音楽

2009年11月16日 (月)

今月のJAZZ

P1010866P1010867  前回、タワレコで山中千尋の「Runnin’ Wild」、上原ひろみの「PLACE TO BE」を選択したのだが、この時のCheryl BentyneManhattan TransferMichael Bubleのアルバムも気になっていた。

今回、Michael BubleCrazy Love」とCheryl Bentyneも勿論参加しているManhattan TransferThe Chick Corea Songbook」を目指す。

生憎Manhattan Transferは見つからなかったが、Michael BubleCrazy Love」は無事ゲット。 

アルバムはCry Me A RiverAll Of MeGeorgia On My MindCrazy Loveらの馴染みの全14曲。「Call Me Irresponsible」に続いて2枚目の購入。  

カナダ出身の34歳、北米、ヨーロッパ、南ア、オーストラリア等広範囲に人気が盛り上がっていて、最近は役者稼業にも進出しているらしい。

シナトラの再来と言われ、イタリア系の家系とビッグバンドをバックに歌っていたところも同じだ。張りのある通る声でバンドに負けないボリューム、シナトラのソフトタッチの声質にも似ているが、鼻にかかった色気のある声はちょっとBarry Manilow入っている?

ビッグバンドをバックにした19401950年代の正統派JAZZボーカリストを受け継ぐが、モダンさも併せ持つ。既に完成されたボーカリストだ。 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年10月22日 (木)

今月のJAZZ「山中千尋、上原ひろみ」

Runnin2720wild20uccj20771P1010726Ph_uehara1                                              全く久し振りの今月のJAZZ、調べると6月のSophie MilmanTake Love Easy」以来。3ヶ月ぶりというのは今日のJAZZシーンを象徴?

今週は新作コーナーがNorah JonesCheryl BentyneMichael Bubleらで賑わっているが、山中千尋の「Runnin’ Wild」、上原ひろみの「PLACE TO BE」の2作を選択。 

山中千尋「Runnin’ Wild」は今年のBennie Goodman生誕100周年を記念し捧げる作品。After Hours」のOacar Petersonへのオマージュに続く。いつものトリオ編成にクラリネット、ヴァイブラフォン、ギターを加えたセクステット編成。

オープニングはモノラル音源から入り、「Airmail Special」とグッドマンらしさを演出するが、「Bad Girl」「Good Boy」と山中作品に持ち込む。クラリネット、ヴァイブの特徴ある音は3040年代を呼び起こすが、軽妙なクラリネットを予想していると意外にパワフルで太い音に驚く。次は何だと引き寄せ、グッドマンの懐かしいフレーズと見せておいて山中らしい多面的で粋なアレンジに絡め取られる!(喜んで?)

山中は群馬県桐生出身の秀才“おねえちゃん?”クールだがシャープな感性・大胆な飛び方がスケールの大きさの源か?ただ、このクールなおねえちゃんがグッドマンやピーターソンらのJAZZ王道の名プレイヤーにルーツを求めるところが面白い。「旨し」

上原ひろみ「PLACE TO BE」は初めてのピアノソロとのこと。

添付のDVDを見ると上原が演奏前から落涙しながらイントロに入る。感情移入に上原らしい凄みを感じる。

従来の溢れる才能を電子楽器も使って幅広いジャンルにぶつけていく上原とは違った姿を見せる。ピアノソロの難しさ・怖さ・緊張を乗り越えるため?深く感情を落とし込み戦う姿が見える。ChickKeithのような躍動感・華やかさとは違うが、圧倒的なスピード・タッチ数・パワーで終始弾きまくる。いくつかChickに似た軽妙なフレーズが見られ、従来とは違う軽快な進行と意外?にJAZZらしいフレーズで全体を構成していて、トータルでは重厚な印象。

巨大な才能には驚かされるも、正直JAZZらしさをあまり感じなかった従来の上原のイメージを払拭し、底力を見せられたのは嬉しい収穫だった。「凄し」    

当代日本のJAZZシーンを代表する若手二人の演奏を聴くと、クールな山中千尋が暖かいBennie Goodmanを演奏し、ホットな上原ひろみがピアノソロでクールに演奏する対比が面白い。JAZZの攻め方は違うが、いずれも計り知れない才能を持つ点は同じ、今後の展開にはやはり目を離せない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月14日 (日)

今月のJAZZ「Sophie Milman」

P10006131 いつものタワレコチェックに行くと、Sophie Milmanの新作「Take Love Easy」がリリースされている。

前作までのジャケットのイメージと違い、なんか可愛くちょっとセクスィー(部長じゃない)な雰囲気。路線変更か?と思ってしまった。

知らなかったのだが、Sophieはロシアのウラル地方の生まれで、イスラエル、カナダへと移住しながら歌ってきたというなかなか大変な人生を過ごしてきたらしい。ロシア語、ヘブライ語、英語を操れるというあたりに表れている。

まあ、そうしたことを抜きにして彼女の歌は達者で、英語は完璧だ。

前2作「Sophie Milman」「Make Someone Happy」に比較して確実にJAZZシンガーとして進歩している。もともとJAZZ心のあるシンガーで、テクニックも優れていたが、ややポピュラーミュージックっぽい雰囲気もあった。

しかし今回はジャケットの写真とは逆にJAZZだ。大物歌手の歌い方をよく研究しているし、JAZZYな雰囲気が増している。低音部の男声?への変換にも工夫が見られるが、少し不自然さも残るあたりはまだ若手だから無理も無いが、大きな可能性を期待させる。少しずつ自分らしさが何か?を掴むことができれば更に進歩しそうだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月 6日 (土)

今月のJAZZ

P10006041 Diana KrallLive In Rio」 

前回のRTFReturn To Forever)のDVDReturns:Live At Montreux2008」と同時に注文した「Diana KrallLive in Rio」がAMAZONより到着。(こちらも@1,500円也、超お買い得) 

      

メンバーはDiana(pvo)Anthony Wilsong)、Jeff Hamiltonds)、John Claytonb)のカルテット編成だが、バックに“The Rio De Janeiro Orchestra”が配置され、それにBrazilパーカッション界の大御所Paulinho DeCosta(ポウリーニョ・ダコスタ)(perc)が加わる。  

1. I Love Being Here With You
2. Let's Fall in Love

3. Where or When
4. Too Marvellous for Words
5. I've Grown Accustomed to His Face

6. Walk on By
7. Frim Fram Sauce
8. Cheek to Cheek
9. You're My Thrill
   

10. Let's Face the Music and Dance
 
11. Every Time We Say Goodbye
12. So Nice
 Summer Samba
13. Quiet Nights
 Corcovado
14. Este Seu Olhar
15. Boy from Ipanema
  
16. I Don't Know Enough About You
17. S'wonderful
18. Exactly Like You
 
  

最後にはRooftop Sessionとあり、各メンバーとTommy LiPumaによるDiana Musicの解説と賛辞が語られ、DVDのハイライトでもある“The Boy From Ipanema”等4曲の演奏も収録されている。   

http://ja-jp.facebook.com/video/video.php?v=1123582484929 Jeff Hamilton投稿) 

前半はDianaの各アルバムで収録のお得意のナンバー、曲によって若干ヴォーカルが不安定なところもあるがピアノは万全。「You’re My Thrill」「Let’s Face the Music and Dance」あたりからのスローな曲で本領発揮。「So NiceSummer Samba)」でBossa Nova曲に入ると観客から拍手が沸き起こる。Diana自身も感極まって詰まりそうになるが、巧みな話術で回避。CDタイトル曲「Quiet NightsCorcovado)」で加速、「Este Seu Olhar」では慣れないながらもポルトガル語で歌うと、またもや観客から拍手と共に静かに歌声が沸き起こる。そして、ついに「Boy from Ipanema」に至って観客の歌声が静かに客席全体に溢れ、これにDianaがアドリブを絡ませるという客席~ステージ一体の演奏となる。

見ている側も“So Nice”のDianaにつられちょっとウルッとくるが、“Este Seu Olhar”では観客の反応が感性にグサリ、“Boy from Ipanema”ではついに感動の涙がド~~ッ(2回目聴いても)

このグループは各プレイヤーがDianaのピアノ、ボーカルの良さを本当に愛していて、Dianaを中心として良い作品・音楽を作っていこうとする気持ちが溢れている。これはJeff Hamilton(ds)John Claytonb)のベテランプレイヤー達の優しく繊細で粋なサポートに現れているし、若手?のAnthony Wilsong)のテクニックも素晴らしいが、Dianaの力を引き出そうとする雰囲気が溢れている。

    

ここで前言のCD評撤回「キータッチ多過ぎ、Elianeと比較して・・・」私の負けです。

やはりDianaは当代女性JAZZ VocalistNo1であるが、ピアニストとしての技量も高く、JAZZ心に溢れている。トラッドなJAZZピアノのスタイルと歌心に円熟味も加わり、当分彼女を凌駕するJAZZ PianistVocalistは出てこないかもしれない。              

やはり映像の力は偉大、Dianaのピアノタッチと客席の掛け合いが微笑ましい。Boy from Ipanemaを歌う客席を俯瞰・移動するシーンは、各テーブルのランタンの灯と観客の姿を幻想的に浮かび上がらせる。

また、演奏の合間に流れるRIOの景色も感動的だ。

上空からのグアナバラ湾の入組んだ島々が美しい。「Corcovadの丘」に立つキリスト像は大空を飛ぶかのようにRIOを象徴する。そして何といっても黄色く霧に霞むIpanema海岸(Copacabana海岸?)に遊ぶ人々の姿は、映画の1シーンと思えるほど幻想的且つ絵画的。

この映像は貧富の格差、泥臭さと洗練、エネルギーと静謐の両面を持つBrasil社会の混沌に吹く一時の爽やかな風だ。   

Jazz好き、Bossa Nova好き、Brasil好きのDianaファンにはおすすめ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月30日 (土)

今月のJAZZ

P10005501Rtf41  先月RTFReturn To Forever)の2008MontreuxでのライブCD「Returns」で久し振りに感動したが、先日Amazonで注文のDVDReturns:Live At Montreux2008」が自宅に。http://www.return2forever.com/ 

ところで、我家の息子どもには常識らしいが、Amazonでの価格は侮れない。このDVDはタワレコのネットで3,990円がAmazonでは1,510円!これって元?のCDより安いじゃん!ただ、AmazonとかHMVで検索すると同時購入お勧め品が出るが、自分が買ったやつ?個人情報丸見え?みたいな的中率で恐ろしい! 

   

CDの「Returns」とは中身が違うらしいが、やはり大感動。

RTFの第二期黄金期メンバー「Chick Corea(p,syn)Stanley Clerk(b,eb)Lenny White(ds)Al Dimeola(g,eg)」のベストメンバー。  

1曲目の「Hymn of The Seventh Galaxy」からの前半は電気楽器のパワーとリズムで圧倒。

ワンタイムのコンサートだがこの4人のテクニックはやはり凄い、勿論事前に打合せ・練習済だろうが、これだけの演奏を見事な掛け合いでこなす。元々このグループはデビュー当時からスーパーテクニック揃いだったのだが、年齢を積重ね至高のレベル。

その後のJAZZシーンにこれを上回るグループは出て来ない。「Weather Report」と並んでjazzRock等あらゆるシーンでもこれらを凌駕するのは至難の業だ。    

映像だとシチュエーションが分かり易い。Chickの周りは3方向に右のYAMAHAのコンサートグランド、中央のFenderRhodesピアノとその上に載っているMOOG?のシンセ、左はYAMAHAMOTIFシンセの4台に囲まれ、これを縦横に使い分ける姿が圧巻。しかし久し振りに最新の電子機器を見たがシンセのリアルな音とバリエーションには驚く。

Alのフラメンコ風の超スピードテクニックは単独のアルバムでもリリースされているが、RTFではChickのキーボードとAlのギターが2大メロディーライン。Chickとの掛け合いでラテン風各曲とマッチし、RTFではAlの技量とラテン心が存分に活かされる。 

Stanleyは痩せ型長身からちょっと太めのおじさん(Chick)になったが、当時「ベースをギター並みに弾く」と言われたテクニックは健在。ギター並みのスピードやらチョッパー(スラップ?)やら弾きまくり。いつも思うのだが、開放弦を大きく連打すると“琵琶”だ。ベン ベン ベン・・・そう思いませんか?

Stanleyのウッドベース、Chickのピアノ、Lennyのドラムスのトリオ演奏では一気にアコースティックなJAZZ本流に戻り聴衆からも拍手が起こる。     

Lennyのドラムスは叩きまくるわけではなく、ブラシとスティックを使い微妙な旋律を打ち出す。だが、この辺りはTony Williamsに一歩譲るか?正確なリズムを送り込み流れを支える。

 

CDで聴いても興奮だが、映像で見ると個々のメンバーの姿、手元の動きが見えるので凄いテクニックも良く分かる。更にステージと観客の姿が映ると場の空気が良く伝わり感動の嵐、落涙寸前。音楽でもスポーツでも世界のトップクラスの姿は何故か感動を呼び起こす。

Chickのリズミックなキーボードタッチ、Stanleyのしなやかな弦さばき、Chick AlStanleyの間合の取り方、Lennyのドラミングが呼び起こすメロディーライン等、映像が持つ情報の豊かさは音と時間で感動百倍?是非お勧めの1枚。  

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月 6日 (水)

今月のJAZZ「Hilary Kole」

P1000402 立川のHMVに行く機会がありJAZZコーナーへ。女性ジャズボーカルコーナーがあり、試聴できるので片っ端から聴く。

Diana KrallMerody GardotNicki ParottJane Monheitらは確認済だが、Nikoletta SzokeHorsca Veronikaらを聴く。これらの中でHilary KoleSJ誌での評判通りの出来だ。

Dianaと同じカナダのジャズレーベル出身の新人らしいが、よく通る声で爽快感がある。

http://www.youtube.com/watch?v=YYIa5LoDxag 

 Dianaのような姐御的貫禄とねっとり感はないが、端正でストレートな表現にスインギーなタッチとテクニックもある。スローバラードも素直な歌いぶりで好感が持てる。

http://search.tower.jp/results.php?TYPE=PACKAGE&STR=hilary+kole&MT= 

輸入盤は顔写真のアップだが、国内盤は上半身の写真で1曲エクストラが付く。

WEB上の写真のほうが若い?端正な美貌とチョッピリ可愛らしさも加わり今後人気が高まりそうだ。

M_07a2e48c501bce131bdfa51a666172401

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年4月11日 (土)

今月のJAZZ 

P1000250 待望の「Diana Krall」の「Quiet Night」をタワレコで購入。珍しく、輸入盤、通常盤ではなくSHM-CDDVDの2枚組国内盤、ボーナストラック付。

DVD付は山中千尋の「Bravogue」のN.Yの録音シーンDVDがなかなか良かったので、今回の「Diana Krall」でも選択。    

全13曲で、内4曲はBossa Nova曲。「The Boy From Ipanema」「Este Seu OlharSo NiceSummer Samba)」「Quiet Night(Corcovado)

プロデュースはTommy LiPumaAl Schmittの名コンビ、アレンジはJobimの「Waveを始め多くのBossa Nova曲のオーケストラで定評のあるClaus OgermanDVD中でDiana Krall自身がOgermanには何も注文する必要がなかったと言っている。     

全体がスローバラード曲とBossa Nova曲だが、Tommy LiPumaDianaの声はBossa Novaに大変向いていると言っている。確かに、かなりハスキーな声とディーテイルの発声に情感が溢れているあたりはBossa Nova向きだ。

Diana Krallはジャズ・シーンに登場した時から大物の片鱗を窺わせたが、その歌はTommy LiPumaも言っているように年々熟成し、最近は歴代の大物ジャズ歌手並の姐御?の貫禄も付いてきた。

ただ、今回のアルバムは素晴らしいものの、長年のBossa Novaファンから見ると、逆にこの熟成したJAZZボーカル手法に若干引っ掛かるところもある。  

Bossa Novaは元々Brasilの大衆音楽Sambaを、Antonio Carlos Jobim(アントニオ・カルロス・ジョビン)、Joao Gilberto(ジョアン・ジルベルト)、Vinicius de Moraes(ビニシウス・ジ・モライス)らが洗練された音楽として作り出したものだ。リズミックでエネルギッシュなSambaから抑制された、ささやくような唱法、シンプルな音階で歌うものへ変身した時からSambaともJazzとも異なる方向に踏み出したのだ。

Antonio Carlos JobimAstorud GilbertoJoao Gilbertoらの演奏、歌に比較して、まだDiana Krallの歌はJazz臭さが強すぎる、それとピアノ演奏のキータッチが多過ぎるところに若干くどさを感じる。「One Note Samba」のような単純な音階だが充分歌っているところがBossa Novaの原点だ。

比較のため同じタイプのピアニスト、ボーカリストの「Eliane Elias」も改めて聴いてみた。ElianeBill Evans命だから、演奏・唱法ともクールだ。 

Diana の声はかなりハスキーでこれはこれでBossa Nova向きだが、 Elianeの声質はもっとソフトで優しい、ボーカルのテクニックは到底Dianaには敵わないが、ピアノのテクニックは負けてはいないかもしれない。

ただ、やはり最も異なるのはElianeBrasil人で、歌・演奏ともBossa Novaのシンプルな音出しが自然に身に付いているように思える。

Diana は当代Jazz界のトップ女性ボーカリストで、高いテクニック、ディーテイルまでの歌いまわし、ねっとり感等Jazz心が絶妙。そこが逆にBossa Novaを歌う時の邪魔になるかもしれない。   

とは言っても、Diana Krallはやはり最もBossa Novaの真髄に近いボーカリストには間違い無く、この人がBossa Novaのシンプルな音間の無音の余韻を表現できるようになると、最強のBossa Novaシンガーにもなるだろう。

P1000251 PS:今回のアルバムはSHM-CDDVDの2枚組だが、このDVDが予想外にすごい。リオ・デ・ジャネイロでの満席の大ホールのライブ映像が入っている。ここでDianaが「The Boy From Ipanema」を歌うと満員の客席もささやくように歌いだすのである。

Diana Brasilのお客はBossa Novaを愛している、そしてBassのジョン・クレイトンは涙を流していたと言っていたが、私自身もあまりの感激であやうく落涙しそう。 http://ja-jp.facebook.com/video/video.php?v=1123582484929

それと、霞む山並みを向こうに、リオの海岸の波打際で戯れる人々、そして手前に佇むDianaの後ろ姿がまるで映画のワン・シーンのようだ。

5月27日にこのDVDが発売されるらしい。こりゃきっと凄いよ!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今月の“Chanson”(2)

○フランスの“Chanson” 

Chansonはフランス人の国民性の反映だ、自由主義で個人主義、アメリカ文化は好きだがアメリカは嫌い、農業国だが戦闘機・TGVもある。他の国の文化に寛容だが冷たい、パリのような都会では(行ったことは無いが) 

8961

4_501891

Pierrebarouhvivre1

フランス文化というと音楽、映画、ファッション等がイメージされる。映画に音楽は不可欠で、Chansonの他JazzBossa Novaが使われフランスではなかなかに人気がある。映画「死刑台のエレベーター」はルイ・マル監督、ジャンヌ・モロー主演のサスペンスで、音楽は全編Miles Davisの演奏だが、パリの夜の不安とエレベーター内の恐怖をMilesの演奏が盛り上げる。ストーリー・映像(カメラワーク)・音楽が絶妙にインテグレートされた一級品。

「男と女」はクロード・ルルーシュ監督、音楽フランシス・レイ、主演アヌーク・エーメ、ジャン・ルイ・トランティニアン。トランティニアンが米車フォード・マスタング!でモンテ・カルロラリーに参加する設定だが、恋人アヌーク・エーメが映画撮影中に事故死した夫を回想するシーンで、夫が歌う曲がBossa Nova の「Samba Saravah」 

夫役は後のSARAVAH(サラヴァ)レーベルを立ち上げたPierre Barouch(ピエール・バルー)で、フレンチ・ボサノバの大御所だが、曲「Samba Saravah」から付けたレーベル名?

この「Samba Saravah」は何と「Stacey Kent」の最新作「Breakfast On The Morning Tramに収録されている。意識せずに聴いていたらPierre Barouchが「男と女」で歌っていた曲なのでビックリ! http://www.staceykent.com/ 6_Sep_ 2008) 

更に、前回のBrigitte FontaineSaravahレーベル所属で、Barouchがこのレーベルを立ち上げなければFontaineは世に出ていなかったかもしれないのだ。 

Chansonの大御所は何といってもEdith Piaf(エディット・ピアフ)、国民的レベルで愛された歌手で葬儀の際のパリの大混乱は有名。Charles Aznavour(シャルル・アズナブール)Georges Moustaki (ジョルジュ・ムスタキ)らはいずれもPiaf に見出された歌手だ。

また、Chanson歌手は外国人がけっこう多い。Charles Aznavourはアルメニア人、Georges MoustakiNana Mouskouri(ナナ・ムスクーリ) はギリシャ人だ。フランスは近隣の国からの移住者が多く、北アフリカ他旧フランス統治国が多数あったことも影響しているのだろう。

その結果、パリのような大都市は人種の坩堝と化し、異文化の交流で混沌とした社会は多くの悲喜劇を生み出し、多くのChanson歌手も生まれた。

Mireille MatieuNana Mouskouriらの地中海を思わせる南仏的Chansonもあれば、Barbaraの絶望的悲しみを表すChansonもある。太陽と海と農業と戦争と犯罪と麻薬と恋の国フランスだ。 

ところでHERMESのバッグBIRKINは「Jane Birkin」の特注品からというのは有名だが、バルタン星人が「Sylvie Vartan」からという説は間違いらしい。ついでだが。

Piafeternelle1Mireille1Janebirkinbest1Vartanbest1   

   

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月28日 (土)

今月の“Chanson”(1)

0951_2Omcx10911Omcx10921                                    タワレコではJAZZコーナーの他は「World」のコ-ナーをチェックする、ここにはBossa NovaChansonが分類されているからである。 

先日、ここでBrigitte Fontaine(ブリジット・フォンテーヌ)の「Comme A La Radio(ラジオのように)」のジャケットを発見。このアルバムは1970年代にJAZZを聴いていた人達にはよく知られていて、Chansonの分類だがJAZZ界でも話題となった。Brigitte Fontaine+アート・アンサンブル・オブ・シカゴ(前衛派JAZZグループ)+アレスキ(パーカッション)というフレンチ+JAZZの問題作だった。他に「Brigitte Fontaine est…」「BrigitteⅢ」を記憶の中高年?も多いと思う。そこで、前回に続き“Chanson”のお話。

○日本の“Chanson” 

Chansonとはフランス語では単なる“歌”だが、日本では“Chanson”というと特異なフランス音楽・文化・風俗がイメージされることが多い。

芦野宏、石井好子・岸洋子・金子由香利ら正統派?、越路吹雪・安奈淳ら宝塚系、孤高の淡谷のり子、戸川昌子・美輪明宏らの銀巴里・ヨイトマケ?系といったハイブロー或いは暗く怪しいイメージが一般的だ。但し、これは60代半ば以上のご年輩諸氏のイメージ?銀座7丁目にあったシャンソン喫茶「銀巴里」(Jazzもやってた)を知る世代だ。

今はChansonって何?っていう程度の認識が普通だ。

19501980年代がシャンソン華やかりし頃かと思うが、この時代は日本が大きく経済発展し多くの異文化で混沌としていた(たぶん)時代だったのだと思う。

「オネーマンズ」が「オカマ」ではなく「シスターボーイ」と呼ばれた時代だ。

 

Miwaakihirokassai1Kanekoyukariginparis1

自身のChansonスタートはAznavourから。1960年代の小・中学校時代にJazzRockBossa NovaChanson等々雑多なジャンルに一斉にのめり込み、その後、Miles DavisBill EvansBEATLESAntonio Carlos JobimJoao Gilbertoらに入れ込んでいて、Chansonは暫くご無沙汰の日々だった。

実は上記の日本人Chanson歌手の歌はあまり沢山聴いたことはなく、当時聴いていたのはEdith PiafCharles AznavourGeorges MoustakiJacqueline FrancoisBarbaraBrigitte FontaineMireille MatieuNana MouskouriMichel Polnareff(当時若手pops)・・らフランス系。だから冒頭のBrigitte Fontaineの「Comme A La Radio」のジャケットは一気に当時の記憶を甦らせる、同時に社会情勢・世相の記憶もだ。

やはり、Chansonは“社会を背負う歌”フランス版“演歌”で、ちょっと重い。

そして大人の悲恋と自堕落で怪しい雰囲気、ここが好き嫌いの分かれ目かもしれない。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今月のJAZZ?

タワレコで新作チェック、女性ボーカルの新作がいくつかリリースされている。

Diana Krall」はまだだが(くどい?3/25発売)、「Nicki Parott(ニッキ・パロット)」の「Fly Me To The Moon」、「Melody Gardot(メロディー・ガルドー)」の「My One And Only Thrill」、「Madeleine Peyroux(マデリン・ペルー)」の「Bare Bones」等がリリースされている。

いずれも各々のルーツを思わせる名前でイタリア、フランス系だろうか。

さっそく視聴してみると予想外な内容、以前からCD購入して聴いているのは「Melody Gardot」だけだが、誰かに似ている気がする。

Nicki Parott」はベーシストだがボーカリストで、SJ(スイングジャーナル)誌2008年度ジャズ・ディスク大賞ボーカル賞(海外)を「Moon River」で受賞している。

ジュリー・ロンドン似という意見があるようだが、むしろ「Stacey Kent」をイメージしてしまった。http://hydro2-cycle.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/index.html 

子供のような可愛らしい声だがJAZZYな雰囲気だ。 

Madeleine Peyroux」はNorah Jonesと比較されるようで、この3人のなかでは一番JAZZっぽくなくて私の好みからは遠い。

6025179085121 結果、今回は何故かまた「Melody Gardot」を購入。彼女もNorah Jonesと共に語られるようだが、フィラデルフィア出身のアメリカ人でGardotの姓はフランス系?

購入理由は? 前回のアルバムとかなり違うから。

JAZZらしくないのは同じなのだが、前回のアメリカンから一気に“Chanson”かという雰囲気で、スローなバラード曲は悲しみの歌声といったところ。今回のアルバムでは、ため息の様なブレス、ビブラートの効いた消え入りそうな声でChanson歌手にはよく見られるタイプ。

Les Etoiles」「Rain」「My One And Only Thrill」あたりは“Chanson”ファンには有名な「BARBARA」の“NANTES”を思い出させる。「Rain」に“NANTES”(邦題:ナントに雨が降る)だから雨繋がり?ここまで絶望的悲しさではないが。 

この作品に魅かれる人にはChansonがお勧め。自虐的な悲しみ・絶望観を満喫可。最初からBarbaraBrigitte Fontaineはややきついと思うが、Charles AznavourGeorges Moustakiあたりから鍛えることをお勧めする。但し、地中海風Mireille MatieuNana Mouskouri は明るい明日を目指したい時に。   

このあたりに慣れればBarbaraの絶望観にも絶えられること請け合い。

498801136625310951Moustakibest1  Aznavourtoietmoi1 

| | コメント (0) | トラックバック (0)