文化・芸術

2009年10月31日 (土)

「東京都写真美術館」に行ってきた

P1010728P10107431  東京都写真美術館はコレクション展「旅」を開催中。9月からの第3部「異邦へ 日本の写真家たちが見つめた異国世界」に行ってきた。

http://www.syabi.com/details/collection3.html 

「旅」と「写真」は密接な関係にあるが、19世紀から現代までの日本人の海外への視点を表現している。第1部「東方へ」、第2部「異郷へ」、第3部「異邦へ」がテーマで、第3部が第1章~4章までの構成となっている。

1章:異邦へ -絵画的風景の方へ- 「安本江陽、福原信三」

2章:異邦人としての眼差し 「木村伊兵衛、渡辺義雄、桑原甲子雄、名取洋之助、三木淳、林忠彦」 

3章:自己探求への途 「奈良原一高、川田喜久治、植田正治、森山大道、小川隆之、深瀬昌久」

4章:歴史の証言者としての旅 「港千尋、白川義員、並河万里、長野重一」

第2章の木村伊兵衛~林忠彦らは我々世代にとっての大御所で、日本の写真界の基礎を作った人達。第3章の奈良原一高~深瀬昌久らは少し身近な存在、奈良原一高は最も好きな作家だ。

第1章の安本江陽らの時代は画家がパリを初めヨーロッパに渡った時代を思わせる。安本江陽の作品はこの時代のカメラ、レンズの性能のためか極めて絵画的。セピアカラーと構図が一層絵画らしさを感じさせる。

第2章の木村伊兵衛らは近代化しつつある日本社会からの旅立ちの記録で、皆一様に日本と北米・ヨーロッパとの経済的・文化的な違いに驚いている様子が伺える。名取洋之助、三木淳、林忠彦らの作品は1930年代~1950年代の海外が対象だが、30年代の豊かなアメリカ社会や自身も生まれた50年代の日本とのあまりの違いに驚く。桑原甲子雄の作品では当時の満州、中国大陸と戦前の現地日本社会のリアルな映像を初めて見た。

しかし、ここでの収穫は木村伊兵衛と渡辺義雄の作風の違いだ。木村はライカを使った機動的な写真で時代を切り開いたのだが、この35mmカメラの威力は被写体たる人物そのもの とその場の人々の心の瞬間も表している。それまでは写真術的に時間をかけて撮影していたものを瞬間的に切り取るため作者自身の躊躇い自体までも表現されている。現代のスナップ写真の基礎か?

一方、渡辺義雄の作品は凛とした構図、写真の美しさをシャープに表現している。全てに作者の想いと意図が表れ、狙いの美しさと粋が溢れている。

この点では第3章の奈良原一高の作品等は全て作者の計算しつくされた結果だ。

第3章からはカメラ技術、国際化した環境、混沌とした社会・・・写真が身近な世界となる中での強力な表現技術としての写真が表れている。

奈良原一高の「消滅した時間」に表現された一枚一枚が70年代の自身の学生時代の記憶を鮮明に呼び起こす。「ヴェネツィア、刻まれた矢印、ロッキー残雪、トイレット、アイス・スタンド、モニュメントバレーの見える車窓、犬の散歩・・・・」当時強烈に印象付けられ、その後の写真表現の原点となったものだ。「カメラ毎日」の毎号作品を吸い寄せられるように見ていたことを思い出す。

森山大道、深瀬昌久の作品を見ると、荒木経惟、細江英公、東松照明、横須賀功光らと共に混沌とした内面世界を大胆に表現した時代の流れを思い出す。粗粒子・ブレ・ボケは学生達の議論の的だった。 

今回は正に自身が写真に入れ込んでいた学生時代の作品群であったため想いもひとしおだったが、多くの作品を鮮明に記憶していたことも驚きだった。

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2009年10月17日 (土)

「皇室の名宝―日本美の華」に行ってきた

天皇陛下御即位20周年を記念して、上野の東京国立博物館で「皇室の名宝―日本美の華」が開催されているので行ってきた。

http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=6890 

皇室、宮内庁所有の絵画・工芸品等の公開。第1期の10月6日~11月3日江戸から明治までを見る。第2期は正倉院宝物から江戸時代まで。

快晴の連休日に爽快な気分で上野の山に着くとかなりの人出。子供連れの動物園方向に対して中高年は博物館方向へ。美術館・博物館が中高年で溢れるのは有名美術展の常(我々もその一人)。

入ると前方に狩野永徳「唐獅子図屏風」が鎮座、豊臣秀吉がこの屏風をバックに各地の武将を威圧したのだろう。次の「源氏物語図屏風」との対比が面白い。

伊藤若冲の「旭日鳳凰図」の迫力と「動植綵絵」30点は壮観。画面びっしりと描きこむ写実、構図、テーマも他の日本画家と著しく異なる。何度見てもこんな画家がこの時代にいたことが驚きだ。上村松園の「雪月花」が正統派日本画の筆致と題材(枕草子、源氏物語、伊勢物語)で極めているのと対極。  

岩佐又兵衛の「小栗判官絵巻」があったらしいが、あまりの人の多さで全く見えず。円山応挙の「旭日猛虎図」の虎は何度見ても丸っこくてかわいい(犬も)。

横山大観「朝陽霊峰」のスケールはやはり感動的。葛飾北斎の「西瓜図」は80歳の時の作品らしいが、繊細で粋な江戸を感じさせる。

個人的に印象深かったのは鏑木清方の「讃春」。右側の皇居前の芝生での女学生と、左側の隅田川での水上生活者の親子の姿は近代日本の対比だが、それより桜の枝と共に平等に訪れる春を表現している。背景の淡い清洲橋?の姿と手前の親子の大胆な構図は近代日本画の斬新さと、日本画本来の優しさ軽やかさがふわりと同期し心が和む。

工芸品3点「菊蒔絵螺鈿棚」「沃懸地御紋蒔絵螺鈿太刀拵」「花唐草透彫水晶入短刀拵」(漢字長い!)は明治天皇時代の「帝室技芸員」制度の最高峰、高度な技術力は驚異的で「明治の三大作」と呼ばれるのも頷ける。日本人の伝統工芸力満載。

壷は普段あまり興味を惹かれないのだが、並河靖之の「七宝四季花鳥図花瓶」は魅惑的。到底七宝とは思えない造りで、黒い花瓶の表面に怪しく花鳥図が輝く。

彫刻は特に印象深い。高村光雲の「萬歳楽置物」は金属とは思えない衣装の柔らかさと量感。旭玉山「官女置物」は官女の幾重にも重なる髪、衣装の折重なりは布の硬質なタッチも表わし、垂下がる袖の量感と紐の柔らかさ・・牙彫であるとは思えない。

海野勝民の「蘭陵王置物」は白眉。流れるような衣装のライン、柔らかな動き、精巧な加工・・・コンパクトに凝縮されたフォルムは作品から雅楽「蘭陵王」のストーリーに想いを導く。我家では取外式の面の下の見えざる顔が話題だった。

 これは是非ともお出かけを薦める。日本の伝統的美術・芸術のレベルの高さを実感出来るし、こんなものがあったんだと驚き惹きこまれる。本当のお宝満載なのだ。

《 印象に残った作品 》

「唐獅子図屏風」  狩野永徳 

「源氏物語図屏風」 狩野永徳

「旭日鳳凰図」「動植綵絵」30点 伊藤若冲 

「旭日猛虎図」   円山応挙      

「朝陽霊峰」    横山大観

「西瓜図」     葛飾北斎

「雪月花」(枕草子、源氏物語、伊勢物語) 上村松園     

「讃春」      鏑木清方

「菊蒔絵螺鈿棚」  川野辺一朝   

「沃懸地御紋蒔絵螺鈿太刀拵」 狩野夏雄     

「花唐草透彫水晶入短刀拵」  香川勝廣    

「色絵金彩菊貼付香炉」    沈壽官  

「七宝四季花鳥図花瓶」  並河靖之    

「みなかみ」    山崎朝雲 

「萬歳楽置物」   高村光雲  

「官女置物」    旭玉山 

「蘭陵王置物」「太平楽置物」  海野勝珉  

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2009年8月22日 (土)

「大地の芸術祭」行ってきた

先日「大地の芸術祭」に行ってきた。正式には「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2009」という名称。http://www.echigo-tsumari.jp/2009/index.html 

多数の国内外のアーティストの作品が山、田圃、畑、廃校、美術館、宿泊施設・・・に直接展示される国際的な芸術展で、全体は「越後妻有(つまり)地区」を「中里」「十日町」「川西」「松代」「松之山」「津南」の6エリアに分け、屋外・屋内に370点の作品が展示されている。

通常の美術館で開催するのとは全然違う企画なので東京からバビュ~~ンっと行ってきた、高速1,000円だし。片道約200km強、約2時間半の行程。 

しかし、当日は現地に近づくに連れ生憎の雨!で極く一部しか見られなかった・・・

●行程とチェック作品

「中里エリア」:最初に見た清津峡付近「127番」、温泉施設「ミオンナカサト」周辺で「111116番作品」。越後田澤駅周辺の「ショッピングセンターユーモール」でチケット購入(無くても見られる!)

「十日町エリア」:十日町駅舎上の気球「45番作品」、妻有大橋手前の「50番作品:アスファルト・スポット」。 

「川西エリア」:「ナカゴグリーンパーク」「59番作品:レイチェルカーソンに捧ぐ」、「キャンプ場」「64番作品:風車の道」この頃大雨。

「松代エリア」:中心施設「農舞台も147番作品」、「150番:草間弥生、花咲ける妻有」、「147番:イリヤ&エミリヤ・カバコフ、棚田」他。    

ここでしっかりお土産はゲット。作品の「つまりこめ」の他、酒、羊羹・・・

その後は雨がひどく残りはあきらめ、ひたすら国道353号を南下、「松之山エリア」「津南エリア」は通過し、関越道「塩沢石内IC」に逃げ込む。 

悪天候のためじっくり見ることが出来ず、見られたのはエリアで全体の2/5、作品は1/20程度か?印象に残ったのは「50番」「59番」「64番」「147番」「150番」あたり。

今回はほんの一部を見ただけなので機会を作りまた来たい。

それと印象深いのはこの地域の風景だ。雪深い地区のため建物のコンクリート基礎が高く一階分ぐらいの高さがあり、各々の家が3階建てぐらいの印象で大きい。外装は新建材ではなく昔からの板張りにしてあるところが多い。町の景観上この伝統的な建築手法を守っているようで美しい。それと山間の農家のため、棚田も美しい。

帰りは1,000円高速ながらいつもの「登利平弁当」をゲットするため高速を降り「登利平 鶴ヶ島店」へ。http://www.torihei.co.jp/gaiyo.html (登利平)

行き帰りとも渋滞はなく順調だったが、走行約500kmと雨のためややお疲れ。  

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2009年7月23日 (木)

「東京都写真美術館」行ってきた

「東京都写真美術館」に行ってきた。http://www.syabi.com/index.shtml 

例年6月~8月にかけて「世界報道写真展」が開催されるのだが、今年も「世界報道写真展2009」を見に。

オランダの世界報道写真財団が開催しているもので、今年は参加124カ国、5,508人から96,268点の応募。時代を反映し中国、インドからの応募が急増したとのこと。昨年は米大統領選があったので、オバマ大統領の選挙期間中の作品が展示されているが、TV等のメディア報道と異なり、アメリカの地方都市ホールでの遊説シーンに、古きアメリカの田舎臭さと猥雑さを見た気がして何故か妙に印象に残った。

報道写真は写真の原点みたいなものだから毎年見に行っているが、この写真展を見ると撮影技術への意識は飛んでしまい、そこに描かれる現実に圧倒される。皆、解説記事を食い入るように読んだうえで写真を見る。所在・位置関係が判らない国もあるが、世界中こんなに紛争地帯があり、種族、貧困、災害、性別、子供・・・・多くの問題が発生している事実には毎回驚かされる。 

写真に興味の無い方も世界の現実を知るという意味で一度ご覧になることをお薦めする。

その後、「恵比寿ガーデンプレイス」内だから三越でお買物もよし、ウエスティンホテルでお茶もよし、そしてサッポロのビアホールでの一杯が最高!

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2008年12月20日 (土)

東京都写真美術館行ってきた

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                                                        恵比寿ガーデンプレイスにある「東京都写真美術館」は写真愛好家には欠かせない施設だ。

絵画、彫刻等の美術館に比較して写真の美術館というのは少なく、プロ・アマ共に写真家の作品発表は従来NIKONCANONPENTAX、富士フイルム等写真関連のメーカーが持つギャラリーを中心に行われてきた。こういう小生も学生時代には「銀座ニコンサロン」「キャノンサロン」等によく通っていたものだ。

特定の写真家の美術館は「土門拳記念館」「植田正治写真美術館」「入江泰吉記念奈良市写真美術館」等が有名で、その他各地に美術館があるようだが、公営でこれだけの大規模美術館は初めてかと思う。世界中の写真家の作品展が常に行われており、写真界にとって大きな力になっている。

ただ、一般的に写真自体が絵画等に比較して、芸術としてよりも報道或いは個人の記録手法としての認識が強いため、こうした美術館の存在自体はあまり知られていないようだ。

 今回、日本の写真界の黎明期に活躍した「中山岩太」(18951949)の作品が展示されているので行ってみた。

と言っても実は私も中山岩太を知らなかったのだが、明治に生まれ大正、昭和を生きた写真家で、1918年に東京美術学校(東京芸大)を卒業、渡米しニューヨークで写真館を開設、その後パリに渡り藤田嗣治、マン・レイ(写真家)らと親交があった。後に帰国後、芦屋で雑誌「光画」を創刊して「新興写真」の旗手として近代日本の写真界をリードしたとのこと。

確かに、藤田嗣治は日本人洋画家として世界的に有名だし、マン・レイはソラリゼーション手法でも写真界で知らぬ者のいない大御所だ。こうした人達との交流を見ると、当時のほうが写真が芸術として認識されていたことが解る。現代のディジタルカメラは誰でも手軽に撮れるが、当時は銀塩写真の「写真術」の世界であり、絵画と同様に手のかかる芸術活動で、それが故に芸術作品まで昇華されることになったのだろう。

でもつい10年ぐらい前まではフィルム写真が主流で似たようなものだったのだが。写真はつくづく手軽なものになったと思う。 

 さて、今回の展示「甦る中山岩太『モダニズムの光と影』」を見た印象は正に絵画の世界だった。1920年代のガラス乾板方式の写真術が要求する難易度がなすものか、この時代の芸術背景がなすものか、「スペイン風景」等の作品は絵画作品に全く見劣りするものではなく、写真ならではの表現も見られる。この時代のレンズの性能が故の甘めのフォーカスが一層絵画的雰囲気を際立たせる。

全体に「写真術」のせいかモンタージュ作品が多いが、意外にモダンな雰囲気を感じさせる作品も多く、製作の過程を推測すると興味深い。

製作時期と共に作品も移り変わりを見せるが、1930年代のポートレートが印象的、特に作品展の紹介にも使われている「上海から来た女」はこの時代をよく表しているし「髪の長い女」は資生堂の広告写真を彷彿とさせ、現代作品と言われてもおかしくない。

19201940年代と大きく変遷する時代、写真術の発展、これと共に作品の表現される幅の広さと意外な新しさと新鮮さが驚きだ。

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2008年10月10日 (金)

「火のみち」と汝窯 

Photo 最近文庫で出版された乃南あさの「火のみち」(講談社文庫 上下刊)を読んだ。

乃南あさはわりあい好きな作家で、かなりの作品を読んでいる。

この作品は戦後の満州からの引揚者である主人公が、貧しさ故に殺人を犯し刑期を努めた後、上記の青磁に魅入られていく中での家族との絆を描いているのだが、戦後の混乱期の時代背景と乃南あさらしい心理描写が良かった。

作品の後半から中国の宋代に作られたまぼろしの青磁窯と言われる「汝窯(ジョヨウ)」が登場するが、主人公「次郎」が「汝窯」でこの世界最高傑作と言われる青磁を焼かせた宋の皇帝徽宗と、朽ち果てていった宋代の陶工との心の会話のシーンに全てが凝縮される。

中国宋代の時代考証と共に、焼物の研究に相当時間を費やしたと思われる描写が見られる。

従来の「幸福な朝食」「凍える牙」等の推理小説系の作風と違っていて、戦後日本の混乱期と壮大な中国の歴史を背景としたあたりは、何やら浅田次郎風のスケールを感じさせるが、乃南らしい大胆な中にも細かい心理描写がミックスして独特な作品となっている。

 個人的には焼物はおもしろいと感じていて、芸術性が高く深いと思う。昔「炎芸術」なんて雑誌を読んでいたことがあり、益子、笠間や砥部等に行ったことはあるが、陶芸趣味でもなく、磁器はあまり見たことはなかった。

今回この作品で登場する青磁「汝窯」に関して調べてみると、確かにまぼろしの窯であったらしく近年その所在が公式に確認されたらしい。中国黄河の南、河南省宝豊県清涼寺村なる場所が特定され、「汝窯」の跡が発掘されたとのこと。

 世界に現存するのはたった70点ほどらしいが、これら作品を見ると(もちろん写真で)確かに美しい、というか品格を感じる。

台湾国立故宮博物館のページを参照すると所蔵作品が見られるが、この中の「北宋汝窯青磁無文水仙盆」は引き込まれる美しさ。一点の傷も見られないのと、汝窯ならではの青みの強いコバルトブルーの色合い、シンプルでなんとも言えずバランスのとれた上品な姿がすばらしい。「北宋汝窯青磁蓮花式椀」と並んで最も美しい青磁だと思う。

主人公次郎が引き込まれたとする魔力を表わしているようだ。 

まあ、素人には縁のないものだが、美しい作品を見るのは心地よいものだ。

Photo

「北宋汝窯青磁無文水仙盆」「北宋汝窯青磁蓮花式椀」 

http://www.npm.gov.tw/exh95/grandview/juware/account_jp.html 

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2008年7月20日 (日)

東京都写真美術館「2008報道写真展」

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久しぶりに「東京都写真美術館」を訪問。

今回は「2008年報道写真展」を美術館B1で見る。

オランダに本部がある「世界報道写真財団」が主催のコンテスト、世界中のプロ写真家の応募から選出。しかし、失礼ながらこの財団自体を知らなかった。

世界125カ国から5,019人、80,000点!の応募があり、ここから59名200点の作品が展示されているとのこと。

入口の正面とリーフレットには大賞の英国人ティム・ヘザリントンが撮ったアフガニスタンの戦場シーン『戦場近くの壕で休息をとる米軍兵』が掲げられている。

こういう戦場の片隅で兵士がふっと見せる表情は、戦闘との対比でよく見られる。 

報道写真というと「LIFE」誌、ピューリッツアー賞、写真家集団「マグナム」等のイメージがあって、ロバートキャパ「スペイン内戦」、ユージン・スミス「水俣」、アンリ・カルティエ・ブレッソン、沢田教一「ベトナム戦争」らが思い浮かぶ。

ただ、カルティエ・ブレッソンは報道というより日常シーンにちょっとシュールな芸術を感じさせる作品が多く、個人的には好きな写真家だ。 

世界各地でこれほど戦争・紛争が多いのと、人権抑圧、飢餓等で苦しむ人々が多いのに衝撃を受ける。

展示の後半には、ミャンマーで後ろから兵士に撃たれて死亡した「長井健司」のビデオが上映されていた。各地の戦場、負傷した子供、貧困の苦しみ、AIDSに苦しむ子供達等のシーンが映し出される。

写真展示からビデオに変わると氏の解説と共に極めて生々しく、各地に入り込んで撮影した活動に驚く。

気軽な気持ちで出かけたのだが、改めて報道写真の威力を認識。

写真としての善し悪しから離れて、突き付けられた多くの現実に衝撃を受ける。

一度ご覧になることをお勧めする。(8月10日まで)

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2008年5月18日 (日)

「THE NEWSPAPER 08」ライブ

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自宅に帰省するとカミサンが「THE NEWSPAPER 08」のパルテノン多摩でのライブチケットを入手とのこと。

テレビで時折見る程度だったが、時事報道を中心にしたコントがなかなか風刺が効いて面白いという印象だった。

我が多摩市の誇る?(コント中に大阪の橋本知事だったら今頃無いの発言)「パルテノン多摩」小ホールでライブ。小ホールは階段形式で300人ぐらいなので、こうしたグループ・演劇等には距離も近く、一体感があって丁度良い。

スタート早々に「小泉元首相」が登場、観客席に下りて握手の連続と演説内容でまず大爆笑。

次に「安倍元首相」更に「福田首相」とがんがん飛ばす。政治家物、特に首相物が定番で「小泉首相」がピカイチ、見た目も話し方も絶妙に似ている。

この後「赤福社長」が赤服で登場、ここでは皆観客は次を予想。そう、次は「吉兆のおかみ」だ!!おかみ登場で大うけ。

更に、「~~~庁」の窓口コント、あの5,000万人の情報が不明な「~~保険庁」。

次に定番?3知事「橋本知事」「東国原知事」「石原知事」が登場。知事同士の会話がまた大うけ。「東国原知事」に至っては宮崎県庁まで行って本人と会う映像まであって大爆笑。しかし、東国原知事はそっくり、本人も驚いている映像。

そして、ついに

千代田区の真中にお住まいの「やんごとなき一族」の家族コント。こんなのやって大丈夫か?の不安もあるものの、観客からは大うけ。

こんな大盛り上がりのなか2時間が終了、短かった。

9人のグループでもう20年とのこと、政治・時事ネタはつきることは無いのでこれからもず~~っと続けて欲しい。

ただ

多摩市だけでは無いかも知れないが観客は圧倒的に中高年。時事ネタでは若い人には受けないし、判らない(興味が無い?)か?

また、一部のコントはけっこう「きみまろ」が入っていて、中高年のおばちゃん達も狙っているか?

何せ久々に楽しい、大爆笑の2時間だった。

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2008年1月14日 (月)

週末散歩「武相荘」「高幡不動」

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                      今週末は風邪がまだ抜けないので大人しくしているしかない。

週末の多摩サイは2週連続のお預け。また、生憎雨模様に寒気も来ていて雪でもふりそうな天気。

しかし、3連休でもあり一日目は中高年3人組でお出かけ、カミサンが以前よりご希望の「武相荘」に行くことになった。

「武相荘」はここ何年か中高年層にブームとも言える人気の「白州次郎、白洲正子」夫妻の終の住処となった鶴川の屋敷である。

戦中戦後の日本男児のダンディズムを象徴するような白州次郎氏が隠居場(38歳で隠居場としたとのこと)として構えた農家を改造した住宅。

中は現在博物館のようになっており、当日も驚いたことに中高年の男女が観光バスで来ていた。

昔は何もない丘陵地の農家の敷地だったのだろうが、今は周りがほぼ住宅街。

内部は写真撮影が禁止のためお見せ出来ないが、農家の建屋を改造し、氏のヨーロッパモダンのセンスと日本家屋内装が混在する重厚な造り、しかし、あくまでも実用本位の手作り感で溢れている。各部屋にはご夫婦の所縁の品々・写真等が多数展示されている。

当日は正月のおせち(蝋細工?)が見事な食器と共に展示されていた。季節毎に展示を入れ替えるのだろう。

このご夫婦の人気は、この時代にこれだけのグローバルな感覚・センスの持ち主がいたこともさることながら、英ケンブリッジ大學で養った知識、感性故に戦後の戦勝国側との交渉の中で日本男児としての毅然たる態度で(マッカーサーを叱りつけた人としても有名)故吉田茂首相と日本国憲法の交渉にも当ったという事実、現代人には無い何かを見出せるからであろう。

後年も英国から持ち帰ったベントレーの他、入口に大きく写真掲示されているポルシェ911Sの傍らに立つ姿のモダンさは現代人として眺めても全く色あせないカッコ良さである。

氏の飄々とした生き様、又、正子さんの文化人ながら同様な生き様が現代の感覚でもカッコいいのである。

また、この入口の911Sの写真を見ると、私自身40年前頃に夢中になって読んだCG誌の写真と同じ匂いがあり、この時代の想いが甦る。

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                                    翌々日は息子と共に「高幡不動」へ。

年末の「谷保天満宮」「高幡不動」「大國魂神社」3か所巡りが愛車のパンクで「谷保天満宮」以外は断念した経緯もあり再挑戦。但し今回は当然電車で。

新年2週にもなるが参道にはかなりの人、境内は店も沢山出ておりかなりの賑わい。

新春祈願、家内安全と共に息子の学業成就を祈り境内を一巡り。途中、寒つばきが美しく1枚シャッターを。

帰りは当然不動前のまんじゅう屋さんで高幡まんじゅうを購入、あたたかいのもその場でいただく、適度な甘さで美味しい。

今年も良い年で、学業も成就しますように。

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2007年12月 1日 (土)

TOKYO CULTURE CULTURE by nifty訪問記

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          昨日はお台場の「TOKYO CULTURE CULTURE」を訪問。

プロバイダーのNIFTY が今年8月に開設した「デイリーポータルZ」関連のライブハウスだ。

Zのマニアックな顧客向けにステージを自前で作ったもの、初めて訪問した。

りんかい線の「東京テレポート」から徒歩5分、VENUS FORT の脇メガウェッブの中を通りZEPP TOKYOの2階。

 当日はTAMIYA模型の「プルプル・ネズミ」関連のステージ、プルプル・ネズミとは、かの世界一のプラモデル屋さん?TAMIYA模型が、ちびっこホビーシリーズで販売しているちょっとかわいい商品群のひとつ。

 このプルプル・ネズミの製作に関わった人達や、これをベースにカスタムモデルを作成した人達のトークショー。

元々ここの観客はマニアックな世界の人達だから、入場即全員がプルプル・ネズミ組み立てに入る。最初はステージのトークを聞く余裕もなく、皆必死でプラモデル製作。傍から見たら異様な店ですよね。

 しかし、皆自分の作品が完成するに伴い、やっとトークショーを聞いたり、酒を飲んだりの普通の人に変身。

プラモデルの組み立てなんて久し振り、でも子供の頃から結構好きだったので入れ込む。

小学生の頃、近くの模型屋さんによく通っていた。当時からTAMIYAは造りの良いモデル屋さんだった。昔は輸入物がまだ質が高く「レベル」とか「エアフィックス」とかのちょっとお値段の高いのを奮発して買った記憶がある。

 ところで、当日のハイライトはプルプルのメカを使った「プルプル爺さん?」。発泡スチロールのかたまりから杖をつく爺さんを造り、この爺さんの頭がつまようじで繋がっていてひょこひょこ頭を振りながら回転する様は絶品、参りました。 

「べつやくれい」さんのチルチルミチル用餌まきプルプルも発想が憎い。

最後に全員の作品で大走行大会、なかなか直進せず残念ながら入賞を逃す。

来年の干支は子歳なので、我がプルプル君は玄関の置物にしよう。

ところで我家のアメショ「あまる君」はプルプル・ネズミを捕らず、びびって逃げてました、なさけねー。      

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