれ)」「磯自慢」「久保田」「きりんざん」「梅錦」これに社宅用の「鶴齢(かくれい)」更に新年に小山で仕入れた「佐久乃花」が加わり、何と7銘柄を2箇所で飲み分けるという酒池(○林)?の贅沢。

これは1月12日時点でのレポート(何せ未だ飲んでいないものがあるもので)

《 飲んだもの「通常編」 》

●「九嶺(くれ)」

広島県呉市の蔵元「相原酒造」製、「雨後の月」「金泉」が通常銘柄だが「九嶺」は小山商店注文の特別銘柄。山田錦を50%まで磨いたもの。

http://www.ugonotsuki.com/ 明治8年からの蔵元。

昨年一度「純米吟醸 千本錦雨後の月 ひやおろし」を購入しているが、辛口ですっきりしていたが最初にアルコール味が感じられていま一つの印象だった記憶がある。

今回はそうした味はなく味わい、こくもまあまあだがやや特徴に欠ける印象。

●「磯自慢」(高額編より)

静岡県は米処ではないが良い酒が多い、磯自慢、初亀、臥龍梅、喜久酔、正雪、志太泉、白隠正宗・・・個人的には自宅では初亀、志太泉、正雪、外で飲むときは磯自慢、臥龍梅、白隠正宗、喜久酔等が多い。

静岡県焼津の蔵元「磯自慢酒造」天保からの老舗蔵。

沼津工業技術センターが開発した静岡酵母「HD1」を使って一気に酒飲みにブレークした銘柄、去年の洞爺湖サミットでVIPに提供されたので更に注目か。

「絞りたて吟醸生原酒」四号壜で2,500円もする銘柄で山田錦を55%まで磨いたもの。

あまり香りは感じさせないが、飲んだ後からのこく、甘味はけっこう強めで日本酒らしい濃い味わい。

磯自慢は上記のサミット提供酒のような高額商品がかなりあるようだが、一升で3,000円レベルの一般的なクラスでバランスの取れた吟醸生酒が欲しい。

●「鶴齢」

新潟県南魚沼市塩沢にある300年に亘る老舗蔵元。

「純米吟醸無濾過生原酒」五百万石を50%まで磨いたもの。

香りはかなりあり、最初の一口はあたりが柔らかいが、開封1ヶ月と冷し過ぎのせいかしばらくして若干の麹味と共に甘味、こくが広がる。刺激は感じられない優しくすっきりした印象。開封時は立ち上がりに生原酒らしい広がりが感じられたのだが?今日の印象はやや弱いが上品な味だ。 

 http://www.kakurei.co.jp/index.shtml 

●「佐久の花」

長野県南佐久郡臼田町の蔵元。 香り、こく、甘味のバランス良い銘柄として私の定番酒の一つにしている。

今回は手詰め直汲み「純米吟醸無ろ過生酒」で「ひとごこち」という自家水田栽培の新美山錦を55%まで磨いたもの。 

最初の一口で酸味を感じさせ、あたりがやや強い。微妙な発泡感が舌にくるせいか全体に刺激も感じる。この舌あたりのため、こく、甘味がやや弱く感じられる。

従来から定番としてきた佐久乃花の味わいからはおやっ?という印象、今回は酸と発泡が効き過ぎ今一歩?

《 飲んでいないもの「高額編」 》

●久保田「萬寿」

新潟県長岡市の「朝日酒造」久保田蔵、「萬寿、碧寿、翠寿、紅寿、千寿、百寿」6種の最もグレードの高い銘柄。実は萬寿は百、千、万で中位のグレードとばかり思っていた。ところが四合壜で3,664円、一升8,169円!のお値段にびっくり。且つ、昔はこれにプレミアが付いてもっと高い時もあったのだから、蔵元にとっては逆にこれが災いしたとも言える。心して頂かないとバチがあたりそうだ。

五百万石を35%まで磨いたもの。

http://www.asahi-shuzo.co.jp/index.php 

●きりんざん「ブラウンボトル」

新潟県東蒲原郡阿賀町「麒麟山酒造」創業1820年の古いが小さい蔵。

カラーボトルシリーズとして販売されているが「ブラウンボトル」は純米吟醸で五百万石を55%まで磨いたもの。四合壜で2,310円、一升では4,725円也の高価格酒、これまた心して頂く必要あり。

http://www.kirinzan.co.jp/ 

●梅錦「究極の酒」

愛媛県四国中央市金田町「梅錦山川株式会社」愛媛県東端の伊予三島市、川之江市、土居町、新宮村が合併した市にあり、明治5年からの蔵元。地元ではビールも有名。

http://www.umenishiki.com/ 

「梅錦」は10年ぐらい前、日本橋馬喰町にある「岡永倶楽部」で飲んだのが最初で、この時は樽で直送のビールもいただき、各々その旨さに感激した記憶がある。

「究極の酒」は山田錦を30%まで磨いたもので、一升壜で10,000円也の高価格酒。

通常のご利用は40~50%ぐらいの純米吟醸が多いが、30%まで磨くと大概の銘柄は雑味のない上品な味になるのでお楽しみ。

Cimg3161Cimg3162Cimg3236Cimg3235Cimg3270Cimg3271Cimg3237Cimg3238Cimg3239Cimg3240Cimg3255Cimg3256           

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2008年12月13日 (土)

日本酒バトル

Cimg2095_editedthumb1_2Cimg3102thumb1_3Dassai50n181                                                                             先日、手元の「而今」と「鶴齢」を飲み比べたが、そうだ、自宅用の「獺祭」も加えて日本酒バトルといこう!と「獺祭」を小分けして持参。

ハイレベル日本酒バトルを敢行。

しかし、「而今(ジコン)」「鶴齢(カクレイ)」「獺祭(ダッサイ)」バトルは贅沢、且つハイレベルの戦い。

ハンカチ王子~ハニカミ王子~テニス王子、はたまたフェンシング王子~スシ王子~流し目王子レベルの戦いに匹敵か?

     解説(念のため) 

   ハンカチ王子:斎藤祐樹、ハニカミ王子:石川遼、テニス王子:錦織圭               

  フェンシング王子:太田雄貴、スシ王子:堂本光一、流し目王子:早乙女太一 

結果は大変厳しい戦いであった。レベルが高いので審査員の体調により判断が分かれる。そのため2日(晩)に亘るバトルとなった。

結論 : 勝敗付け難し、要は好みの問題、なんじゃそりゃ?

傾向 : 「而今」 重厚  立会いは遅く、味わいが後から来るが最も日本酒ら

                            しい重めで濃厚、玄人好みか

「鶴齢」 華やか  立会い素早く、香りも高

          い、日本酒の味わいが早

          舌に来て華やか、解り

          やすい

「獺祭」 上品   上記2銘柄の中間ぐらい

          か、日本酒らしさは充分

          だが、すっきりした旨さ

          で端麗・上品

という結論。こうした機会はなかなか無く、更なるステップは次回の小山商店「多摩独酌会」(レストラン等で20~30銘柄の飲み比べ会)への参加が必要かも。

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2008年12月 6日 (土)

「ボージョレー」じゃなく

Cimg3100 今年は「ボージョレー・ヌーボー」じゃなく、エノテカのセットを買ってみた。

自宅前の京王デパートの1階にワインの「ENOTECA」が入っている。さすが有名店だけあり品揃えは豊富で奥にはワインカーブも備えている。

と言っても私は日本酒党なので、隣の日本酒コーナーで購入する方が多いのだが、たまにワインも。

 このシーズンは「ボージョレー・ヌーボー」の季節、スーパーで買うのもと思ってエノテカに行ってみると、通常もののお買い得セットがグリーンのBOXで販売中。12本セット1,2000円、6本セット6,800円。 

日本酒は新酒がいいがワインは? ボージョレーよりセットものに触手が、12本はチト多いので6本セットをご購入。チリ、イタリア、オーストラリア、スペイン・・お値段は安いが美味しいと言われている国のお徳な組み合わせ。お買い得セットでワインも勉強しよう。クリスマスももうすぐだし、今年はワインをがっつりいくか!

http://company.enoteca.co.jp/ 

http://www.enoteca.co.jp/ 

でも正月は日本酒です。何にするか考えとかなくちゃ、小山のご主人、よろしく。

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2008年11月29日 (土)

今月の日本酒「鶴齢」

Cimg3102Cimg3103  前回、赴任先用として購入の「獺祭」は何故か自宅用に。従って、またしても小山で物色。

またまた、しばらく振りのお相手で「鶴齢(かくれい)」を入手。

新潟県南魚沼市塩沢の「青木酒造」HPによると創業1717年(享保2年)で何と300年!近い歴史のある蔵元。

http://www.kakurei.co.jp/index.shtml 

実は、私は新潟県のものは購入することが少ない。新潟と言えば米どころだし日本酒で有名な県で、久保田、八海山、越乃寒梅・・・等々一般的には有名銘柄が多いのにと思われるが、酒好きは新潟、秋田、兵庫(灘)あたりの酒を買うのはまれだと思う。

私は新潟だと「鶴齢」と「村祐」ぐらいしか買うことがない。小山商店でもこれらの銘柄以外はあまり置いてない。

これは戦後の日本酒蔵元の一部が成長期に大量生産・桶買い・宣伝に走り、質を落としてしまったせいだ、また、その後の反動で一時の日本酒ブームに乗った蔵元(マスコミ、評論のせいだが)が辿った悲しい結末なのだ。

 今回購入は「鶴齢」純米吟醸無濾過生原酒、五百万石を50%まで磨いたもの。

最初の一杯は香りが高く、かなりすっきりした飲み口ながら、麹の味わいがやや強く口中で速い印象。比較的しっかりした味わいだが、あと味もすっきりしている。

たまたま前々回購入の「而今」が残っていたので飲み比べてみると、やはり立ち上がりの香り・味が速く、「而今」がやや重く感じられるほど。 

新潟の酒は端麗辛口だと言われているらしいが、これは端麗さを感じさせるものの、日本酒本来の旨み・味わいがしっかりしている。人によっては香り付けが強すぎると感じるかもしれないが、味わいもあり端麗の速さで上品な酒だと思う。米・水の新潟魚沼恐るべし。

前回の「獺祭」と共に旧友のすごさを再確認したこの頃。 

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2008年11月15日 (土)

今月の日本酒「獺祭」

Cimg3034Cimg3035  前回、自宅用にたまたま「而今」を入手したが、赴任先用として小山商店へ。

最近購入銘柄が固定ぎみなので以前購入していたものから探す。

奥の間?のショーケースを見ると「獺祭(だっさい)」のいくつかの商品が、この中で「純米大吟醸 槽場汲み」が比較的お手軽な価格なので購入。

1~2年前は何度か購入していたが旨いという印象はあるものの、その後個性の強い酒に傾いたせいか記憶が薄れご無沙汰していた。

会計の時、おかみさんが「お買い得ですよ」とのこと、やはり!

  

http://asahishuzo.ne.jp/ 

「獺祭」は山口県岩国市周東町獺越にある蔵元「旭酒造」、遠心分離機で23%まで磨いたもの等で知られている。

難しい名前なので調べてみると地名「獺越」に由来し、昔川獺がいたことかららしい。 

http://asahishuzo.ne.jp/flame/yurai.html 

「純米大吟醸 槽場汲み」は50%まで米を磨いたもの、23%のものもあるがこのぐらいが丁度よい中心の商品だと思う。

香り、コク、甘みがバランス良く、あと味もすっきりしていて上品に旨い。

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2008年10月17日 (金)

今月の日本酒「而今」

Cimg2967Cimg2968  今回は「而今(じこん)」

赴任先での日本酒が切れてきているので小山へ。 

前回に続き秋おろしが多数入っているが、ショーケースを丹念に見ていくと、おおっ!!

「而今」があるじゃないか!

「而今 純米吟醸 山田錦火入れ」山田を50%まで磨いたもの。別に雄町のもある。

香りはフルーティで、甘さも程よい、やや濃厚な味わいで日本酒らしい旨い酒。

http://homepage1.nifty.com/kiyashow/

三重県名張市、木屋正酒造という小さな蔵元だが、酒飲みの間には良く知られている。十四代はレア過ぎて手に入りにくいが、「而今」はこれに匹敵する旨さだと思う。

最近よく買う銘柄を書き出してみると次のとおり。「さ々一」「翠露」「佐久乃花」「山法師」「醸し人九平次」「飛露喜」「三十六人衆」「陸奥八仙」「豊杯」「屋守」「まんさくの花」「而今」あたりが多い、小山商店扱いの私の定番。

いずれも無濾過の生系が良いが、今回の「而今」のように火入れしても旨いものも。個人的には日本酒らしい香り、甘味、コクのあるものが好みだが、このいずれも失敗は無いと思う。

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2008年10月 5日 (日)

今月の日本酒「さ々一」

Cimg2892Cimg2893 

今月の日本酒はあまり代わり映えしない、すみません。

いつものように小山商店に行くと「秋あがり」がずらりと並んでいる。

ラベルも紅葉をあしらったものなどがあり、すっかり秋を感じさせる。

実際ここ2週間ぐらいめっきり涼しくなり、今週などは朝は寒くて冬の布団の準備をせねばと考えるぐらい。

10銘柄ぐらい並んでいたが何故か定番、山梨県大月市「笹一酒造」の「さ々一 純米吟醸無濾過 美山錦 秋あがり(長い!)」に決定。

一本ずつ米の種類、精米度、お値段等を見ながら新銘柄をと思うのだが、過去の記憶がこれにしろと頭の裏側でささやく。結果、新たな挑戦魂を押しのけ定番に走っているのだった。どうも挑戦する意欲が薄れてきているのか?いかんいかん!!

まあ、味は定番商品なので安心していける、もともと日本酒らしいコク、香り、後味もバランスのとれた銘柄で、秋あがりらしい熟成感も加わっている。が、何故か以前の記憶よりもあっさりした印象。上品になった? 

最近歳のせいか日本酒を飲む時の体調、疲れ具合(疲れるようなことはしていないが)によって味覚の感度が違うような気がする。これかなあ?

でも大変美味しゅうございます。

そうだ10月だし、単身赴任者としては秋、冬対策を完了せねば。

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2008年8月23日 (土)

今月の日本酒

Cimg2684Cimg2685  お盆のシーズンは小山商店も13日から3連休、日曜は今月の定休日、土曜だけは営業しているようなので買出しに。自宅用、社宅用に2本物色。

新規の商品も入っているが、迷った末1本は定番の「翠喜」

ご存知長野県諏訪市の「舞姫酒造」の「舞姫」の別ブランド。

諏訪湖畔の蔵元の一軒で、「麗人」「真澄」等と並ぶ有名蔵元の一つ。あの諏訪大社への奉納酒蔵で、こうした有力蔵元同士が伝統を重んじながら新しい取り組みを続けた結果、美酒が生まれてきたのだろう。

「翠喜」を購入するのは3度目ぐらいだが、「翠露」の小山商店特注品で、「翠」+小山ご主人喜八さんの名「喜」で「翠喜」

純米吟醸、直汲み 無濾過生原酒、美山錦を49%まで磨いたもの。

‘07/12製造で時間が経過しているせいか気持ち香りが少ないように思う、また「翠露」に比較して淡白に感じる。

全体としては上品な甘味で後味はすっきり、夏向きでもあるがバランス良くレベルの高い酒。

Cimg2682Cimg2683    

もう一つは新作「山本」 秋田県山本郡八森地区の蔵元「山本合名」

白瀑(しらたき)の別ブランド、秋田県最北の町、海岸沿いの白神山地の麓で天然の湧水を使用している。

「山本」は6代目蔵元代表山本友文氏自身が精米から一貫して係わったもの、秋田米「酒こまち」を50%まで磨いた入魂の作。

全体としてコク、甘味も適度だが比較的すっきりしていて旨い。確かに繊細というのも判るがもう少し香りがある等印象が強くてもいいかなと思う、でもそうすると上品な繊細さが失われるか?

今回はたまたま、協会6号酵母の発祥蔵「新政(あらまさ)」のある秋田県、協会7号酵母の発祥蔵「真澄」の長野県からそれぞれ選択。 

酵母による違いはもっと沢山比較しないと判らないが、いずれも日本を代表する酵母なので今後意識して飲み比べてみたい。 

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2008年7月20日 (日)

今月の日本酒

今月の日本酒は小山商店で御用達。

Cimg2507Cimg2508 

「さ々一 純米吟醸 無濾過生」美山錦を52%まで磨いている。

蔵元は山梨県大月市の「笹一酒造」国道20号線沿いで、笹子トンネルの少し手前のカーブのあたりにある。

見学の車が多く、駐車エリアのような出荷場のような広いエリアがある。

笹一酒造のホームページで商品欄を見ると「さ々一」ブランドの酒は載っておらず「笹一」ブランドのみ。他の酒造メーカーでも見られるが、一応別ブランドとして特定の店だけに出しているようだ。

ささ一は私の標準酒の一つ、ただ今回は以前の印象より香りが少ないような気がするのは夏の出荷のせいか?或いは私の体調のせいか?

日本酒らしい甘さ、味わいがあるがすっきりした印象。

夏にはこのぐらいが良いかも。

もう一つは「屋守 純米中取り 無調整生」八反錦を55%まで精米。

蔵元は東京都東村山市久米川町の「豊島屋酒造」で「金婚」が元々のブランドらしい。

Cimg2525Cimg2526 

「屋守」は別ブランドで最近人気の酒、3度目の購入。

純米の中取りなのでややこくがあり日本酒らしい甘みもある。

ただ、純米と言っても濃すぎず比較的すっきりしていて香りもちょうど良い。

これも夏の日本酒としてお勧め。

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2008年6月22日 (日)

今月の日本酒「鯉川」

Cimg2474Cimg2475 

今月というには結構前に購入、小山が休みの日だったため、急遽いつものカバー店たる京王デパート酒売場で「鯉川」を調達。

山形県庄内の米処「余目(あまるめと読む)」の蔵元「鯉川酒造」、失礼ながら知りませんでした。

この地区の酒造米「出羽燦々」を50%まで磨いたもので、純米吟醸. 生。

~~ん なかなか良さそう。

昔、ここの近くの酒田に6年ほど住んでいたため、庄内の一面の水田風景が蘇る。で、当然お買い上げ、値段もリーズナブル。 

味わいは、大変好し。定番の銘柄と比較してまったく負けていない。

香、味わい、後味共にバランス良く、生日本酒らしい旨さ。

全く予想していなかった銘柄を発掘?でラッキー!!

今後もご購入が続きそう。    

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2008年5月24日 (土)

最近の日本酒

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多摩、沼津の2か所でご愛飲なのでむしろ量が増加か?

仕入れはいつものとおり地元「小山商店」で。

社宅用には前回感動の「山法師」、自宅用にはこれまた前回購入の「翆喜」。

自宅用が終了のため小山へ、いつものように膨大な品揃えのなか、これはというのが見つからない。こういう時は定番商品に行くことにしている。

前回定番の「翆露」の特別版だったので、同じく定番「佐久の花」の「純米吟醸無ろ過生原酒」。ひとごこち(新美山錦)を55%まで磨いたもの。

主人喜八さんは香りがいいですよ!の言葉。帰って一口、確かに微妙なりんごのようなフルーツの香りを感じる。口当たりは柔らかく、甘味は過ぎずほど良い。後味はしつこさが一切無い。さすが定番、あらためて「佐久の花」凄し。

夏に向かって生冷酒の美味い季節だ!!

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2008年3月22日 (土)

今月の日本酒「豊香」「而今」

Cimg1983Cimg1982_editedCimg2095_editedCimg2096_edited    前回の「山法師」は大ヒット、大変美味い酒だった。

飲みきり、小山商店へ、「山法師」の別瓶をと思ったがしばらく前に購入の「豊香」を再購入。

しかし、甘い!前回飲んだ時には甘めではあるが、日本酒らしい豊かな味と香りを感じたものの「山法師」の上品な甘みとすっきり感に触れた後ではやや重い。

「豊香」の後に小山商店へ行くと「名門酒会」の銘柄が多数入っている、「黒龍」か「明鏡止水」にと思ったが、一段上の場所に「而今」の瓶が!! 喜八さんに聞くと今回は結構数が入っているとのこと、迷わずご購入。

 さすが而今、甘味・香り・後味ともバランス良く、上品なこく。

しかし、而今を飲んでみると改めて「山法師」恐るべし。私のスタンダード銘柄と比較してみねば!

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2008年3月 2日 (日)

今月の日本酒「山法師」

Cimg1971Cimg1970 前回の「屋守」を結構早めにいただいてしまったので小山商店へ。

「而今」は3月中旬入荷とあるので何か良さそうな銘柄をと探す。ショーケースの中に紫がかった青い瓶があり「山法師」なる銘柄。

山形県東根市の「六歌仙」が製造元、醸造元が村山市「六歌仙酒造協業組合」とある。東根市は「さくらんぼ東根駅」のあるさくらんぼで有名な市だ、子供時代住んでいた山形市の北部の市。

この銘柄は知らなかったが、この青い瓶の色に惹かれて手に取る。

「山法師 あらばしり生」米の銘柄は記載されていないが精米度60%。

瓶の色、銘柄の文字、口の封印の紙の色等デザインが良い、逆に外側だけじゃないのかと不安になるところもあるが、ご主人喜八さんに伺うと、けっこう味わいのあるすっきりした酒で美味いとのこと、ならばと購入。

 ワイングラスに取